ぽっぽぶろぐ

まだまだ謎の田園主婦・ぽっぽ(水須ゆき子)です。
題詠blog2008参加中。

【024:牛乳】船坂圭之介さん

2006年04月07日 | 宝石箱
コーヒーを牛乳に入れただひとりカフェ・オ・レと為す その鬱のいろ/船坂圭之介


「牛乳」
この言葉自体はもう崩せないので、
そこからどう発展させていくかなんですけど、
その連想の手の伸ばし方が人それぞれで面白かったです。

さて、船坂さん。
カフェ・オ・レの薄茶色を、
「その鬱のいろ」と詠んだところに惹かれました。

カフェ・オ・レの色って、
中途半端だけど穏やかじゃないですか。
それを鬱と捉えてしまう作者の心の重さが見える。

四句までは、
カフェ・オ・レの作る手順を淡々と描いていますが、
結句から振り返ると「ただひとり」が効いています。

それと、
「コーヒーに牛乳を入れ」じゃなくて、
「コーヒーを牛乳に入れ」なんですね。
ちょっとした違いだけど。より侘びしい感じがしました。


2 コメント

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トラバのお礼 (船坂圭之介)
2006-04-08 07:54:29
はじめまして。



トラバ有難うございました。拙歌をお取り上げ下さったこと、心からお礼申し上げます。

私まだ全歌に付いて深く検討していませんので、水須様のお歌についてもゆっくり鑑賞させて頂き、またコメント致します。

ほんとに有難うございました。
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いえ、こちらこそ (水須@ぽっぽ)
2006-04-08 08:21:21
いきなりのトラックバック、

大変失礼しました。



「医院の蝿」の歌もそうでしたが、

船坂さんの歌はズシンと来ますね。(しみじみ)



どうもありがとうございました。

この後もよろしくお願い致します。
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