砂上の楼閣

たまに思いついたことを時々書いたり書かなかったり。
ジャンル未定の備忘録みたいなものです。

民主党 勝海舟からの苦言

2011-02-23 08:51:31 | 国際・政治

その昔、勝海舟は大勢順応という題の随筆を書いていた。

幕府側の武将であった榎本や大鳥が新政権に荷担しているのを皮肉り、また、時の政権の憲政党をも皮肉っている。

榎本や大鳥というのは、徳川幕府側で最後まで薩長側に抵抗し、函館の五稜郭に立てこもった旗本である。

この二人は、司馬遼太郎の「燃えよ剣」のなかにも出てくる。ちなみに、燃えよ剣の主人公は土方歳三であり、その生涯を描いている作品です。

榎本は海軍の偉いさん、大鳥は陸軍の偉いさん。

勝海舟の随筆の中では、このお偉いさん二人は、薩摩・長州・土佐の連中が政権を担えるだけの能力があるものかとさんざん悪態をついていたのに、いつの間にか自ら薩長の伴食になったと皮肉っている。

それはさておき、憲政党の内紛に関しては、今の民主党の混迷を嘆いているように読み替えられる部分がある。

憲政党というのは、進歩党と自由党の2つが一緒になった政党であります。

進歩党は大隈重信が率いる元与党で、自由党は板垣退助が率いている野党です。

なにやら今の民主党に似ているような・・・

そういえば、鳩山由紀夫の曾祖父の鳩山和夫は進歩党に属しておりましたが・・・・

まぁ、薩長藩閥以外の初の内閣総理大臣に大隈重信がなり、板垣が内務大臣。

この憲政党内閣に対して勝は、「大隈でも板垣でも、民間に居た頃には、人の遣つて居るのを冷評して、自分が出たらうまくやつてのけるなどゝと思つて居たであらうが、さあ引き渡されて見ると、存外さうは問屋が卸さないよ。所謂岡目八目で、他人の打つ手は批評が出来るが、さて自分で打つて見ると、なか/\傍で見て居た様には行かないものさ。」

以上は、青空文庫からの転載(もちろん無断です・・・すいません)。

まるでマニフェスト破りみたい・・・(俺がやれば出来る的な・・実際出来ない)

あと、大熊と板垣の性格が全く違っているのですぐけんか別れしてしまうさと。

今の民主党も、管と小沢、性格も違いさらに政策すら違うように思います。

別れれば!

コメント
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