日々是好日 in Canada

写真と日記で綴る、日々のこと。

よいお年を!

2006-12-22 | 日記-モントリオール
今年もあと残すところ、一週間ちょっと。一枚だけぺらぺらに残ったカレンダーを見るたび、この一年をつい振り返ってしまいます。

今年始め頃の日記で「今年は厄年だァ~」などと書いた記憶がありますけれども、なんだかんだと言いながら今年も良い年を過ごさせてもらいました。日本へ里帰りもできたし、カナダの永住権も取れたし、ワールドカップも楽しかったし。
そして今年は、私にとって「出逢いの年」でもあったなぁと思います。このブログを通して友達になった人もたくさんいて、ケベックシティでも気の合う友人ができて、昔からの友人と会う機会にも恵まれました。
今年もいろいろな人、いろいろなことに感謝、感謝です。
こうやってしみじみと一年を振り返ってしまうのも、年齢取ったせいでしょうかね。(汗

そうしてしみじみしている間にも、クリスマスは着々と迫っており、新年ももうすぐそこまで!バタバタと大掃除したり買い物したり料理したり、色々やっていても何もしていなくても、12月は心がどこか焦っちゃうものですね。
私は明日から、クリスマスと新年のお祝いにトロントの義父母の所へ行く予定です。なのでこの日記を書くのもこれが今年で最後になるかな?皆さん、この拙い日記を今年も読んで下さって、どうもありがとうございました。


それから、ひとつお知らせです。

東京FMのHonda Sweet Missionというラジオ番組で、12月25日から5日間カナダ・モントリオールの特集が組まれるそうです。
そしてこの番組に、私もちょこっと出ることになりました。(←恥知らず。)

【▼番組の詳細】
放送日:12月25日(月)~29日(金)東京FM(放送時間各10分、全国放送)
放送局名:TOKYO FM(TFM)80.0MHz
コーナー名:Honda Sweet Mission(8時10分から約10分間)
海外の働く女性(OL)の最新情報をお伝えするコーナー
パーソナリティ:パンツェッタ・ジローラモ、フローラン・ダバディー
東京FMをキー局に38局ネット
番組ブログ Honda SWEET MISSION
番組ポッドキャスト Honda SWEET MISSIONオフィシャルサイト

主に海外の働く女性の最新事情(最新トレンドや街中のブーム、ファッション、エンターテイメント、フードなどなど)を紹介している番組だそうです。
ちなみに私の担当は28日の『フード』。
え?「やっぱり」とつぶやいたのは、どこのどなた?
えぇえぇ、そうですよ。食いしんぼうな私にぴったりですよ。

事前に電話で収録するとのことで、深く考えずにOKしたんですけれども。当日、とーっても緊張しました。ヘンな日本語とかイントネーションとか、咄嗟にでちゃった訛りとか耳障りな鼻息とか(笑)、プロの方が上手く編集してくれることを願って。

年末の、しかも朝の忙しい時間帯ですけれども、ハミガキしながらでもどうぞ今年の笑い納めに。

それでは皆さま、楽しいクリスマスを、そしてよいお年を!


かんぱ~い


紅茶の効果

2006-12-20 | FOOD
こちらはモントリオールにあるオリンピックスタジアム。
我が家の近くにあるので、勝手に親近感をおぼえてしまう建物です。朝キッチンのカーテンを開けるとてっぺんの部分がちょこんと見えるので、「おはよ~」と挨拶しているからかな。
飛行機からこのスタジアムを見たり、帰宅途中に街角でスタジアムの頭の部分をビルの隙間から見つけたりすると、「帰ってきたよ~」と話しかけたくなる。(笑



さてさて、日本ではどうやら、悪質なウィルスが流行しているようですね。
師走はどうしても忙しさで体力が落ちてしまいがちですし、これからやってくる美味しいお正月に備えて、みなさん気をつけてくださいね。

いつも健康体なわたしも、日本から帰ってきてすぐに風邪を引いてしまいました。頭痛が激しい風邪だったんですけれど、本格的になる前になんと紅茶で撃退!!
電話で実家の両親に「風邪引いちゃってさ~。うがい薬日本から持ってくるの忘れたよ。」と話したところ「みのもんたが紅茶でうがいするといいって言ってたよ!」との情報を入手。
さすがです、みのさん。その影響力はカナダまで!

