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静岡地元クワガタ採集飼育記

主に静岡のクワガタの記録。silenthill.stagbeetle@gmail.com M

コルリクワガタのマット検証の結果

2019年09月24日 | 高山性クワガタ
2019年9月22日



コルリクワガタのマット検証

結果が出た。



先ずは市販の無添加発酵マット(○Y○製)



低地コルリ♂



全頭羽化。



続いて自作発酵マット(既に落ちている個体が見えるのはヒ・ミ・ツ)



1頭のみ羽化。

この数ではあまり検証にならないが、デリケートなコルリクワガタの幼虫を下手に自分で一次発酵マットを作って管理するより、
今のところ市販の無添加発酵マットを使う方が安定している。

ここのメーカー(◯Y◯)は毎回質が安定していて
使いやすい。
オニクワガタ なんかも多頭飼育していると勝手に2代目に累代してしまうお手軽マットだ。

しかしルリ系の幼虫の羽化率は100%では無く、タダルリは強く、コルリは若干弱いイメージがある。
これはマットの内容よりも幼虫の強さかもしれないので一度全てこれで試したいのだが、欲しい産地の個体やホソツヤになると現地マットでやってしまうので中々挑戦出来ない。



これは自作発酵マットで羽化したホソツヤルリ。
落ち枝が古くなってわからない物や、コルリと同じ材に入る地域のホソツヤだと適当に管理してしまう。


そのうち「これに入れておけばとりあえずok」というものを見つけたい。

他の高山種用のマットも試作中。まだまだ何もわかっていない。





今年もマグソクワガタ

2019年04月28日 | 高山性クワガタ
2019年4月 晴れ



ブログをサボっているので今年もと言っても去年は?となるのだが、記録として書いておく。

毎年GW頃がピークと聞いていたが、初挑戦の去年は4月24日でもう終わりかけと言われ、今年こそはと3月の終わりから行く予定だったが意外と時間が無く4月になってしまった。

4/5
仕事が早く終わった為日没時間を確認し、現地に17時頃到着。
18時の日没まで探すも確認できず・・・。まず寒い。

4/6
結局仕事の関係で月末まで発生の確認に行けそうにないので、女房に買い物ついでに発生源を見てきてもらった。
午前中のみ昼食の買出しついでに1時間程の散策。
これならいたと写真を撮ってきてもらった。



おしい!!!笑

この日ツイッターを見ると、プロのクワガタ屋のフォロワーさんが発生の確認をしたようて写真を上げていた。
去年ほどでは無いが、例年よりも早いとのことだった。

4/9
女房が今度は午後から探してみるというので、採れたらメールしてと言っておいたのだが、仕事が終わってもメールが無い・・・。
ダメだったのかと思い帰宅すると、わかんないけど多分これと採集した個体を見せてくれた。



おっ!正解!!

今年の初採集は女房に先を越されてしまったようだ笑

その時の写真


少々見辛いが中央の枯れ草に止まっている。

4/13
この日は仲間と車を整備する予定だったが、無理を言って「一瞬だけ抜けてくる!」と2時間程時間を作り、ポイントへ向かった。

あまり時間が無いというのに、私は蝶にヒラリヒラリと遊ばれあっという間にタイムアップ・・・

マグソも探していたのだが、全く確認出来ず・・・。


女房のiPhoneで撮影



また私は0女房は3匹という悲惨な結果に・・・。

4/21
やっと時間が採れた為、この日は真剣にやった。
しかも、午前中はいつもイベントでお世話になっている有名なカミキリ屋の先輩に、カミキリ採集の基本を教えて頂けることになり、午前中は土場周りや楓掬いを体験させて頂いた。(別記事で書きます)

