日本語学習者にとって、日本語の短母音と長母音の区別は案外難しいようだ。
きのうの晩、友だちとビルを飲みました。 ビル:ビールのつもり
地図を食べながら、ワインを飲みました。 地図:チーズのつもり
などと言ったり、書いたりする。
「しゅじん」としゅうじん」の違いを聞き取ることも苦手だ。
インドで企業内日本語教師をしていたときのこと。
ディクテーションで、
「主人はきのう9時に帰りました」と読み上げた。
ひとりの学習者が、
「しゅうじんは きのう くじに かえりました。」と書いて提出してきた。まだ漢字はあまり習っておらず、ディクテーションではひらがなとカタカナで書けばいいことにしてあった。
その学習者を呼んで、
「『主人・しゅじん』はhusband、『囚人・しゅうじん』はprizonerという意味よ。」と言うと、
彼は、即座に、「『しゅじん』と『しゅうじん』は、結婚したら同じ意味です。」と言ってきた。
あまりにあざやかな反応に、何も言えず完敗。
彼はその時27,8歳だったと思う。
とても若かったが、すでに7歳の長男がいるという。
20歳ぐらいのとき、彼のおじいさんが余命いくばくもないと宣告されていて、家族で話し合って、おじいさんにひ孫の顔を見せてあげようと彼の結婚を早め、結婚後すぐに子どもを産んだのだという。
さらに、その時彼の奥さんは妊娠中でもうすぐ第2子が生まれる予定だった。
実は、この時、彼は上司から日本へ転勤するように言われていたが、子どもが生まれるまで待ってほしいと頼んでいたところだったそうだ。
彼は、どんな主人=囚人生活を送っていたのだろうと、思わず顔を眺めた。
その後第2子が生まれ、日本に赴任できる状況になったときには、会社はすでにほかの人を日本へ送っていたのだった!
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インドで企業内日本語教師をしていたときのこと。
ディクテーションで、
「主人はきのう9時に帰りました」と読み上げた。
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「しゅうじんは きのう くじに かえりました。」と書いて提出してきた。まだ漢字はあまり習っておらず、ディクテーションではひらがなとカタカナで書けばいいことにしてあった。
その学習者を呼んで、
「『主人・しゅじん』はhusband、『囚人・しゅうじん』はprizonerという意味よ。」と言うと、
彼は、即座に、「『しゅじん』と『しゅうじん』は、結婚したら同じ意味です。」と言ってきた。
あまりにあざやかな反応に、何も言えず完敗。
彼はその時27,8歳だったと思う。
とても若かったが、すでに7歳の長男がいるという。
20歳ぐらいのとき、彼のおじいさんが余命いくばくもないと宣告されていて、家族で話し合って、おじいさんにひ孫の顔を見せてあげようと彼の結婚を早め、結婚後すぐに子どもを産んだのだという。
さらに、その時彼の奥さんは妊娠中でもうすぐ第2子が生まれる予定だった。
実は、この時、彼は上司から日本へ転勤するように言われていたが、子どもが生まれるまで待ってほしいと頼んでいたところだったそうだ。
彼は、どんな主人=囚人生活を送っていたのだろうと、思わず顔を眺めた。
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