いつもコーヒーばかり飲んでいた我が家では紅茶がたくさん余っていたので、ちょうどいい!と大きな鍋で惜し気もなく紅茶をたくさん煮出し、「なんかのまじないか?」(失礼な!)などと夫に疑われながらも紅茶でうがい。疑う夫も無理やり紅茶でうがいさせようとしたところ、「もったいない」と普通に飲んでましたけど!(笑
これもみのさん情報によると、殺菌効果があるので普通に飲んでもいいそうです。
この乾燥した空気にウィルスが蔓延する季節に、夫も私もなんとか風邪を引かずに済んでいるところをみると、やっぱり紅茶の効果かな?

その話を義母に電話で話したところ、「紅茶で鶏肉を煮ると美味しいよ」との情報が!紅茶で煮こんだ後は、好きなタレに漬けておくだけでいいらしいです。醤油ベースのタレにも浸けてみたら美味しかったよ、と話していました。
紅茶って・・・飲む以外にもこんなに使い道があるんですねぇ。
なので私も。クッキーをたくさん焼いたとき、紅茶をミルで細かくして紅茶クッキーも焼きました。食べちゃっても効果はあるだろう、ということで。

コーヒー豆に場所をとられて棚の奥に追いやられていた紅茶。
みのさんのおかげで今冬は大活躍♪紅茶のおかげでクリスマスもお正月も、元気にたらふく食べれそうです。(食い意地ばっかり

ということで、紅茶でうがい、おすすめですよ!

毒入りクッキー?

2006-12-17 | 言語のこと
モントリオールではいま、ラジオでもテレビでも、それから近所の商店街のスピーカーまでも、ホワイトクリスマスの歌がずーっと流れています。
冬温し、という感のある今年のモントリオール、寒いはずの12月ももう半ばだというのに、昨日の最高気温は9度でした。いつもならこれに「マイナス」がついてもおかしくないはずなのに!
♪I'm dreaming of a white Christmas...♪と始まるこの歌がまさしく、モントリオールの人々の気持ちを代弁してくれているようです。映画「スイング・ホテル」の中でビング・クロスビーが故郷を偲んで歌ったこの歌は、今年は北国・カナダで大人気。


バンクーバーに住んでいた頃、この日記でも何度か登場しているホストママのアイラは、クリスマスの時期には毎年大量のクッキーを焼いていました。息子・娘たち以外にも姪っ子たちに留学生もいるわけですから、これが半端じゃないくらいの「大量」なんです。クッキー缶で10個近く焼いていました。これを近所の人にわけたり、会社に持っていったりもするので、予想以上に順調になくなっていくクッキーたち。あ、でも、隠れて一番食べていたのは、サンタ並みの体格をしたホストパパのトムでしたけど。(笑

週末には私もお手伝いで参加して、そこら中粉だらけになりながら材料混ぜたり、型抜きしたり、そしてもちろん味見したり。
私もその頃は仕事をしていたので、ある日会社に持って行くクッキーを焼いていました。そのときの、まだ結婚する前のダンナさんからの電話。この会話、今でも鮮明に覚えているんです。

確か電話で私が
「I'm baking some cookies to my colleagues.」
(同僚にと思ってクッキー焼いてるんだよね。)
というようなことを言ったと思います。
するとダンナさん、電話の向こうで笑いをこらえながら、
「・・・"for your colleagues"、ね。"to"ってさ、マイナスのイメージがあるんだよね。クッキーに毒もったりしてるなら、同僚への悪意が満ちた完璧な文章なんだけど!!」


げ!あ、悪意ナイナイ!


英語を勉強し始めたときから、「言いたいことがだいたい伝わればいい」と大雑把だったわたし。(今もだけど。)まさか、前置詞のようなちっちゃい単語ひとつで、こんなに意味が変わっちゃうなんて!と感動した一瞬でした。
「I made some cookies to you guys!」なんて会社で言おうもんなら、みんな不信がってクッキー食べてくれなかったのかも?