お昼過ぎにポイントに到着。


駐車場の木に綺麗な(変な)甲虫がいた。



私はクワガタ以外はあまりわからないが、どう見ても違う形のテントウムシが交尾していた。



マグソは一瞬で見つかった。この日は気温も高かったからかかなり乱舞していた。



去年撮れなかった葉っぱに止まるマグソ。枯葉等
に止まっている写真だとイマイチパッとしない。



触覚を立ててメスの匂いを探しているのか、撮影後すぐ飛び立ってしまう個体ばかり。



マグソクワガタ ♀
飛んでいる個体を偶然素手でキャッチ。しかも通常メスは黒色だが、稀に赤いメスがいるらしく、幸運にもその個体に出会う事が出来た。



去年採集のマグソクワガタ♀

オス50匹に対して1匹の割合でしかメスは採れないらしく、今年は本当にそういう状態であった。
去年はどういうわけかそこそこ採れたのだが・・・。



夕方になり、日も気温も落ちてくるとまだ暖かい石の上でメスを探すオスを確認できる。
ちょうどこのくらいの時間が撮影も採集もしやすい。



空き缶の上のマグソクワガタ 。
こういうのを見ると、なかなか図鑑でしか見られないと思っていたクワガタがとても身近に感じる。




そして沈みゆく夕陽を悲しそうに見つめるオス。
この個体は今日はメスに出逢えなかったのか、陽が沈む最後の最後まで頑張るこのクワガタに来年もまた会いたい。




P.S
去年採集したマグソクワガタ の幼虫は全く蛹化する気配は無い。聞くところによると2年1化だそうで、来年に羽化するようだ。
産卵はとても簡単で無添加発酵マットを敷いたミニケースで40数匹産卵した。


コルリクワガタのマット検証

2019年03月31日 | 高山性クワガタ
2019年3月31日



コルリクワガタを市販のマットでなんとか安定して羽化させたいと思い、検証してみる事にした。

市販の無添加発酵マット(○Y○製)4匹

未発酵マットを加水後寝かせたもの 5匹+1匹

低地コルリクワガタと+クワガタに似た不明幼虫で羽化の割合を見たい。
市販マットで安定して羽化出来るようなら材の粉砕の労力から解放される事になる。

安倍奧へ山菜採りに行きました。 2,Ⅴ,2017

2018年09月27日 | 高山性クワガタ
2017年5月2日 晴れ 同行者ヒゲちゃん氏



最近のジンクスではないが狙ってないときに限っていいものが採れる為、山菜取りメインで採集に行った。




採集圧が少ない所に大型が多いのではないかという事で、ヒゲちゃん氏と安倍奧の登山採集に決定。
2プランあり、登山時間の少なくて済むプランにすることにしたのだが、どちらも急崖な斜面の稜線をアップダウンしながら進んで行く為、採集圧は皆無。



スタート地点の標高。



斜面の一部が崩落している。「あそこにあったブナは次のヒメオオ材だね!」などとそんな話ばかりしながら登っていく。



まだスカスカの山肌を見ながら、熊が見えたらどうするかと言いながら黒い影を探す(何をやっているのだ)



南アルプスはまだ雪が残っていた。



ピークをいくつか超えたが大体標高はこの位。



来た道を振り返るとまるでジェットコースターだ。



所々道が崩れている。



木で何とかなっているような道を先行するヒゲちゃん氏。



時期的に完全に遅いと思っていたが、ホソツヤをまだ採集していなかった私はついつい乾燥気味の白枯れを拾ってしまう。



近くにあったやわらかめの白枯れ倒木から、ひげちゃん氏が脱出直前のトウカイコルリを割り出した。
もうほとんど脱出していると考え(後にホソツヤは羽脱が遅いと判明)ヒメオオ採集に切り替えた。



静岡県のヒメオオはある程度確保できているので大型材のみにフォーカスして探す。しかし、いざ探してみるとヒメオオ材は少なく古い抜け殻材か、2令の入った材しか見つからない。2令は飼育データを取りたかったので嬉しかったが、目的のヒメオオに出会えない時間が続いた。

多数の食痕と脱出痕がある少し古い2年目材を削ってみるとポコッと穴が開いた。




いた!!


この材は裏だ!2周目材は裏側に個体が集中していることが多いので、すぐにひげちゃん氏を呼び2人で削っていく。



材の下を掘って削ろうと挑戦したが、何とか二人で材をひっくり返すことが出来た。裏側の成虫を狙い斧を入れると・・・




「あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ~~~~!死んでる~~~!」

ひげちゃん氏が大型の♀の成虫を発見。しかし既に☆に
標本にはできそうなので良しとした。

そして♀のいたすぐ横の割れ目をはがすと・・・



今度は♂が出た!しかも先ほどよりも大きい個体だ。



これは50mmあるだろう!さらに期待が高まる










「ボコッ」と大きな穴が開いた。足が見えている。これは間違いなく大型だ!



姿を現したのは今日一大型のオスのヒメオオ!

やった!幼採以外では初の静岡市産50㎜!



