それで思い出した映画がある。
ずっと前にその映画のことをブログに書いたはず、
と思って捜してみた。
だいぶ苦労したがやっと見つかった。
２０１７年６月２２日にアップしていた。
https://blog.goo.ne.jp/yokohamaneko/e/d1a08b09f3022092f1faca93418b253e
たまたまテレビ放映されたのだが、妙なタイトルで
どういう内容なのかまったくわからない。
でも、大草原の暮らしが観られるなら、という
くらいの気持ちで録画しておいたのだ。
父親と二人で暮らす少女が主人公。
なによりこの少女の美しさに魅了された。
大草原だからさほど出会いもないのだが
二人の青年が彼女に恋をする。
取っ組み合いの喧嘩までする二人の男を
少女は表情も変えずに見ている。
この映画は台詞が一切ない。
だから予備知識もなく見始めた私は、
どういうふうに物語が進んでいくのか
さっぱりわからないまま観ていた。
とにかく、少女の美しさに見入っていたのだ。
ようやく少女が片方の青年を選んだ……
というところで、いきなり爆風が巻き起こり、
画面が消える（このあたりの記憶は少し曖昧）。
なに？ 何事？
茫然としながら、あわててこの映画のことを調べた。
数々の賞を獲った作品だと初めて知った。
舞台はカザフスタン。
旧ソ連時代の核実験がここで行われ、
多くの人命が一瞬にして失われたことも。
先日、プーチンは「ロシアは世界でもっとも
強力な核保有国だ」と言ってのけた。
あの素朴な」大草原の暮らしと
命の輝きをみなぎらせていた少女や青年の
姿をあらためて思い出す。
私が生まれる二年前、日本に落とされた原爆のことも。
核を持っているのはもちろんロシアだけではない。
実験も、核保有国によって世界のあちこちで
行われてきた。
日本もアメリカの「核の傘」に護られているらしい。
そのたくさんな「核」を、人類はどう使うのだろう。
