なにしろ車椅子でじっとしているしかない毎日。
午前、午後にそれぞれ一時間設置されたリハビリの時だけが、
体を動かせる機会だ。
迎えの理学療法士さんの声が、ドアの向こうから
聞こえると、「はい!」と元気な声で応じ、背筋が伸びたものだ。
ギブスの時は、寝た状態で足を動かす運動。
ギブスが取れたら足首や足の運動。
そして歩行器、松葉杖……と変わっていった。
これをやれば元に戻れるんだ、という希望の時間だった。
が、しかし、自慢じゃないが全治三か月の大怪我。
退院間際のリハビリは片方だけの松葉杖による歩行だったが
それでなんとか歩けても、左足首の硬さは半端じゃない。
足首の内側に鉄の輪っかが埋め込まれている感じ。
もちろん手術時に入れられた金属プレートではない。
「筋肉やらなんやらが固まってるんですよ」
ということらしいのだが、怪我から二か月たったいまも
その「輪っか」は健在だ。これがスムースな歩行を
邪魔し、左足全体のむくみ、しびれ、腫れ、疲れの原因
……だとしか思えない。
私は「奴隷の足かせ」と呼んでいる。
毎朝、目覚めるたびに、今日こそは輪っかから
解放されていますように、と願う。
が、ベッドから床にその足を着くとき、願いは
いつも打ち砕かれる。
いまは病院ではなく、自然豊かで獲れたての野菜が
いただけるS村暮らし、とはいえ、頼りはやはり療法士さん。
「少しでも外を歩きましょう」と、一緒に散歩してくださった。
確かに、家の中で移動しているだけでは、足の筋肉がつかない。
農道にはこんな看板もあるが、頑張って歩こう。
奴隷解放を目指して!

赤紫蘇を山ほどいただいた。
酷暑の夏を乗り切るため、赤紫蘇シロップ作りにも励まねば!

りつ子さんちで見せていただいた、
「ウドの葉を食べるキアゲハの幼虫」

わが「バタフライガーデン」に咲いたリアトリス。
蜜蜂が好みそう。

この幽霊みたいな虫はなんだろう、と
検索してみたら、ネットは凄いねえ。
そっくりなのが出てきた。
カマキリの脱皮殻らしい。