昨日はそんなことを思い出しながら、ホワイトクリスマスが(また!)流れているラジオを聞きながら、クッキーを焼いた一日でした。

自然に優しく、社会に優しく

2006-12-14 | すてきな人々
こちらの写真はモントリオールにあるラ・べーという老舗の百貨店。
ダウンタウンの中心に位置するこのラ・べーに先日行って来ましたが、平日だというのにとっても混んでいました。皆さん、頭から湯気をたたせながら(笑)人込みに揉まれつつ必死にクリスマスのプレゼント探しをしておりました。

このショッピングシーズンにぴったりな話題をひとつ。


この日記でもすっかり人気者になったソフィですが、ソフィのお父さん・トムが2年ほど前から始めたウェブサイトがあります。

誰もが日常何気なく行っているもの中に、「買物」がありますね。食料品や日用品はもちろん買わなきゃ生きていけないですし、新しい季節には服を買ったりもします。その日常の「消費」という行動の中で、少しでも環境に優しく社会に優しくありたい、というトムの思いからできたサイトです。

例えば歯磨き粉。パッケージには「万が一目に入った場合は危険ですのですぐに目を洗うように」などという文章があったりしますけれど、その文章を書くために一体何回動物実験を行ったのかなんて、消費者の私たちにはなかなか知ることができません。 コーヒーを毎朝飲みながら、そのコーヒー豆農場で働いている人たちがきちんとフェアな賃金をもらっているのかも、わかりません。

トムは、フェアトレードや自然に優しい企業や商品がどれなのかが、一般の人が一目でわかるような機会をつくりたい、とがんばっていたのでした。
そしてできたのがこのethiquette.caというサイトです。
まだ始まったばかりなのでケベック州中心の内容ですが、将来的にはカナダ全域の情報をあつめていきたいとのことです。最近ではこのサイト、ラジオや新聞でも紹介されるようになり、トムは取材に忙しくなってきている様子。このサイトでは「環境に優しいジャケット」や「フェアな賃金をきちんと払って作られているスニーカー」なんかも検索できちゃうんです。

モントリオールでは近年オーガニックのお店が増えてきたり、フェアトレードのコーヒーやチョコレートが普通のスーパーでも並ぶようになってきたりしています。カナダの中でもケベック州は環境問題に対する人々の関心も高いほうで、今までは高価なイメージの強かったオーガニックの野菜なども、買う人が増えるにつれて値段もお手頃のものも出てきました。
この「買う人が増えると・・」という好循環が、これからどんどん増えていくと嬉しいですね!オーガニックの果物や野菜って、値段にびっくりしすぎて手が出ないこともありますから。(笑

まだまだ始まったばかりですけれど、友人としても消費者としても、これからどんどん広がっていって欲しいサイトです。のちにカナダ全土に広がって、しかも日本進出!?なんてときには翻訳かなんかで私も参加させてもらいたいなぁ。
がんばれ、トムお父さん!!

因みにソフィには内緒ですけど、このサイトで紹介されている「環境にも子供の肌にも優しいテディベア」をサンタさんがソフィにくれるらしいという情報が!!(笑
ソフィファンのみなさま、このサイトは英語とフランス語のみですが、ソフィのお父さんの写真も載っているのでぜひ覗いてみてはいかがでしょう♪

▼サイトはこちら
 ethiquette.ca

ソフィのおじぎ

2006-12-10 | すてきな人々
週末の朝にはパパとデートを楽しむソフィ。
近所にある歩いてすぐの小さなカフェで待ち合わせて、私と夫もよく朝のコーヒーに参加させてもらうことがあります。

私が日本に里帰りしている間、ソフィは保育園が始まり、友達もたくさんできたようです。たった三週間なのに、あっという間に大きくなっていてびっくり。子供の成長ってほんとうに早いものです。
以前は走るのも、右足・左足と相談しつつ、おしめと格闘しつつ危なっかしくよろついていたのに、今ではタタタターッとゼンマイ仕掛けのようにあっちへ走りこっちへ走り、追いかける私のほうが何時の間にか汗だくになっていたりして。

もうひとつ、ソフィが成長していたこと。
「照れ」を覚えたことです。
以前は私が家を訪ねると、ドアのところに立っている私に奇声を発しながら、こぼれんばかりの笑顔で走り寄ってきていたのに、久しぶりに会った日は、お母さんの足の後ろに隠れて舌をチョロリと突き出しながらクネクネ。
照れているソフィを初めて見て、あぁそういえば照れている姿をまだ見たことがなかったんだ・・・と気が付きました。人間の成長って、おもしろい!

