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コロナとの戦いで富士の株価2倍になる // 今朝の経済ニュース

2021年09月15日 | 研究開発と経営戦略

  朝日の当たる家

今朝のテレビ東京・経済ニュース(モーニングサテライト)で”富士フィルム”の特集をしてくれましたのでご紹介します。

今年に入り富士フィルムの株が大幅に上昇したことで取り上げてくれたものと思います。感謝(9月13日投稿)

 

*コロナとの戦いで富士の株価2倍になる*

日経デジタルの株式チャートは以下の通りです。

(9月13日:3ヶ月チャート)

(9月14日現在)(5年チャート)

1万円も見えてきています。私が富士フィルムに在籍していた頃(30年前)は、2700円程度でした。

又、同業他社(競争相手)のキヤノンの株価と比較した場合2~3年前までは負けていましたが、今ではキヤノンの株価が大幅に下がった事もあり、逆転し3倍以上になっています。それは言うまでもなくカメラ事業からの転換がうまくいったからです。

 数年前、東芝が財政危機の折、医療機器事業部門(栃木県大田原市)を数千億で売りに出し、富士フィルムが取得する事になっていましたが、キヤノンが更に高額で取得したことは記憶に新しい事です。私たちは、当然三井・住友グループ(旧財閥)の東芝は、富士フィルムへ売却するものと考えていまいたが、これからの半導体事業拡大の為、キヤノンへ売却したと聞きます!?

富士フィルムはそんなわけでその後、日立の医療機器部門を買収する事になります。

世界の医療機器

(注)キヤノンは東芝買収後、富士は日立買収前のデータです。

 

(テレビ東京)モーニング・サテライト

富士フィルム新社長:後藤禎一さん

医療機器研究開発センター

 

 

コロナ・ワクチンの量産

世界の強豪との戦い

投資家に応える事業創造

 

以上、N-Minoura

(関連投稿)
富士フィルムの中期経営計画と各種戦略

 

#内閣府 #デジタル庁 #厚生労働省 #日経新聞 #テレビ東京


グーグルパテント調査結果 (2020年10月6日)

2020年10月06日 | 研究開発と経営戦略

数年前よりN_Minouraの特許調査をしていますが、最近グーグルのデータベースの内容が変わりましたので再調査をしてみました。結果は、下記表の通りです。

2019年4月8日に報告致しましたDataに比べ出願件数がかなり増えていますが、グーグルのデータベースの管理手法と日本の特許庁管理手法の違いで発生しているのではと考えています。

昨年の特許調査報告では、日本の出願件数が100件程少ないとコメントしましたが、今回の調査では、丁度2倍の数字になっています。138件⇒276件

これは、グーグルの検索手法に問題が有るか?特許庁のデータベース管理・検索手法に問題が有るかだと考えます。基本的にダブルカウントしているようです。

国際的なデータベース管理が望まれます。

尚、特許には、それぞれ固有の登録番号(特許受理番号)が設定されています。

 

一方、EUの特許管理に関しては、EC時代にはドイツ、フランス、イギリスなど 各国に申請していましたのでEUになっても同じ管理と考えていましたが、グーグルのデータベースでは一括管理の様にも見えます。

理解出来ない管理状態になっていますが、私の勘違いでしょうか?

調査報告書の欧州欄(EP)81件の中にフランス(FR)4件が含まれていますがドイツ(DE)50件は含まれていません。どういう事でしょう。再調査が必要です。

 

尚各特許には、固有の特許管理番号が設定されていますので、管理番号で検索すれば特許本文を確認する事が出来ます。興味のお有りの方はご覧下さい。本文には、特許の具体的な内容、特許請求範囲(クレーム)、当該特許技術の具体的再現方法等が書かれています。

 

グローバル特許検索システムGoogle Patentsへの要望

 各国の特許検索システムはそれぞれ上手く機能していると思われますが、英語で総ての国の特許検索・調査・分析を行う事の出来る検索サイトは私が知る限り数社しか有りません。その中で操作性に最も優れているのはGoogleだと考えています。

色々改善すべき所が有ると思いますが、世界を鳥瞰する特許データシステムを是非完成させて頂きたいと思います。期待しています。

更に無料の検索サイトで有ることは、この上もなく有り難く感謝しています。

それでは・・・

 

