
ラダックで話されているのはラダック語。インドでは英語が広く普及していて旅行者にとっては便利ですけれど、ラダックは一番大きな町であるレー以外は英語はそんなに通じませんでした。なので、トレッキング中はフレーズ集のコピーをいつもポケットに入れていました。
レーでの滞在を含めると全部で6つの家に泊まらせて頂いたのですが、そのうち英語でコミュニケーションを取れたのはふたつのみ。レーのゲストハウスをしている家族と、前の日記で紹介したへミスシュクパチュのディーチェンです。
一番大変だったのは、予定外に急に泊まることになったスンド村の家。思った以上にトレイルが険しく、その日計画していた村に日没までに辿り着けそうもなく、テント泊はイヤだな~・・・と思っていたところに現れた、川沿いの小さな村。マニウォールやステューパを通り過ぎ、川から少し登ったところに畑があり、その横に大きなラダックの家があって、外のかまどで麦を煎っていたおばあちゃんが私たちを見、そして沈みかけの太陽を見て、ジェスチャーと「スリープ、スリープ!」という片言の英語で私たちを家に迎え入れてくれたのでした。
こちらがそのおばあちゃん!

次の日出発するときに、写真を撮ってもいいかどうか聞いたら、なにやらラダック語で言いながら私の帽子を奪ってかぶり(笑)、そして一番お気に入りなんだと思われる鍋を膝の上に置いて、ポーズをとってくれました。
ちょっと薄暗くてわかりにくいですが、ここも伝統的ラダックキッチン。後ろにはずら~っと素敵な鍋がたくさん並んでいました。

この写真はこの家の3階にある中庭っぽいところです。家の真ん中がこのように天井がなく、この中庭を取り囲むように部屋があります。
このすぐ横にある部屋を貸してくれて、南側の部屋だったので壁2面分が大きな窓になっていて、電気はなかったものの月明かりと星明かりに照らされた部屋には日本のようなゴザが敷いてあって布団がありました。
ラダックで旅行者がまず最初に覚える言葉は、「ジュレー」。
「ありがとう」という意味なんですけど、これだけではなく「おはよう」も「こんばんは」も、「おやすみ」「お願いします」「ようこそ」「さようなら」も、これら全てがこの一言で済むんです!
ディーチェンに、「ごめんなさいって何ていうの?」と英語で聞いてみたら、う~ん・・・としばらく考えた後、ラダック語に「sorry」という言葉はなくて、大抵は「ジュレー」を使う、と教えてくれました。
しかも、「thank you very much」って言いたい時は?と聞いてみたら、「ジュレージュレージュレー」って繰り返す、だそうです。(笑
これだけのことが、たった一言で済むなんて、なんて素敵な言葉、ジュレー!
便利であるのと同時に、言ってみれば、毎日の生活の中で何度も何度も「ありがとう」という言葉を言われるし使うわけで、それはとっても気持ちのいい言葉でした。
この言葉ひとつからも想像がつくように、ラダックの人たちはいつも笑顔。村を通るときはいつも、畑で農作業中の人たちがどんなに遠くても手を休めて「ジュレー!」と声をかけてくれて、「リキール村に行くのか?」という質問に「ハイ」とこたえると全員体いっぱい使って、あっちだよ、と教えてくれます。ジュレーとこっちが言うとジュレージュレーと嬉しそうに見送ってくれるのでした。
あぁ、これが、あのインドと同じ国だなんて。
(笑
スンド村は、川も近くて水には困らないのですが、急峻な山に両側に迫っているせいか村は小さく、あとでディーチェンに聞いたら家が3つしかないとのことでした!確かに、家は泊まったところも含めて2軒しか見なかった・・・。
歯磨きも洗面も、家から川まで水を汲みに行かなくてはいけないのですが、この水が感動的な色、そして感動的な冷たさ。あぁこれが、ヒマラヤの雪解け水か!と思うと、冷たい水で顔を洗うのもまた楽しい経験だったりして。いや、その場では冷たいだのなんだのぎゃーぎゃー騒ぎながらなんですけどネ。
顔も洗って準備万端、さぁ今日も次の村へ、とブーツの紐を縛ってバックパックを背負い御礼を言うと、おばあちゃんが大きなパンと、きっと貴重なんであろうゆで卵をふたつ私たちの手に押し付けながら、何度も何度もジュレーを繰りかえして見送ってくれました。たったひとつの言葉から、「さようなら」も「いってらっしゃい」も「気をつけて」も、たくさん伝わってきたのでした。
レーでの滞在を含めると全部で6つの家に泊まらせて頂いたのですが、そのうち英語でコミュニケーションを取れたのはふたつのみ。レーのゲストハウスをしている家族と、前の日記で紹介したへミスシュクパチュのディーチェンです。
一番大変だったのは、予定外に急に泊まることになったスンド村の家。思った以上にトレイルが険しく、その日計画していた村に日没までに辿り着けそうもなく、テント泊はイヤだな~・・・と思っていたところに現れた、川沿いの小さな村。マニウォールやステューパを通り過ぎ、川から少し登ったところに畑があり、その横に大きなラダックの家があって、外のかまどで麦を煎っていたおばあちゃんが私たちを見、そして沈みかけの太陽を見て、ジェスチャーと「スリープ、スリープ!」という片言の英語で私たちを家に迎え入れてくれたのでした。
こちらがそのおばあちゃん!