そんな成長っぷりを見せてくれていたソフィですが、なんと日本語もきちんと覚えていてくれました。
お父さんに何か耳打ちをされたソフィは、ニヤッと笑いながら私をみて自慢げに一言。

「こぉぉ・・ちはっ!」

そして、きちんとお辞儀もするんです。
ただ、私がお辞儀をするのを見て真似しながら覚えたソフィ、何故かソフィ式のお辞儀はしゃがむんです。「こぉ・・」と言い始めたあたりでよろよろとしゃがみ、最後の「は!」のところですくっと立ち上がる。(笑
きっと、「お辞儀→上半身が下がる→しゃがむ」というイメージで体が動いているものと思われます。たしかに、お辞儀をしてしまったら、頭をごつっと地面にぶつけて立ち上がれなくなっちゃうかも。子供なりに、ちゃんと無意識に危険を回避しているのかも?

それから、遊んでいる最中に、ちょっと休憩・・・と椅子に座ってコーヒーを飲もうとする私に、走り寄ってきて「だめ!」と言ったり。また、帰り際にはしゃがみながら「またねー」と言ったり。
将来、日本語でソフィとおしゃべり・・というのも、あながち夢ではないかもしれません。

2ドル札、威風堂々の帰国

2006-12-07 | ふるさと日本
先週、あられが枯葉をぽつぽつと打っていたその次の日から、モントリオールは雪に包まれ、とうとう冬に突入しました。今日も外では細雪が乱舞しています。
今、こうして書いている私の指先はかじかんで、身に沁みる寒さをこらえつつ・・・・・というのは嘘ですけれども。窓の外に目を向けるだけで、ぶるっと寒さが背中を走るような、冬景色。「冬」という名前は「冷ゆ」に由来しているとか「(寒さが猛威を)ふるう」という意味だとか色々な説があるようですが、どちらにしても地吹雪地方出身の私には痛いほどよくわかる名前です。

そんな現実から目を背けるように。
日記は日本への里帰りに舞い戻ります。
里帰り中、落武者のようだった髪もさっぱり切って、家族とゆっくり美味しいものを食べたり温泉入ったりして、さぁ後残り一週間くらいというあたりに、もうひとつ楽しいイベントがありました。
それは・・・ブログ(mixiかな?)を通してお友達になったヨナタンさんとのご対面!
共通点は「岩手」のみだったけれど、mixiでの日記の文章に滲み出ているユーモア溢れるお人柄に、きっと会ったらもっと楽しい人に違いない!と勝手に確信。平日の真昼間に、しかも娘さんの誕生日という大切な日に(!)、会社を休ませてまでなんとか都合をつけていただいて、お会いすることができました。
初対面とは思えないほど、コーヒー飲みながら尽きることなくお喋りをして、いつものことながら時間があっという間に過ぎていきました。

その時ヨナタンさんから頂いた、思わぬプレゼントがこちら。



なんとなんと。カナダの2ドル札です!
最初見たときには「あれっ!ゼロがない!?」(←てっきり20ドル札だと思っていた)と焦りましたけれども。2ドル札と知ってもっとびっくり!初めて見ました。

お札を前に目を輝かせて大騒ぎするわたし。(ハシタナイ。)ヨナタンさんもびっくりされたことでしょう。当のヨナタンさんはというと、「どこでどうやって私の手元に来たのか、覚えてなくって~。私が持っていても仕方ないから。」とあっけらかん。お札ですよ!それも外国の!!(笑
とか言いつつ、ちゃっかり貰ってきちゃいました。
日本でいうなら、500円札に思わず出会うようなもの。ね?びっくりするでしょ?

モントリオールに戻ってきてからは、夫を始め、会う友人みんなに見せびらかしている2ドル札。一人残さず「オ~!!もっとよく見せて!どこで手に入れたの!」と、とてもいい反響ぶりです。ありがとう、ヨナタンさん♪

アメリカでも2ドル札は「幻のお札」とか「幸運のお札」などと言われていますが、ここカナダでも2ドルコインが1996年に現れてからはお札は発行停止になり、今ではほとんど見かけることはありません。まだ10年程しか経っていませんけれど、これは将来ちょっと価値があるんじゃないでしょうか!ちなみに500円札は現在、手に入れるには相場1500~2000円くらい必要らしいですし。
ということで、ヨナタンさん。あと10年か20年して価値が上がったら、「そのお金で一緒にモントリオールのカフェでお茶」なんていかがでしょう?