Google Patents

 

 

 

 

(2020年12月3日補追)

 

(関連投稿)

 箕浦信夫の特許概要

 

 


富士経営戦略研究所/経営信条

2020年10月02日 | 研究開発と経営戦略

              

富士経営戦略研究所

経営信条:誠意と創意

(業務内容)         

経営コンサルタント(映像・情報通信関連)

★経営分析、経営企画、経営戦略の策定

★研究開発、事業企画、事業戦略の策定

★特許調査&分析

箕浦信夫の特許概要 世界の特許調査について 出願済み特許の調査と整理  

箕浦信夫の経歴

 


NEWS&多量の問題が発生した時の対処法

2020年07月22日 | 研究開発と経営戦略

NEWS

日経ビジネス:進むも地獄、退くも地獄 「Go Toトラベル」大混乱

https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00030/072100117/?n_cid=nbponb_twbn

こんな時の対処法

◆我が信念を生きる

◆親鸞の道とは(二河白道)

◆山のように多量の問題が発生した時の対処法

 


 

山のように多量の問題が発生した時の対処法  2020年7月18日

一度に多量の問題が発生し、如何して良いか判らなくなり精神的に混乱してしまったこと有りませんか? 今日は、こんな経験を乗り越えた事に就いてお話したいと思います。

 

■ カラーテレビの量産試作時の問題 

私がシャープ入社6年目、今から48年程前(1972年頃)の話です。

日本の家電が破竹の勢いで世界に展開・成長していた頃です。製品開発部門の技術者が不足し研究開発部門のメンバー迄、商品開発部隊に組み込まれる異常事態になっていました。

家電メーカーのカラーテレビ競争は、国内市場から北米市場へ、更に欧州市場へ競争が広がっていました。

私も3年振りに欧州向けカラーテレビの設計を担当した訳ですが、量産試作(50台)に於いて100件以上の問題を発生させてしまった時の事です。

当然量産試作前に、技術部内で1次試作、2次試作(各10台)を実施して、性能、品質、信頼性、操作性、コスト、デザイン等の確認をしっかり行っている訳ですが、量産確認は出来ていない訳です。

私の開発部隊は元研究部門のメンバーです。(言い訳?)何故量産試作(50台)でこれ程多くの問題を発生させてしまったのでしょうか?

もっとも、通常の設計部隊でもたまに起こす事ですが!

 

欧州は日米と各種方式が違う

特に新市場欧州は、日本や米国の様にカラー方式がNTSC方式では無くPAL方式で有ること。電源電圧は、日本の100V、米国120Vに対してドイツ・フランス220V、イギリス240V、更には電源周波数も50Hz。放送CH(周波数帯)も各国違う。等

確認すべき技術要素、条件が日米向け商品より遙かに多い事、又使用する部品も欧州専用部品が多くなり確認すべき項目も数段多く、見落す可能性も高かったと思われます。

 

■ 山の様な問題の処理方法

 本生産まで1ヶ月に迫った量産試作に於いて、100件もの問題を発生させた事は、量産試作の意味はあったという事ですが、開発責任者として言い表せない精神的ダメージを負ってしまった事は言うまでも有りません。

何から?どこから?手を付けるべきか悩みました。

 

■私が取った手法

★問題100件の状況を確認し、簡単に処理できるものから難しいもの迄順位を付けた。

★ 簡単に処理できるものから対策検討を(メンバーに)してもらう。

★ 問題処理が前進している事が判る様に、対策完了したものにはO済みをつける。

★ 難しいものは時間も掛かる事から責任者(自分)が並行して対策検討する。(難しいものから簡単なものへ)

 

出来るものから手を付けた場合 OOOOO・・・満足感を得ながら進められる

難しいものから手を付けた場合 XXXXX・・・精神的に不安、焦る

 

まとめ

大量の問題を抱えた場合、毎日前進している事が判る様に、簡単なものから手を付ける。完了したものにO印を付け、難しいものへ順次進める。

(1日1日達成感を感じながら進められるので、精神的にも良く緊張感が途絶えない)

 

