花を咲かせよう

鼻先ばあさんから3度目の引っ越しで~す!
ひとこと絵日記。最近「ほぼ毎日」とはいかず・・

今週読んだ本

2012-03-11 17:15:08 | 
五木寛之さんの「下山の思想」を図書館で注文したが、読める順番が何年も先になりそうだと書いたが、偶然本屋さんで見つけた。
幻冬舎新書だったので、持ち歩ける大きさだと分かり購入。
作者は再生の目標は再び経済大国を目指す道ではないのではないかと・・。
「下山」とは登山の当然のプロセスで、諦めではない。
成長神話から国と人間が解き放たれて、新しい物差しで生まれ変わることではないかと・・。
又、「死と病を考える」と言う中で、病人大国日本という項も示唆に富んでいて面白かった。
芥川賞をとり、「自分がとるのは当然!」と言っていた田中慎弥サンとはどんな作家だろうと、最初に文庫化された本も読んでみた。
芥川賞の「共喰い」は、ハードカバーだから持ち歩きに不便なので、買わない。
3篇のなかの「蛹」は、最初カフカの変身を髣髴させたが、なかなか面白かった。


本の整理

2012-02-26 18:40:50 | 
オットットの書庫が本であふれている。
「もう、いい歳なんだからこんなに本を残されて死んじゃったら子どもが迷惑よ」
と、きついことを言って、夫に本の整理を促す。
それでも、これは残しておきたい、これはもったいないと、なかなか進まない。
それは分かるけど、2度と読まない本がほとんどなんだから・・・。
確かにそれぞれの本には思い入れがあるのはわかるが・・。
ちょっと覗いて見ると、目の前に「ちくま日本文学全集]があった。
「全集物はとっておいてもいいんじゃないか?」とオットット。
その中から「菊池寛」を抜き取り又読んでみる。
読めばほとんど覚えているが、新しい発見もある。
この人の書くものは、悲惨な状況やどん底の感情を呼び起こされたりするが、
最後にはほっとする人間的なものを感じさせる終わり方になるのが好きだ。
あ~あ、こんなでは本はかたづかないな~。

「節電・エコ生活・・」

2012-02-18 19:18:44 | 
冷蔵庫の中のものを使いきった。
今日は、半年ごとのおじいちゃんの検査があるので、オットットに冷蔵庫の掃除をお願いすると、気持ちよく引き受けてくれる。わりと細かい仕事が好きらしい。
冷凍庫はぎっしりで、冷蔵庫は空いているのがいいというので、食材を使い切る。
買い物したものがすっきりとしまえたのがうれしい。

図書館で注文してあった本は、いつも忘れたころにくる。
この「節電・エコ生活50の知恵」というのも読み始めると、猛暑をしのぐなどが出て来てあれっと思ったが、台所の節約・やればできるかんたんエコ生活・ライフスタイルを
変えてみる提案などが参考になった。

本当にいるものと要らないものを、じっくり見極めながら、
人生を深く味わいながら生きていく そんな暮らしの手引として・・ということでした。

「死を語り生を思う」五木寛之

2012-02-15 19:28:40 | 
五木寛之さんの「下山の思想」は、図書館で注文してもなかなか順番が回ってきそうもないのでこの本を借りた。
小川洋子・瀬戸内寂聴・横尾忠則・多田富雄各氏との対談を本にまとめたもの。
みなそれぞれに死と生について一家言ある方なので面白かった。

ぐれはま?

2012-01-23 16:35:03 | 
又西村賢太さんの本を読む。電車で読むのにちょうどよいから。
「小銭をかぞえる」の中にも「ぐれはま」という言葉が出てくる。
「ぐりはま」から出来た言葉らしいです。すなわち「はまぐり」を入れ替えた言葉。
ぴたっと合わないで、しっくりこないと言うことらしいですね。
知らなかったのがおかしいのかもしれないが、分からないことが出てくると、
「なんで?」「どうして?」と言い煩がられるたち(性質)は治らない。


「為替占領」と言う本は図書館で借り、返却の日がきている。
「岩本沙弓」さんという元ディーラー
の女性が書いた本だが、女性でもこういう視点で
ものを見る人がいることが頼もしい。長年為替の世界で働いてきたというだけではない
だろうと共感することが多い。日本のリーダーに読んでほしい本


がんの特効薬?

