冬桃ブログ

馴染の顔ぶれ

 都会に住んでいると、日々、目にするのは人間ばかり。
 もちろんそうでない生き物もいるのだが、どうしても
人間に目が行く。

 でもS村にいると、外を歩いてもほとんど人に会わない。
 前と隣の住人が畑に出ておられるのを目にして、あ、
良かった、お元気そう(両者とも80代)と安堵する程度。
 
 かわりに、人間以外の知り合い(一方的だけど)が日々増えていく。

 クモ。


 アオガエル


 キリギリス…かなあ。見事に葉と同色。


 この毛虫はネットで調べたところ、
ナシケンモン…かな? 梨剣門と書くらしい。
 似たような毛虫が多いので、いまいち確信はないのだが、
ガの幼虫で果樹や野菜の葉を食べる。


 ツマグロヨコバイ
 稲の汁を吸ったり病原菌を媒介したりする。


 水田、畑、ガーデン、果樹園などにとっては
迷惑な害虫ももちろん多い。
 私も、お世話になっている家の畑、花畑では
「害虫」を見かけるやいなや踏みつぶしたりする。
 まあしかし、彼らにとっては人間こそミサイル級の「害生物」だろう。
 食うか食われるかはこの世の習い。
 悲しいかな、それが人間同士であっても……。

 作業用の手袋を洗って干しておくと、なぜか
小さなカエルがよく入っている。
 近づくと中から顔を出し「なにか?」と迷惑そうに
こちらを見上げる。手出ししない限り、居座っている。
 両方の手袋に、それぞれ緑色と土色のカエルが
収まっていることもしばしば。
 おくつろぎのところを申し訳ないが、作業で必要な時は、
そうっと手袋の脇をノックして、しばしご遠慮願っている。


 彼方の谷底から音が聞こえるばかりで、
目にすることができなかった渓谷。
 曲がりくねった森の道を頑張って歩き、
ようやく辿り着いた。
 ここは深い山と渓谷の地。
 目には緑、耳には流水音。
 どちらも、じわじわと我が体内に
沁みこみつつある。


 セッコク(蘭の一種)
 妖精の翼のような花びら。


 

 

 
 

 

 

 

 
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