以上、箕浦記  

 


箕浦信夫の特許概要

2020年05月25日 | 研究開発と経営戦略

 

【世界特許調査】について   (2,019年6月27日初稿)

 

今年前半のINVENTOR=Nobuo Minouraの世界特許をまとめてみました。

問題点や調査未完部分に就いては 表内に記入しております。

調査結果の満足度としては、30%です。

尚、世界特許検索サイトは以下の通りです。

 

(無料サイトのみでまとめてみました)

LEN・ORG   FPO  J-platpat  Google  JUSTIA   PATENTSCOPE

 

(世界特許出願分析)

 

(LEN・ORGサイト)

 

 

(FPOサイト)

 

(Google サイト)

以上、Minoura

 

 

 


生産性に就いて

2020年01月16日 | 研究開発と経営戦略

 

生産性について

現代の経済社会では、よく生産性について論じられる事が多いので今日は生産性に就いて考えてみたいと思います。研究開発部門では、高額な研究費を使うことや商品化まで時間が掛かる事より、経営者は現場を良く理解しているとは言え、小言が聞かれる部門の一つであると考えます。

長年当該部門に所属してきた私ですが、幸い大手企業の研究開発部門で有った事もあり、急かされる事は有りませんでした。

所が、高齢長寿社会の今、市場が求める重要テーマが有ります。その一つが癌治療薬の開発です。いくつかの当該治療薬が開発されていますが、まだまだ満足出来る環境には有りません。

昨今、某治療薬が保険認定されましたが、1錠3000万円~4000万円と高額で、保健医療費が大変な状態です。勿論個人負担額は、高額医療費補助制度が有り10万円程度で済みますが、健康保険費用は莫大なものです。これは、研究開発費に多額を要したことより製薬メーカー(米国)が提示しているものでやむを得ないとも考えますが、私はこのような高額薬剤費を米国内でも支払える患者は殆どいないと考えます。むしろ、日本の健康保険を狙った米国の戦略ではないかと考えています。・・・

さて研究開発に於ける生産性について考えてみましょう。下記3種類の研究開発でどれが生産性の良い開発と言えるでしょう? 私は今75歳です!

(特許有効期限は、全て開発後20年と考え研究開発費を薬剤費に乗せています)

(A方式の研究):研究開発期間10年→癌治療薬1錠1000万円  ←早い開発

(B方式の研究):研究開発期間15年→癌治療薬1錠100万円 ←普通の開発

(C方式の研究):研究開発期間20年→癌治療薬1錠10万円 ←遅いが5種類の癌に適用可能等

 

これは研究開発に生産性を持ち込んではいけないという例です。

癌で苦しんでいる高齢者の方は早い開発を期待しています。

まだ癌を心配しなくてすむ若い方はC方式の方が好ましいと考えるでしょう。

製薬会社は自社の経営資源(開発費、技術力、販売力etc)先行投資能力に限界が有りますから全ての方式に挑戦することは出来ません。従って大学の研究室、企業の研究部門が協力して日本として効果的な研究開発体制で進む必要が有るということです。すなわち当該研究開発の旗振りは、政府(厚生労働省、経済産業省)が行うべきテーマと言うことです。当然必要な検査器具の開発、新規薬の自動生産設備の開発は電子機器メーカーが担当することは言うまでもありません。昭和の護送船団方式が有効だと言うことになります。

米国やEUと戦う日本戦略の在り方の一つと考えます。

以上、箕浦的考察。

 

(日立の木)


サイバー攻撃の件

2019年08月04日 | 研究開発と経営戦略

7月31日に投稿しました「令和の改革と戦略を考える」で下記の投稿予定を提示しましたが、即日サイバー攻撃を受け、投稿出来ない状態になりました。予定通り投稿出来なかった事をお詫び致します。

攻撃内容は、

①インターネットに接続していなくてもWordが使えなくなったこと。

②PCの電源を頻繁に落とされること。

③最後にPCの電源が入らなくなる。

④PCの情報が10Gほど抜かれたこと(We通信データより)等

現在PCの掃除中です。暫くお待ち下さい。

 

