総合診療医からの健康アドバイス

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アルコールによる低マグネシウム血症

2024-04-22 10:20:26 | 医療情報

 皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。

 今日の沖縄は曇り、午後から雨。予想最高気温は29度です。昨日は真夏日の30度を超えていました。買い物に行こうと車に乗ると、モアっと熱気がたまっていて、一瞬で大汗をかいてました。明日からは雨が多いようなので、少しは涼しくなりそうです。年々暑さがきつく感じます。しかし、ドジャースの大谷選手がやっとホームランを打ちましたね。メジャーの日本人最多本塁打の記録更新です。良かったです。では、本題へ。

 

 アルコール依存症の約3分の1の人で低マグネシウム血症がみられます。

 

 マグネシウムもリンと同じようにとても大切な電解質です。

 

 低マグネシウム血症とは血液中に溶けているマグネシウムの濃度が低くなることです。

 

 これによって様々な症状が引き起こされます。

 

 筋肉の痙攣や脱力、心臓の不整脈などがあります。

 

 心臓の不整脈によって死亡することもあります。

 

 低マグネシウム血症が起きる原因としては様々なものがあります。

 

 1つ目は、アルコール依存症の患者さんはマグネシウムを多く含む食事の摂取量が少ないことです。

 

 マグネシウムを多く含む食事には緑黄色野菜やナッツ類、そして肉類などがあります。

 

 2つ目の原因は、アルコール依存症の患者さんではマグネシウムの吸収能力が弱くなっていることです。

 

 アルコール依存症では膵臓が弱くなるために脂肪の吸収が落ちるため、腸内にある脂肪がマグネシウムと結合して吸収されにくくなります。

 

 低マグネシウム血症が起きる3つ目の原因は、腎臓からマグネシウムが排泄されやすくなることです。

 

 アルコールによる腎臓の尿細管障害がおきるため、マグネシウムの腎臓からの排泄が増えてしまいます。

 

 アルコール依存症の患者さんでは血液中のリンの濃度も下がりますがそれによってもマグネシウムの腎臓での排泄が高まってしまいます。

 

 

 

 沖縄本島北部、金武ダム周辺の風景です。

 

これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

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