総合診療医からの健康アドバイス

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アルコール性ケトアシドーシス

2024-04-18 11:17:08 | 医療情報

 皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。

 今日の沖縄は未明は雨、午前中は曇り、午後から晴れ時々曇り。予想最高気温は25度です。夜中の雷はすごかったです。近くはなかったので、音は大きくなかったですが、光が昼間のように明るかったです。大雨になるのかと心配していましたが、大雨にはなりませんでした。北部の方で降ったようです。ダムの貯水率が上がってほしいですね。では、本題へ。

 

 大量のアルコール摂取はアルコール性ケトアシドーシスという病気をおこすことがある。

 

 糖質やタンパク質を含むような通常の食事を摂らない痩せた飲酒者によくみられる。

 

 毎日、朝から飲酒して、食事を摂らない生活が最も危険。

 

 糖質とタンパク質を制限をして脂肪はたくさん摂るようなケトン体ダイエットをしながら、大量飲酒を続けていてもおこしやすくなる。

 

 典型的には、アルコール性ケトアシドーシスを発症すると、吐き気、嘔吐、腹痛をきたす。

 

 食あたりなどの急性胃腸炎の症状に似ている。

 

 長期大量飲酒をしていることを医師に話さないと、アルコール性ケトアシドーシスの診断が見逃される可能性がある。

 

 アルコール性ケトアシドーシスは通常の血液検査ではわからない。

 

 血液と尿中のケトン体という代謝産物が増えるが、通常のケトン体検査では引っかからないことがある。

 

 その理由は、通常のケトン体検査はアセト酢酸を検出するものであり、アルコール性ケトアシドーシスでは、ケトン体のうちベータヒドロキシ酪酸が増える。

 

 ベータヒドロキシ酪酸を直接測定しないと、アルコール性ケトアシドーシスは、病院でも見逃される可能性がある。

 

 一方で、血液ガス検査では原因不明の血液のアシドースシスとされ、間違った診断や治療が行われることもある。

 

 長期大量飲酒をしていることを医師に話すことは大切である。

 

 

 

 沖縄本島北部、金武ダム周辺の風景です。

 

これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

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