「デジタル革命時代の日本戦略」

① 日本の教育改革

② 日本の政治・経済戦略

③ 日本のデジタル技術戦略

 準備出来次第投稿致します。(5か所のサイトより同時投稿致します)


(コンピューター)情報の安全管理について

2019年06月13日 | 研究開発と経営戦略

25年程前の話です。

情報サービス産業の計算センター(大型コンピューターシステム棟)を見たのですが、しっかり安全管理条件を満足させ運用されていた事を思い出します。現在の様にネット全盛期ではありませんでしたが、先を読んだ建物だったと思います(当時のネット通信回線速度は128Kbpsが主流)。最近は中小企業もネットの各種サイトを運営しており実態を調べる必要が有ると考えます。又、今はプロ(企業)の世界、アマ(個人)の世界が混在しており注意が必要です。

 

安全管理システムの条件

*米軍や自衛隊からの距離

*地震・津波などの問題が少ない場所

*台風・洪水などの影響が少ない場所

*火災発生時の対応

*室温管理etc

 

(立地条件)

私が見たコンピューターシステム棟は山梨県に建設されていました。日本の中で立地条件が上記条件を満足させ自然災害が少ないと思われる地域は多々有ると思いますが、関東圏としては良い選択だったと思います。

又、建物の耐震は各支柱がゴムの上に乗せられた構造で、震度7以上に耐えると聞いております。更にコンピューター、サーバー等機械室は2階以上に設置されていました。

 

(電源条件)

*交流電源(東京電力)

*自家発電

*バッテリー電源

 

(通信回線条件)

*NTT専用線(今は光通信回線)⇒国際通信回線(海底ケーブル回線、衛星通信回線)

*無線通信回線(今は4G、衛星通信回線)

 

個人用情報の安全管理について先日色々申しましたが、Webサイトの情報管理サーバー設置場所は、これに準ずるもので有って欲しいものです。 

―以上―


暗号化通信について

2019年05月21日 | 研究開発と経営戦略

今日は、暗号化手法に就いて考えてみたいと思います。

暗号化の必要性は、説明しなくても皆さん良くご存じですから割愛します。今月初旬に“100次元の世界”で少し書きましたが、80年前の通信技術(戦前・戦中)では一つのデータから読み解く手段が一般的でしたが、今は、複数の同時伝送情報を解析しないと超機密情報は解析できません。

私は複数のWebサイトを使用しています。一か所では信用できないからです。又、絶えず某団体から監視されているからです。四六時中です。原稿を作成している今もチェックされ文字や画面に妨害を受けています。

当然、危険な発言をする人は絶えず監視されWeb投稿の邪魔や削除をされていると思います。

私のパソコンは年中狙われておりWin10に内部情報を持ち出すソフトが仕組まれています。

今まで数回PCの大掃除をしましたが、何度も新たな攻撃を受けています。

情報持ち出しソフトは、通常のアプリソフトの様に見える形では存在しません。

又、持ち出しは、Win10の更新と称し実施されています。(写真、文書データ、個人情報etc)

通常のPC使用時は、絶えずタスクマネジャー等でCPU他PC動作を監視していますので、PC操作と関係ない勝手な動きですぐ分かります。当然異常動作をした場合は、特定動作ソフト部のみ強制停止させています。

絶えず情報機器への攻撃に対処しなければなりません。

ブログへの投稿、FBへの投稿、TWへの投稿なども総て妨害を潜り抜ける必要が有ります。

尚、当ブログサイトでも各種妨害を受けいています。

 

さて、本題の暗号通信ですが、最近の軍事機密情報は、時間差、特殊パターン、数学的処理、等の一般的暗号化方式では有りません。例えば、先にも述べましたがマルチ伝送方式が多用されています。

例えば、私はマルチのWebサイトより別々の情報を発信していますが昨日のダビンチコードは、“平和”でした。(コードの解析手法は教えられません)

この様に多重通信にしないとインターネットでは特定のサーバーがダウンしたり、妨害・攻撃を受けた場合適切な判断ができなくなってしまうからです。(同じ文面の伝送では有りません)

最近当ブログで投稿妨害されたものは以下の通りです。(写真は削除しています) 

・【令和の日に思う】父の死と皇太子誕生 

https://yokohama753.at.webry.info/201905/article_2.html 

・ 超一流企業ゼロックスが何故ダメになってしまったか?

https://blog.goo.ne.jp/yokohama753mn/e/d9c8da613e27a65eb6d40b4d8645d367 

・ 100次元の世界を考える

https://yokohama753.at.webry.info/201903/article_3.html

 以上、ご参考になれば幸いです。


超一流企業ゼロックスが何故ダメになってしまったか?