蛹室の様子。脱出中だったようだ。




♀の成虫がペアになったところで切り上げ。



帰り道こんなところを通ってきたのかと少し憂鬱になる・・・



かなり余裕を持った撤収になったため、諦めきれずにルリ属を軽く調査。



トウカイコルリが出たところで本日は終了



獲物を分けて解散。しかしやはりというか・・・気圧の関係で46,48,49mmと縮んでしまったようだ。
静岡市産50mmはいつになる事やら。



この日採集した2令幼虫は一匹以外は50UPとなった。




いずれもカワラ菌糸にて18~12度の範囲、2年1化である。最大は52mmで、隣のコクワは静岡市産52.5mm。














オクシズ二日目 16.IV.2017

2017年12月22日 | 高山性クワガタ
2017年4月16日 快晴



再びオクシズへ。

昨日とは打って変わって非常に良い天気である。アタリをつけていた場所は複数ある為、残りの半分を調べていくことにした。



先ずはポイントに行く途中にあるツヤハダ材を調べた。これは去年綾瀬氏と初めてお会いした時にご案内した材だが、その時は残念ながら幼虫しか出なかった為、翌年に残しておいた材である。



ツヤハダ材はいくつか点在しているが、オクシズでは発見するのが少々大変なように感じる。



成虫になっている個体が多く、数頭採集出来た。




まだヒメオオの材を見極められる前に「これはヒメオオの食痕では?」と思った材がある。改めてその材を見てみるとやはりヒメオオ材だった。



しかし材の状態はあまり良くなく、食痕からアカアシも半分ほど混ざっていると思われる。この場所でのヒメオオの生息密度はあまり濃いとは思えないが、いつか採集したい地元ポイントの一つである。



去年4月下旬にタダルリを採集した立ち枯れの残りに産卵マークがついていた。
この材の折れて落ちた先は黒枯れになっており、綾瀬氏がタダルリ♀を採集しオクシズ産のタダルリがペアでそろったようだ。

その材は見た目は黒枯れ材なのでコルリだと思ったようだが、黒枯れ材からタダルリが採れるのはこういう事なのだろう。

この折れた部分を最後に見た時マークはついていなかったがその後産卵したようで、この時期材をひっくり返すと産卵しているコルリがいくつか見られたが、5月に入って立ち枯れを見て回ればタダルリも飛んでくるのかもしれない。





去年の新しい産卵マークなのでまだ早いだろうと思っていたが、この材から綾瀬氏が1ペア採集。ということは自然界でもその年のうちに成虫になり、材の中で冬を越すのだろうか?
しかも綾瀬氏は「今度はしっかり狙って採りたい」とタダルリ狙いの私に譲ってくれた。これが虫屋というものか・・・かっこいいではないか。

しかし私はそんなプライド等無く本日の目標達成である(笑)



ホソツヤのいそうな空中材があったのだが、その材からは数頭幼虫が出たのみで、羽化した個体はタダルリのみであった。
しかしこの場所は他と比べてタダルリが少し濃い気がする。というより富士山が極端に少ないのかもしれない・・・



下山途中にあった熊の爪痕。去年この木に爪痕は無く(産卵マークか)、ここではいたるところについている・・・。
ここはタダルリの他に熊も濃いようである。




雪がまだ残っていた。この寒い中活動しているニホントカゲ?を見かけた。




ツヤハダ材!?(遠すぎ、でかすぎ)



天気のいい山は気持ちがいい。

本日の採集個体



タダルリ♀



タダルリ♂




ミヤマツヤハダクワガタ





あれ?私は今日はあまり働いていない?


お目当ては綾瀬氏にお情けで頂いた上記個体のみ・・・。


しかし、私は人からの頂き物は思い出という事で、大切なコレクションになる。



だからこんなに更新をさぼっていても写真を見ればその時の状況が思い出せるのだ。










そういえば綾瀬氏とこの山で偶然会ったのも去年のこの頃であった。


その時綾瀬氏はクワガタよりも修氏狙いであり、本日も本当はオサムシ狙いなのだが、タダルリを「狙って採りたい」という事で






「タダルリ狙いの採集計画」








が強制的に決定した(笑)(今年は実現できませんでした・・・)










今年中に渋滞ネタをすべて更新できるか?仕事が忙しくなってしまったのでこのネタも5日目の下書きからやっと完成である。