それにしても、今更ながら、ブログってすごいなぁと思います。
家族や友人向けにとブログを始めてから、ケベックシティでも愉快な仲間たちと出会い、そして岩手でもこうして新しい友達ができて・・・。ブログをやっていなかったら、出会うことのなかった人たちです。
今年はブログのおかげで、出逢い多き年となりました。

誕生日プレゼント

2006-12-03 | 海外生活のいろいろ
早いもので、今年ももう12月。
残すところあと一枚となったカレンダーを目にするたびに、なんだか心落ち着かない頃となりました。
日本でのことをチンタラ書いているうちに年が明けてしまいそうなので、今回はモントリオールでのことを。(とか言いながら、写真は日本のものですけれど!)

モントリオールに戻ってすぐの週末、時差ぼけと闘いつつ、友人の誕生日パーティーへ行ってきました。奥様のドーラの計画で、なんとサプライズパーティー。よく耳にするこのサプライズパーティーですが、私は今回、実際に体験するのは初めて。主役でもないのに、私にとっても勝手にちょっぴりサプライズ。一体どんなパーティーになるのか、どきどきしながら行ってきました。

まずは、ゲストは皆、ばれないように家からちょっと離れたところに駐車してから歩いて家まで行きます。一緒に行った友人たちと「ここだと玄関から見えないよ」「いや、この道通りそうだからあぶないんじゃない?」など、あっちだこっちだと騒ぎながら、駐車スポットを探す段階からもう既にわくわく。
家につくと、コートやブーツも集めて隠し、タイミング悪く現れる人がいないように、到着した人から名簿でひとりひとり確認。そしてみんなが持ってきたワインやビールも、目に付かないように裏庭に隠します。

映画やドラマなんかでサプライズパーティーを見たことはあるけれど、こんなに細部まで気を使って準備をするとは・・・。人を驚かすのって結構大変です。
料理も出来上がった順に、あっちへ隠しこっちへ隠し。

親戚の家に夫婦でお茶しに行っていて、ドーラが先に家に帰り、本人はビールを買いに酒屋さんに立ち寄ってから帰ってくるという時間差計画。ぎりぎりまで奥様が見張っているというのも、さすが徹底しています。
誰もがそわそわし始めた頃、ドーラからの「あと5分で家に着くよ!」という電話を合図に、家中の電気を消してリビングに集合。

月明かりの中、リビングに集まった25人と先に帰ってきた奥様は、最初こそシーンとしていたものの、みんな心躍るイベント直前ということで黙ってはいられません。
「ここに泥棒が入ってきたら、泥棒がびっくりしちゃうよね。」
「逆にさ、近所の人が『暗闇に人影が!』って警察に通報しちゃうかもよ?」
「それはそれで、本人が帰ってきたときにパトカー見つけた時点で、サプライズはある意味成功だよ!」
「あ、しまった!オーブンのタイマーがちょうど鳴っちゃうかも!」
などなど、各々が小声で騒ぎながら待つこと・・・・・30分。

途中でビール飲んじゃってんじゃないの~?と冗談で言い始めた頃、やっとガチャガチャ・・と鍵を開ける音が。「来たっ!」と息をひそめる私たち。
誰もが足音に神経を集中させて、本人が疲れた足取りでやってきてリビングの電気をつけた瞬間、みんなで声を揃えて「サプラァーイズ!!!」
そして主役の反応はと言いますと。
余程吃驚したようで、ビールの箱を抱きしめたまま一瞬ポカーンとしてから「・・・え。えぇぇぇえ!?」と目を丸くしておりました。

いやぁー楽しかった!
本人の驚きと喜びが混じった笑顔を見た瞬間も楽しいけれど、何よりも途中のドキドキがとっても楽しかったです。

それから、ドーラの優しさにもジーンときました。
最近仕事のことで落ち込んでいた旦那様を元気付けようと、一ヶ月ほど前から気付かれないように親しい友人に慎重に連絡を取り始め、みんなには「誕生日プレゼントは持って来ないでね。来てくれることがそれだけでプレゼントだから。」と。
高価な贈り物よりも何よりも、友人に囲まれた楽しい誕生日パーティーが成功するように細心の注意を払って計画を練ったドーラの思いが、きっと旦那様にとって一番の誕生日プレゼントだったことでしょうね。

楽しいばかりではない、とても温かいサプライズパーティーでした。