2019年05月15日 | 研究開発と経営戦略

数年前、富士ゼロックス社(富士フィルムとゼロックス社双方50%持ち分の日本子会社)が100%富士フィルムの子会社になったことは、皆さんも良くご存じと思いますが、その後富士は、ゼロックス本社諸共吸収合併する事に挑戦しましたが失敗に終わりました。(複写機の世界戦略の考え方が合わなかった為)

しかしゼロックス本社は、既に世界の超一流企業ではなくなっています。

この原因は、35年~40年前に発しています。事業の寿命は30年と私は考えています。

日本の駄目になった企業も、ほぼ30年で問題を起こしています。私のブログを全部お読みになっている方は、想像がついていると思います。例えば、液晶事業、太陽光発電パネル事業のシャープ、テレビ・パソコン事業の日本家電メーカー(東芝、日立、ソニー、パナソニック、三菱、シャープ、三洋、NEC、富士通)、原子力発電事業の東芝、日立、三菱重工、等、例を挙げれば限が有りません。特にエレクトロニクス産業は完敗です。

 

ここで、日本のテレビ事業が駄目になった経緯を簡単にまとめておきます。

白黒テレビ時代:1950年~1975年

カラーテレビ時代:1964年~2010年

(パソコン時代:1980年~現在)

ディジタル・ハイビジョン時代:2005年~現在

 

1980年代に日本は、カラーテレビとVTR(日本仕様:VHS&βマックス)で世界を制覇していました。(ほぼ100%日本製)一方、次世代カラーテレビ方式を研究していたNHKは、1980年代アナログ・ハイビジョンテレビ方式を開発し、学会や工業会で国内家電メーカーに同意を求めていました。すなわち1980年代は、カラーテレビの円熟期、パソコンの誕生・成長期が並行していた時期でもあります。

こんな時代に次期カラーテレビ方式の国際会議が始まったのですが、欧米諸国は日本(NHK)のアナログ方式に反対しました。当然の理由です。

① アナログ方式では、日本に大幅に遅れをとっており事業的に勝ち目がない。

② これからの映像・音声・通信技術は、パソコンと融合すべきである。

③ ディジタル技術では、コピーしても映像・音声の品質が落ちない。

④ ディジタル技術では、映像・音声等の加工・編集がパソコンで容易にできる。

⑤ディジタル技術では、画像・映像・音声の圧縮が品質を落とさず容易にできる。等・・・

多勢に無勢と言うより技術の将来性を考えれば、ディジタル・ハイビジョン方式に決まるのが当然の成り行きでだったと私は考える。

蛇足ですが、私のディジタル・オート・チュニングシステムの特許(今も総てのテレビで使用されています)は、40年前(1978年)出願したものです。アナログカラーテレビ全盛の時代にシャープよりミスターXの名称で発売しております。カラーテレビのディジタル化は既に始まっていたのです。

30年先を読んだ研究開発、事業経営をしないと失敗する良い事例ではないでしょうか?

 

(ゼロックスの失敗)

さて、ゼロックスの本題に戻りますが、ゼロックスも30~40年前、同じ失敗をしていたのです。

ゼロックス、キヤノン、富士フィルム3社共、同じ様な事業体ですが、キヤノン、富士フィルムは同じ轍を踏みませんでした。(後に理由を書きます)

(約40年前の話)

ゼロックスのパロアルト研究所(米国:シリコンバレーに有る研究所)の話です。

① 複写機の不良サービスを円滑に行う為の研究報告

複写機本体から自動で不良状況を電話回線を使いサービスセンターに伝送し、ハイスピードで修理対応する仕組みの開発報告を行う。

 