2012-01-18 19:43:13 | 
衝撃的な本があるのを知り、図書館で借りる。
30分ほどで読めてしまうほど薄い本なので、今読みかけの本を後回しにする。
医学博士である岡崎公彦先生の著で、
本書を出版する理由・「がん特効薬」の発見者・「特効薬」を認めない背景・がん細胞
「発生と抑制」のメカニズム・治療体験者の「カルテ」・・・など記されている。
医学界の内側から見て、現代社会を支配している「見えざるマインド」が正義にもとずいた純粋なものではなく、病んでいる。このまま黙ってあの世に旅立てないと、書かれた本。
やっぱりな~、原発もそうだし、一度得た利権は手放せないという人間の欲とは・・。
図書館から、何カ月も来なかった本が3冊同時に届き、2週間で返せるかな?

1952年日航機「撃墜」事件を読む。

2011-12-16 19:04:15 | 
オットットが「これ読む?」と渡してくれた文庫本。
1952年の「もく星」号墜落事件を扱った松本清張の「日航機撃墜事件」。
米占領軍が空の権限を牛耳っていた時代の話である。
いわゆる進駐軍によって日本の主権が制限された時代(日本の黒い霧)の
謎だらけの飛行機事故を扱って、核心に迫っている。
本の袴には「巨匠が最期の執念を傾けた遺作」となっている。
タイトルの中の撃墜に「」をつけてあるように、全ては交信テープが米軍から
提出されなかった中での検証は、歯がゆいものがある。
日銀のダイヤモンドにまつわる話も興味深い。
国家の主権がないとは、どんなことなのか多少分かったような気が。

「銀齢の果て」を読む

2011-10-13 16:50:49 | 

SF作家の筒井康隆の本。
増えすぎた老人人口調整のため、政府は「老人相互処刑制度」を始めた。
区分けされた町内で一人だけは生き残りを許される。
シルバーバトルの期間は家族などは家を離れていることが多い。
ちょっと過激なブラックユーモアの中に、家族関係や老人問題が
浮かび上がる仕組みになっている。
生き残りをかけたバトルは、ちょっと生々しく、男性読者向けだなと・・。
生き残った老人たちが、バトル制度に疑問を持ち、厚生労働省を襲撃する。
SFだと言い聞かせないと、読んでられないね~!

「人類を救うヒット商品開発法」を読む

2011-09-20 19:40:47 | 
政木和三博士の本。
奇跡の発明家と言われ、電気炊飯器・自動ドアー・嘘発見器など
人間に役立つ多くの発明品がある。
科学は両刃の剣だということを心得、平和・人間の幸せのためでなければ発明とは言えないと・・。
電気工学・建築工学・造船工学とあらゆる理数系の学問を修め、
なお、超科学ともいえる解明されないものに真摯に向き合った。

ゴルフも徹底的に研究しているので、ゴルフをされる方は参考になるでしょう。

「三人噺」

2011-09-12 17:48:19 | 

「電車の中で読める文庫本で薄いのなあい?」と、頼むと、
オットットは志ん生・馬生・志ん朝の親子3人のことを姉の美濃部美津子さんが
語っている本を出してきた。
帯には  父も弟も、「やっぱり酒は旨いよ」が最期の言葉でした。
と,なっているので、ここに魅かれて買ったのかな?
読みやすいので一日で読み終わる。
そのことを言うと、今度は山崎豊子の「運命の人」を出してきたので、
次の電車の中の読書はこれにする。
家では図書館で借りたハードカバーの本を読み始めたが、
重くて、電車には持ち込めないからね。

「花石物語」井上ひさし

2011-09-07 18:33:21 | 


文春文庫になった「花石物語)を読む。
井上ひさしは好きで、若いころは良く読んだが、
字の大きめな文庫本なので読みやすい。

思った通り面白かった。
この作者の言葉に対するこだわりが本当によく、特に岩手の方言が
抜群!
方言に当てて作ったと思われる漢字が又面白い。
この地方のこの時代の人間のおおらかさ,あたたかさが心にしみる。
挫折し、ドモリになった青年も回復してしまうね~。

村上ラジオ・猫鳴り

2011-09-02 16:50:36 | 

「村上ラジオ」は、村上春樹の50のエッセイが収められ、
通勤電車で読むのに最適。
日常のほのぼのとしたものが多いので、軽く読める。
「猫鳴り」は、「おすすめ文庫王国」のエンターテインメント部門で
第一位というのに魅かれ買った。
作者・沼田まほかるさんのものも初めて読む。
なかなか面白かった。特に猫好きには納得できる表現が・・。
でも、ペットものじゃありません。