次の日出発するときに、写真を撮ってもいいかどうか聞いたら、なにやらラダック語で言いながら私の帽子を奪ってかぶり(笑)、そして一番お気に入りなんだと思われる鍋を膝の上に置いて、ポーズをとってくれました。


この写真はこの家の3階にある中庭っぽいところです。家の真ん中がこのように天井がなく、この中庭を取り囲むように部屋があります。
このすぐ横にある部屋を貸してくれて、南側の部屋だったので壁2面分が大きな窓になっていて、電気はなかったものの月明かりと星明かりに照らされた部屋には日本のようなゴザが敷いてあって布団がありました。
ラダックで旅行者がまず最初に覚える言葉は、「ジュレー」。
「ありがとう」という意味なんですけど、これだけではなく「おはよう」も「こんばんは」も、「おやすみ」「お願いします」「ようこそ」「さようなら」も、これら全てがこの一言で済むんです!
ディーチェンに、「ごめんなさいって何ていうの?」と英語で聞いてみたら、う~ん・・・としばらく考えた後、ラダック語に「sorry」という言葉はなくて、大抵は「ジュレー」を使う、と教えてくれました。
しかも、「thank you very much」って言いたい時は?と聞いてみたら、「ジュレージュレージュレー」って繰り返す、だそうです。(笑
これだけのことが、たった一言で済むなんて、なんて素敵な言葉、ジュレー!

便利であるのと同時に、言ってみれば、毎日の生活の中で何度も何度も「ありがとう」という言葉を言われるし使うわけで、それはとっても気持ちのいい言葉でした。
この言葉ひとつからも想像がつくように、ラダックの人たちはいつも笑顔。村を通るときはいつも、畑で農作業中の人たちがどんなに遠くても手を休めて「ジュレー!」と声をかけてくれて、「リキール村に行くのか?」という質問に「ハイ」とこたえると全員体いっぱい使って、あっちだよ、と教えてくれます。ジュレーとこっちが言うとジュレージュレーと嬉しそうに見送ってくれるのでした。
あぁ、これが、あのインドと同じ国だなんて。

スンド村は、川も近くて水には困らないのですが、急峻な山に両側に迫っているせいか村は小さく、あとでディーチェンに聞いたら家が3つしかないとのことでした!確かに、家は泊まったところも含めて2軒しか見なかった・・・。

歯磨きも洗面も、家から川まで水を汲みに行かなくてはいけないのですが、この水が感動的な色、そして感動的な冷たさ。あぁこれが、ヒマラヤの雪解け水か!と思うと、冷たい水で顔を洗うのもまた楽しい経験だったりして。いや、その場では冷たいだのなんだのぎゃーぎゃー騒ぎながらなんですけどネ。
顔も洗って準備万端、さぁ今日も次の村へ、とブーツの紐を縛ってバックパックを背負い御礼を言うと、おばあちゃんが大きなパンと、きっと貴重なんであろうゆで卵をふたつ私たちの手に押し付けながら、何度も何度もジュレーを繰りかえして見送ってくれました。たったひとつの言葉から、「さようなら」も「いってらっしゃい」も「気をつけて」も、たくさん伝わってきたのでした。
まきストーブみたいなのが、ガス代なのかな?
宿代安くてびっくりだわぁ。しかもこんな素敵なおじさんもいてくれる。
ジュレー!
ジュレーいい言葉だね
帽子をかぶったおばあちゃんがかわいいです(笑)
おばさんだってば
・・・あれ?でもまてよ。この家が一番言葉で苦労して、カタコトのラダック語でコミュニケーションとっていたわけで・・・。もしや。
いえいえ、お茶目なおばあちゃんです!!
たぶんこのストーブみたいなの、使うんでしょうけど、おそらく冬の間だけなんだと思われます。
外の、家のすぐ横におおきなかまどがあって、おばあちゃんはそこで火に薪をくべて料理してました。
物価は安いですからねぇ。本格的に6000m以上の山に登る人たちなんかは、登山用具とかガイドとかで、どんどん金額もあがっていくみたいですけど。
トレッキングなら、計画次第で安上がりに済ませますね!
ジュレー
こうして英語が全く通じないというのも、また新鮮な経験だったよ。身振り手振りで、なんとかなるものだよね、同じ人間だもの!
ほんと、いい言葉ですよね。しばらく、夫との間の挨拶は、すべてがジュレーでした!
このおばあちゃん、手作りっぽい黄色のニットの素敵な帽子を被ってたんですよ!私の、トレッキングで汗と埃にまみれたヨレヨレの帽子なんかより、ずっと素敵だったのに。
いつもケタケタ笑って、明るいおばあちゃんだったのに、カメラの前ではいくら笑わせようとしても緊張して無理でした☆
言葉が通じなくても、お互いに真心が通じるっていいな~って思いました。
素敵な日記ありがとうございました。
ジュレー!
言葉って大切だけど、でもコミュニケーションは言葉だけじゃないんだなって、改めて思いますよね。
夫の家族と私の家族も、結構テキトー英語&テキトー日本語でとっても仲良くなるんですよね。おいしい食事とアルコールで。(笑
いやいや、冗談抜きに、お互い真心が通じるって、いいですよね!