② コンピューターの開発報告

今後IBMの大型コンピューター時代から小型コンピューター(パーソナルコンピューター)時代が来ると考え、PC先端技術の開発結果報告を行う。(現在最も使われているGUI技術、イーサネット技術等を開発し、コンピューター技術者でなくてもコンピューターが使える技術開発を行った事の報告。特許出願)

 

(経営判断):①②共却下。(事業化されなかった)

(理 由):経営トップが、光学(物理)技術者と精密機械技術者だけだった為、エレクトロニクス技術の将来を判断出来なかった為。

 

(その後の結果)

① 電子技術を多用したカラー複写機で世界トップの座をキヤノンに奪われる。

② コンピューター開発を行ってきた技術者は、スピンアウトしアップル社を立ち上げ、現在世界トップの企業になっている。一方、キヤノン販売は、アップル製品の日本販売を一手に引き受けている。

 

(キヤノンや富士フィルムが同じ轍を踏まなかった理由)

 

◆富士フィルムの社長は、カメラの電子化時代到来を危惧し、いち早く電子映像開発部門を創設している。(統括部長:元東芝中央研究所長、部長:元東芝ビデオ事業部長)

1980年当時、私はシャープで(VHS)ポータブルビデオの開発を行っていた。

富士フィルムの社長は、8mmカメラがビデオカメラに取って変わると危惧されたのだと思います。経営会議でフィルム事業が無くなった場合の対応策を随分されたと聞いています。(尤も私は10年先ですよと言っていましたが!)現実には、業務用ディジタルカメラが1994年に発売されています。

 

◆   キヤノンは当時ワープロ開発を行っており早晩パーソナルコンピューターの到来を感じていた。又、ゼロックスの失敗を他山の石としなかったことである。1990年当時、(キヤノン中央研究所勤務時)御手洗専務(後社長)よりゼロックス副社長の“ゼロックスの失敗”と 題する論文を読んで部長会で紹介して欲しいと言われ、上記の10倍詳しい報告をした。 等

 ・・・以上・・・

当時の関係者、部長職以外のコメントは受け付けない!

 

ディジタル・オート・チュニングシステムの特許https://patentimages.storage.googleapis.com/7b/1c/e5/7253f23226bba8/US4236182.pdf

 

(追記)ハイビジョンTVについて    2019年5月15日 

上記ではNHKのアナログハイビジョンTVを悪く表現していますが、技術の歴史(変遷)と30年先を読むと言うテーマで書いているからです。あしからず。

1990年当時(30年前)、NHKがハイビジョンの実用化検討していた頃の事を追記しておきます。

通常TV局はTV放送する場合、各局から東京タワーへNTTの専用回線を使って映像信号や音声信号を送っています。(全局同じ)

映像信号は、広帯域信号ですから伝送路の状況が悪いと画質や色相(色合い)が変わってしまいます。(特に肌色が変わると気持ち悪い顔になります)伝送路の特性は、ケーブルの長さ、太さ、曲げ等の影響を受けます。

そんな訳で、NHKは伝送路の影響や衛星放送を考えた各種実験を行っていました。

キヤノンはその中で、ハイビジョンTVのディジタル伝送機器(コーデック)の開発を担当していました。

(NTT厚木研究所、NHK放送技術研究所⇒伝送実験)

(キヤノン中央研究所⇒ディジタル伝送機器開発)

従ってNHKは,ディジタル通信技術を無視していたと言うことでは有りません。

当時キヤノンがコーデックに採用した画像圧縮技術MP4は、インターネット全盛の今、画像圧縮の標準技術として使用されています。

(キヤノンとの機密保持契約が有りますが、30年も前の事ですから問題無しと考え書いています)

 



(8KTVに関するご質問の回答)

(1)8Kについて:8Kは、医療関係、教育関係、建築・芸術の世界で多用されるようになると考えます。但し、業務用(PC)の世界です。

(2)令和時代のTV放送やブルーレイディスクは、ハイビジョンと4K併用になると考えます。

(3)30年後の映像の世界は、現在の技術の延長線上のもの(4K,8K)では有りません。

 

 


現在研究開発中の衛星について

2019年05月13日 | 研究開発と経営戦略

現在研究開発中の衛星についてまとめてみました。

 ★ 科学技術衛星・・・宇宙開発・観測衛星

           宇宙望遠鏡衛星

           航空管制衛星etc

 

