台高山脈を歩く

高見山から大台ケ原までの尾根道トレイルを歩いた記録です。

台高縦走路の終点大台ケ原を歩く 2012年9月3日

2012-09-05 21:56:43 | 台高山脈の縦走

奈良県と三重県の県境近くの山、高見山に始まる台高山脈縦走路の終点

大台ケ原から逆に 筏場道を大台辻へ歩こうと思い 馬の鞍から三之公へ

下山したあと そのまま大台ケ原へ行き 車中泊する。

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出発前に 地図をチェックしていたら、縦走路の「川上辻」から「大台辻」の

筏場道は欠壊のため 通行禁止と書いてある。あとでビジターセンター

で情報を聞こうと思い、先に大台ケ原を周遊することにした。

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一晩中降り続いた雨も、6時頃にはきれいに晴れ上がった。

久々の晴れ歩きが出来ると 喜んで出発する。午前7時半。

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Photo_3

ブルーのラインが今回歩いた周遊コース。この地図では約3時間。

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3_2

きれいに整備された森の中を行く。

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何時来てもきれいな森だ。熊笹が生い茂り、いかにも熊が出そうだ。

現に立て札に「熊が出ます」と書いてある。

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あれだけ青空だったのに、山頂付近では突然の雲。いやな感じだ。

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日ノ出ヶ岳山頂到着。しかし雲で何も見えない。

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9_2

ここが日ノ出ヶ岳三角点、標高1695m。

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展望台に上るも何も見えない。おまけに小雨もぱらつきだした。

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13_2

雨の中遊歩道を進む。木道部は滑らないように注意深く。

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14_2

正木ヶ原は、今は立ち枯れした木が並んでいるが、かっては鬱蒼とした

樹林だったそうだ。写真が張ってあった。台風で木が沢山倒されたり、

鹿が増えすぎて枯らされたりした結果だそうだ。

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牛石ヶ原はだだっ広い広場だ。

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何故か神武天皇の像がある。本当に物部イニエ大王は大台ケ原などという

魔窟を越えていったのだろうか。

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神武のモデルとされる、九州物部のイニエ大王は川沿いの道、今の

国道169号線に近いところを通ったというのが定説だ。昔はこのあたり大台一

帯は通行困難で 一本ダタラなどの魔物が棲んでいたという。

川沿いに北上し 和佐叉から伯母峰峠を越えて 柏木へ下るほうが

理にかなうと思うけど。

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17_3

大蛇�・(だいじゃぐら)到着。あいにく何も見えない。この下は数百メートル

の絶壁だ。この直下の「東の川」で昔よく 毛鉤を振ったものだ。

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シオカラ谷吊り橋に来た。

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シオカラ谷が、大河「東の川」の主源流の一つだ。

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吊り橋を渡ると 今度はきつい登りだ。きれいな森の中を行く。

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このあたりが東大台で一番きれいな森だと思う。

現在西大台へは入れない。(事前手続きがややこしい)

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大台山の家まで来ると駐車場はもうすぐだ。

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この周遊で見かけた花

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深山鳥兜

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紅茸

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深山秋の麒麟草

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この前奥駈の大日岳で見かけたのと同じ「深山飯子菜」(みやまままこな)

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Photo_4

高低差はシオカラ谷の1400mから日ノ出ヶ岳の1700メートルまで

約300mの周遊コースで距離約8キロ、所要時間3時間半であった。

道もきれいに整備されていて、お手ごろな散歩コースだ。

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台高縦走路最終コース 「筏場道」

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大台ケ原ビジターセンターで確認すると、やはり「川上辻」から「大台辻」

までの筏場道は、道の欠壊と吊り橋の崩落で全面通行止めだそうだ。

残念だ。復旧の見込みは不明との事。

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三之公川から台高縦走路の馬ノ鞍峰へ 2012年9月2日

2012-09-05 00:22:16 | 台高山脈の縦走

台高山脈縦走路の終盤近くの、馬の鞍と終点の大台辻付近を歩こうと 二日

がかりで出かけた。

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Map

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9月2日 三之公(さんのこ)川から馬の鞍

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0

今回歩いたコースだ。

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ビンクのラインは普通の山道で手入れがよくしてあったが、赤い部分は

踏み跡も不鮮明で、しかも複数の尾根が突き上げて、いつの間にか

合流し更に別の尾根が合流するというコースで 登るときは 全然

気がつかないが 下山時に そのまままっすぐ下山すると 別の尾根に

迷い込んでしまうという恐ろしい道だった。下山時 何度も間違えて

別尾根を降りたが、幸い登るときに 要所要所にビニール紐を

ぶら下げておいたので 気づいたときにすぐ引き返し、ビニール紐

のところまで戻り 本来の道を再確認して助かった。

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小雨降る 三之公林道終点駐車場から、歩き出す。

隠し平までは、道はよく整備されている。

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去年の台風災害で大きく崩れた斜面もいくつかあるが、巻き道が整備

されていて大変助かる。

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右手に滝をいくつか見ながら登る。

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隠し平到着。南朝の天皇が北朝の追っ手を逃れここに隠れ住んだという。

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道は次第に分かりにくくなる。テープが目印で頼りだ。

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手作り標識と、目印テープに大変助けられた。

私も所々にビニール紐をぶら下げながら進む。

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歩き始めて約1時間半で尾根に出た。

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道は不明だが、手作り標識で ほっとする。

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あれに見えるは、台高縦走路か。そぼ降る雨に煙っている。

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馬の鞍に到着。標高1178m。ここでやっと台高縦走路に出た。

右へ行くと大台ケ原、左へ行くと明神平から高見山へ。

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縦走路を大台ケ原方面に進む。

馬の鞍からは急激に道は落ち込んで下る。

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狭く鋭い尾根道が続く。踏みあとはほとんど不明だ。

きついアップダウンの繰り返しだ。

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所々の境界杭と赤いテープを目印に進む。私も紐をぶら下げる。

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倒木がごろごろしているので避けながら進む。

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アップダウンの繰り返しにうんざりした頃、開けた場所に出た。

縦走者のテント場にいいようだ。ここでしばらく休憩していると、

突然雷が鳴り出した。

奥駈の尾根道で落雷に巻き込まれ、死にそうになった経験があるので

あわてて退却することにした。雨も本降りになった。

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下りは本当に怖かった。まっすぐ尾根を下っているつもりでも、

登ってきた尾根とは別尾根を下っていたことが3度あり、その都度

登りにつけた目印の紐を確認する場所まで 引き返した。

GPSも役に立つが、最終的に頼れるのは、自分でつけた紐だ。

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帰路に南朝の天皇の墓に立ち寄る。隠し平から少し山道を登ったところだ。

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明神の滝に立ち寄る。写真を撮っている人がいたので話をすると

東京から車で写真を取りに来て、これから東京へ帰るとのこと。

すごいハードな趣味だ。

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駐車場に無事帰着。山ノ神に感謝する。

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Photo_2

高度記録は、約600メートルの高度差だった。

※約45分ほどアップダウンの縦走を繰り返したが記録にはほとんど現れていない。不思議だ。帰路に立ち寄った明神滝ははっきり出ている。

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8_2

濡れた服を着替えて見ると首筋が真っ赤な血まみれだ。

またしても蛭にやられた。今度はまだ服に付いていた。

吸盤で体を固定し、触手を揺れ動かして 獲物を探したり

次の着地点を探して移動する。まったく不気味な奴だ。首の周りと、

頭の髪の毛の中が 血だらけだった。

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