日々のヨギチョギ

ヨギチョギ=韓国語で「あっちこっち」。
サッカー日本代表を応援しつつ、日々いろいろ書き綴っています。

連休中に読みたい本

2006-05-01 01:06:57 | 日記
この連休中は特に遠出する予定がないので、この機会に読みたかった本を読もうと密かに思ってたりします。

うちでとってる地元の北日本新聞の日曜版には新刊本のレビューページがあるので、
毎週フムフムとチェックして必ず一冊は読みたい本が出てきます。
気になる本の部分だけ切り抜いて、いつか読みたい本リストとしてとってあるのですが、
リストばかりが溜まって、全然買ってないし読めてない本ばかりです。

実際に本を買ってもいわゆる積ん読状態で、そっちから片付けないといけないのに、
読みたい本リストはどんどん増えていきます。
買ってすぐ読む本もあることはある。
雑誌とかエッセイとかはページ数が少ないし読みやすいからすぐ読んでしまうけど
小説とかドキュメンタリーになると、それなりにまとまった時間が無いと読む気が起こらない。
これじゃ溜まる一方なのは当たり前なのだけども。

とりあえず、最近の新聞でチェックした本をここにアップしてみようと思います。
アップすることで、買う必要に迫られるように自分に暗示をかけるのだ。(苦笑)

●ビル・ブライソン著
「人類が知っていることすべての短い歴史」 3,150円
宇宙のはじまり、DNA、プレートテクトニクス…。テストのために丸暗記しただけの用語や数字の奥には、驚くべき物語が隠されていた。無味乾燥な科学史から堪能する科学史へ。科学は退屈だと信じている人に贈る楽しむ科学史。


この著者は文系の人で、もともとは旅行記などで有名なジャーナリスト。
その彼が科学への好奇心が芽生えたのがきっかけで、3年をかけて専門家に取材して書き上げた本ということです。
この本に興味を持ったのは、アマゾンのカスタマーレビューや新聞の書評でも書かれていたけど、
文系の人が科学について書く、ということは専門家が見るものとは別で
普通の読者が理解できるレベルで易しく説明してあるという点。
また、人間としての科学者の素顔も持ち前のジャーナリスティックな視点で書き出されていて
一般の人には知りえない、科学者の知られざる側面も垣間見られる点など。
科学の世界には興味があるけど、難しい理論とか持ち出さると読む気が失せるし
専門外の人はお断りな雰囲気がある本にはなかなか手が出ないのだけど、
テレビで時々特番として放送される科学の不思議を扱った番組を見るように
この本を読めば、へぇ~、そうだったのかぁ!と思えることが出来るんじゃないかと思った次第。
ただこの本、分厚くて値段が高いのが購入をためらうところ。
文庫になるのを待つしかないかな。
文庫になるかどうかも怪しいけども。

同じ著者の「ドーナッツをくれる郵便局と消えゆくダイナー」という本と
「ビル・ブライソンのイギリス見て歩き」という本も面白そうだし、何より文庫で読めるので、こっちを先に読もうかな。

●アゴタ・クリストフ著
「文盲」 1,470円
祖国ハンガリーを逃れ難民となり、母語ではない「敵語」で書くことを強いられた亡命作家の苦悩と葛藤とは-。世界的ベストセラー「悪童日記」の著者による、初めての自伝。

「悪童日記」読んでないのですが…。(いつか読みたいリストには入ってる)
新聞の書評を読んで、興味が湧いてきた本。
母語を抑圧して生きるためにフランス語を征服していかなくてはならず
読むこと、書くことが何よりも好きだったのに、母語でそれをできず
未知の言語の中で生きることにより「文盲」に陥ってしまう。
表現者として自分の身を支えるためのフランス語が、
実は母語をじわじわと殺していく敵語であるということ。
私も本当にカタコトだけど韓国語を勉強してますが
言語を習得するという作業は、習得というよりも征服に近い感覚を持つときがあります。
この著者のように、必要に迫られて習得するものとは全然違いますけど
「文盲」に陥る感覚というのも、韓国語を全く知らずに韓国へ旅行した時は、
あのハングルの洪水に身を置いたときに、もう嫌と言うほど味わった。
まあ、それがきっかけで勉強しようという気になったのだけども。
中国残留孤児の人とか、何十年ぶりに故国に戻ってきても
海外生活で母語を使う機会がなければ、母語を全く忘れてしまうという場合もあるように
そういう人たちは生きるために言語を征服し、生きるために母語を殺していった結果なのかな、と。
「悪童日記」は文庫化されているので、セットで読みたい一冊。
というかむしろ、これだけでもかなり読み応えがありそう。
作品よりも作者の背景や人間性に惹かれます。

●開高健著
「最後の晩餐」 660円
「腹のことを考えない人は頭のことも考えない」S・ジョンソンの絶好の格言に導かれ繰り広げられる、古今東西、人の飽くなき欲望を思い知らせる食談の数々。歴史、文学、政治までをも軽妙洒脱な語り口で呑みこみながら、最底辺の食事から王様の食事、はては人肉嗜好まで。「食」の愉悦、深淵、その極北をあますところなく描きつくす、食の大全。


