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砂上の楼閣

たまに思いついたことを時々書いたり書かなかったり。
ジャンル未定の備忘録みたいなものです。

弁護士は特別か?

2011-03-01 00:31:10 | ブログ

昨日、とある判決が下された。

横浜地裁での判決であるが、小池勝雅裁判長が「法治国家の根幹を揺るがす極めて悪質な犯行」として無期懲役の判決を下した。

これは、栽培員裁判での話であるが・・・

殺された弁護士は、離婚訴訟で被告の妻の代理人となっていた。

被害者と被告は対立する立場にあった。

対立する立場の人間同士でもめ事が起こるのは当然とまでは言わないが、世間一般にある話である。

対立する相手にカッとなり暴行をふるう、あるいは殺意を抱いて犯行にいたってしまう。

よくある話だ。

が、相手が弁護士だと話は変わってしまう。

「法治国家の根幹を揺るがす極めて悪質な犯行」

そうか?

そんなに悪質か?どこが根幹を揺るがしているのか?

まず、人を殺すのは悪いことです。当然であり、死刑にしてもOKです。

私は死刑反対論者ではなく、積極的に死刑を適用させた方が良いとの考えです。

しかし、裁判の量刑が、相手の職業によって変わるような判決には納得できません。

今回は、被害者が弁護士であるから悪質らしい。

被害者の弁護士がどのような方か知りませんが、弁護士は特別な存在ではありません。

これは裁判官や検察官にも当てはまります。

これらの職業の人が何らかの恨みで殺されたとしても、法治国家の根幹を揺るがすというほど重大な事件ではありません。

ましてや、離婚訴訟で相手方の代理人になった弁護士との間でのトラブルは、法治国家の根幹を揺るがす悪質なといえる犯罪だろうか?

あくまでも、私は人を殺したというのが明らかな場合、その罪を償うのは死刑で良いと思っております。今回、無期懲役という判決に対しても妥当だろうなと思っております。

しかし、裁判長の発言に違和感を感じます。

この程度の事件では法治国家の根幹は揺るぎません。

コメント
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