★ 軍事衛星・・・・・安全保障衛星(防空管制衛星)

            高精細計測・観測衛星

           宇宙掃除衛星

                         弾道ミサイル破壊衛星

 

★ 生活衛星・・・・・通信衛星(TV放送、電話、インターネット、etc)

                         気象観測衛星

           交通情報衛星

           山林、砂漠管理衛星

 

★ 事業衛星・・・・・農業・漁業衛星(気象、温度、風向、etc)

           土木工事衛星

           地理情報衛星

 

 


【100次元の世界を考える】

2019年05月08日 | 研究開発と経営戦略

中学、高校の物理の時間に1次元~4次元の世界を学びましたから4次元の世界を知らない人はいないと思いますが、100次元の世界を皆さんは知っておられるでしょうか?

 実はインターネットの暗号通信は、高次元の暗号化通信を使っています。誰にも破られない様、高次元数学を使って処理されています。

量子コンピューターが実現すれば破られる可能性は高いですが、今のスーパーコンピューター程度の速度では、私達が生きている100年程度では破られません。現在研究中の暗号化システムは100次元程度が主流になっています。

ところで、相対性理論をご存知の皆さんは、電車に乗っている時は、何次元でしょうか?あなたが電車より投げたボールは何次元の運動をしている事なるでしょうか?

また地球は自転していますし、太陽を原点として公転しています。地球から打ち上げられたロケットは何次元の運動をしている事になるでしょうか?

極秘情報サイト


【5%ルールについて】 (平成30年の想い出より)

2019年04月30日 | 研究開発と経営戦略

  5%ルールは、かつて“先が読める人材”“優秀な人材”というテーマで研究されたものと記憶するが、色々な場面で利用されている。研究開発の人材は、大学で最先端の技術を学んだ人と言うことではない。教科書に書かれていない10年先、20年先、30年先の技術を予測出来る人の事である。

 30年前(パソコンをブラウン管から液晶にする検討をEIAJやISOで規格検討していた頃)タブレット端末からオーダーするシステム(レストランのオーダーシステム)をC社で企画提案したが却下された事を思い出す。現在は、あちこちのレストランで利用されている。(特許は出さなかったが、出していても25年以上経つので特許は切れている)

 30年前、通産省(現経済産業省)から30年後の技術予測書を(工業会も協力して)発行されたが100アイテムに対して、実現したのは30アイテム程度だったと記憶する。特に残念なのは、衛星発電システムである。衛星で太陽光発電し地球にマイクロ波によるパワー伝送するシステムです。太陽光発電の実用化が始まった頃でもあり期待も高かったが、技術的にはかなり無理が有ったと記憶する。是非、令和の時代に実現してもらいたい。(衛星破壊戦争に使われると困る!)

 当然私の様に10年先しか発想出来ない技術者(経営者)も10年毎に研究テーマを見直し、対応すれば問題無いと思います。そして運が良ければ、大ヒット商品になったり、ノーベル賞ものになるかもしれません。さて、5%ルールで次のテーマを検討してみました。

ー以上ですー


【世界特許調査】について(2)

2019年03月31日 | 研究開発と経営戦略

世界特許検索サイト(無料):  LENORG   FPO  J-platpat  Google  JASTIA      PATENTSCOPE

Nobuo Minouraの世界特許調査を先週より始めましたが、特許庁(J-platpat)のシステムメンテナンスが昨日より入り詳細チェックができていません。

又、Google Patentsも広範囲の検索をかけたためか、壊れてしまいました。

どちらも、検索機能、Data Baseに問題が発生したもようで“Nobuo Minoura”の詳細調査は暫く待つ必要が有ります。Googleさん申し訳ございませんでした。

尚、中間報告は、以下の通りです。

GooglePatents:

https://patents.google.com/?inventor=Nobuo+Minoura&type=PATENT&scholar

・ https://patents.google.com/?inventor=Nobuo+Minoura&country=JP&type=PATENT&scholar

https://patents.google.com/?inventor=Nobuo+Minoura&country=US&type=PATENT&scholar