こういう、食に関するエッセー本はうちに結構ありまして
東海林さだおとか椎名誠とか、ほぼ全巻そろってるくらい。
やっぱり食べることが好きなので、自然と食に関する本に手が伸びます。
最近読んで面白かったのは小泉 武夫の「不味い」という本。
古今東西、いろんな場所でいろんなものを食べつくした人が書く不味いものについて。
ただただこの人の鉄の胃袋に感服するばかりでした。
そういう、食べ歩きの話も好きなんだけど、食に関するうんちくや
歴史上の人物と食の関係みたいなものも興味があるので、
その両方の要素を集めたこの本にもかなり興味があります。
この著者はこの本以外にも食に関する本を多数出しているので、今後はこの人の本を買い揃えることになりそうな予感。

●デイヴィッド スターキー著
「エリザベス」 2,310円
男性社会に生きながら、女王として君臨する運命への揺るがない信念、鋭い知性、情熱的な魅力をもち、己の機転だけを頼りに背信と疑惑の渦を生きぬいていく…。英国史上、最も輝かしい時代を作り上げた女王エリザベスの評伝。


映画「エリザベス」、これまた観てません…。(もちろんいつか観たい映画リストに入ってる)
この本は、従来の女王神話を覆し、
映画「エリザベス」でケイト・ブランシェットが演じた女王像にも修正が必要なくらい
新たなエリザベス像を表しているという。
誕生から即位するまでを追っているのですが、あらすじを読むとなんか昼ドラみたいなドロドロした波乱万丈な話になっているようで、
ミーハー心をくすぐるような展開が待っているような期待感を抱かせます。
この著者の「六人の妻‐ヘンリー八世の王妃たち」という本も興味あり。
こっちもミーハー心丸出しな好奇心なのだけども。
アマゾンの検索にヒットしないのが残念。
同じテーマで別作者の「王妃の闘い―ヘンリー八世と六人の妻たち」というのがヒットしました。
なかなか良さそうなので、こっちもチェックしとこうかな。
まあ、歴史を紐解こうと思ったら、人物に興味を持つのが一番入りやすいということで
興味深い人物っていったら、スキャンダラスな人物の方が興味あるよね~。
そんなわけで、ヘンリー八世とその周辺人物に関する本はかなり興味アリアリなのです。

こうしてリストアップしたものを見ると、小説の類が一切無いですね。
小説読むのって時間もいるし、体力もいるからなー。
エッセイも人物に関する評伝も、あるセンテンスでパタッと読むのをやめて
別のことに頭を切り替えるのは割と容易なのだけど
小説とかは話のなかに一度入り込むと、なかなか現実世界に戻るのが難しい。
読み出したら、できるだけその日のうちに読みきってしまいたいので
たっぷり時間がある時じゃないと読む気が起きないんだな。
そんなこと言うのは私だけかもしれないし、言い訳にしか過ぎないかもしれないけども。

さて、GW後半戦、リストアップした中からどれだけ読めるか
はたまた全く読めないか、乞うご期待!
その前に、積ん読の方も片付けなくちゃ…。


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あらら・・・ (kenkob)
2006-05-01 18:36:38
黄金週間をウチの中で過ごすと・・・

旦那さんに、

「どこかつれてってぇ!!!」

とせがまないと!

え、そんなことしても無理?

結婚2年目でしょ?

これから先が思いやられるじゃない!

そんなこと言わず頑張んナイト!

・・・ナイト以外も!



さて、ヨギねーさんをカラカイに来たのではなく、

ある情報が入りまして。

大豆ブームですけど、その中に含まれているイソフラボン・・・黒豆にも多く含まれてますが。

女性ホルモンに構造が似ているため、植物エストロゲンとして作用することが分かっているんだって。

これによって、乳がんになるリスクが増大するみたい。



まあ、○○に含まれている○○が良いから!

という宣伝は、やっぱり乗っちゃダメだってことかな。

健康によい食事は、沢山の種類をバランスよく!

に限るのかもしれない。
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目標 (まめ)
2006-05-01 21:07:40
同じく遠出の予定無し(笑)

自分はオシムの言葉を頑張って読み終えます

できれば森博嗣も1冊読み終えたい…
返信する
まずは積ん読から…。 (yogichogi)
2006-05-02 10:25:10
>kenkobさん

わざわざ人混みの中に行くのもねぇ。っていうか、5月は友達の結婚式に呼ばれてたり後半に向けてイベントがあるので、GWでお金を使うわけにはいかないのだ。



大豆のエストロゲン作用はよく言われてますね。

黒豆茶以外にも、味噌とか納豆とか大豆製品は他にもありますし、普段から口に入ってる物ですから、乳がんになるリスク云々についても、よっぽど大量に摂取しなければ心配し過ぎる事はないと思うんですけども。

まあ、ブームに乗ってなんでもかんでも大豆っていうのもおかしな話ですよね。

忠告多謝です。



>まめさん

あー、森博嗣もいつか読みたい作家リストに入ってる!(いくつリストがあるのやら…。)

とりあえず今は、「お笑い男の星座2」を読んでます。

リストに入ってないやんか!(爆)
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Unknown (ふみふみ)
2006-05-03 10:17:56
わたしも毎週日曜のブックレビューには目を通しています。砺波の図書館は小さいので蔵書はあまりないのですが、新聞で紹介された本はしばらく経つと入っていることがあります。

でも読もうと思っていて生地を取って置くのですが、どんどん溜まっていってしまいますね

yogichogiさんの挙げた中で『文盲』、これ読まなきゃーと思っていて忘れていました。
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そうそう (yogichogi)
2006-05-07 22:45:20
>ふみふみさん

そうなんですよ~。切抜きが溜まる一方で、全然片付かないんですよねー。

大見得切ってリストアップしておいて、連休中は結局どれも読破することどころか購入することもできませんでした…。

む、無念…。
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