タクシーに乗って遠ざかっていくあの人が、
今日は一日あたまの中でフラッシュバック。
本当にいる人なんだよな~
同じ地球に
同じ日本に
そして昨日は私の目の前に
幸せの次には胸の痛みがやってくる。
昨日会ったばかりなのに、もう会いたいよ。
次はもっと近くで
次はもっと長く
もっと、もっと、
この欲が満たされることは 無い。
昨日、自分の駅に着き、ガラスの靴をそっと脱いだ私は、
駅まで迎えに来てくれた子どもたちと夫の元に歩き出す。
「ママ、おかえりー!」と子どもが私にキスをする。
「ただいま~」と私は子どもを抱き締める。
これが私の世界で私の日常。
さっきまでの出来事は、
まるで昨日観た夢のように、一瞬で儚く遠ざかる。
何事も無かったかのように、
出かける前と今とが繋がり、やがてその繫ぎ目も消える。
あれは果たして現実か・・・・?
でも目を閉じると見えるよ。
あの時のあの一瞬の表情
そして、私を映したその瞳が
次に会うその日まで
私は私の世界でがんばるから。
アナタもアナタの世界でがんばって。
そしてまた会いに行こう。
ピカピカに磨いた ガラスの靴を履いて