久しぶりに台高縦走路を歩こうと思い、奈良県吉野郡川上村の筏場
へ行った。そこから縦走路の大台辻へ3時間あまりで登れるので、台高の
尾根道を縦走して大台ケ原まで行くつもりだ。
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国道169号線から大迫ダムを渡り入ノ波温泉(しおのは)を超えて
筏場へ。終点の民家に老夫婦が住んでいて、駐車料金を徴収に来る。
地図には「欠壊」と記入があり、なんか不気味な予感。
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この地区の地図の向こう側を川に降りる。
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コンクリート製の橋を渡ると登山道の始まり。
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渓流を見ながら進む。とても気分がいい。
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はじめのうちは、道もよく とても歩きやすく気分爽快だったが・・・・
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渓流沿いに道がつけてあり、すんなり歩ける。
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石垣が所々組んであり、立派な道もある。
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屏風の滝(と思われる)を過ぎる。
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やがてあちこちに倒木や道の崩壊が現れる。
なんとなく通れるように 踏み跡がある。
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ゴルジュには立派なキャットウォークが架けてある。
「環境省工事」と書いてあった。
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立派な吊り橋を超える。
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超えたとたん、「通行止め」の看板があり、がっかりするが
かまわず進む。
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ヘアピンユーターンを曲がり登り返すと橋があり、ここも進む。
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この小屋の残骸をまたしてもターンすると、道はかなり悪くなる。
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あちこちで崩れていて、踏み跡を探して注意深く一歩一歩進む。
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高度が上り、縦走路らしき尾根が見えてきた。
歩き出してもう2時間以上歩いている。
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標識は立派だが、みちはあちこちで寸断されている。
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広場に出た。ここが「三十三荷」と思われる。
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道の崩壊は更に激しくなり、一歩ずつ慎重に進む。
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かなり古い橋があり、恐る恐る進む。
土台は鉄骨でしっかりしているが表面の 木道が恐い。
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突然道が無くなった。約50メートルくらい斜面が大崩落している。
高巻きルートを探す。
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高巻きしても、踏み跡もテープも発見できず、一歩一歩進む。
崩落現場の真上に来ても、身動きできなくなり、進退窮まる。
引き上げを決断して、恐る恐る引き返す。
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三十三荷魔で引き返して昼食にする。
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周りは石楠花が満開だ。
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引き返しも大変だ。一歩滑れば谷底へ転落するような場所を
再び慎重に歩く。
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一歩ずつホールドを確保しながら引き返す。
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やっと源流地帯まで帰ってきた。
大きな淵で 盛んにライズしている奴がいる。
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五色湯と書いてあるので露天風呂に入ろうと河へ降りてみた。
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川原には露天風呂はまるで無かった。
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実際に歩いた軌跡。
もう少しで縦走路に出るところまで行っていたのに残念だ。
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高度差は約600メートルを登ったようだ。
標高1100mまで進んだのに残念だ。
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