おばばの独り言 from Another World

なんかのご縁で中国の福建省へ。
そして今度はデカン高原の小都市へ。
そして日本に帰って、今はきまぐれな野菜作り!

中華料理は日本料理です!

2023-04-10 22:00:00 | 日本語教育
むか~し、むかし、アメリカに短期留学していた時、地元の友人が「日本料理店」へ連れて行ってくれた。お昼だったので、簡単なものをと「焼きそば」を頼んだ。
運ばれてきたのを食べてみてびっくり。
とにかく油っこい、
なぜか砂糖が大量に使ってあるようで甘い、
そしてなにより量が多い。
これは日本料理とはとても思えず、日本風味のアメリカ料理だと思った。


同じようなことが、日本の「中華料理」にも言えるのではないか。
中国からやってきた留学生の話。
日本に来た当初は、とにかく日本の物事を体験しようとしていた。だから、「中華料理」は食べに行かなかった。日本に来てまで、国の料理を食べるなんてと思っていたからだ。

だが、日本にも慣れたころ、「中華料理店」にも行くようになった。ここで食べる料理は、中国で食べるものとは違っていた。
中国の餃子は、日本のより、皮が厚くて、水餃子だ。
ラーメンは、汁がとても甘い。中国のラーメンはとても辛かった。それに味噌味のものはなかった。
担々麺も食べてみたが、まず汁麺であることに驚いた。しかも汁がとても濃厚な味付けがしてある。中国の担々麺は、スープがなく、麺と具をかき混ぜて食べるかき混ぜ麺で、とても辛い。辛いと言えば、麻婆豆腐も中国で食べたものはとても辛かった。

もう一つ驚いたことは、日本では、ラーメンと餃子を一緒に食べることだ。中国人の感覚では、ラーメンも餃子も主食なので、主食ばかり食べることはない。

横浜の中華街にも行って食べてみたが、やはり、油をあまり使っていないサッパリした料理だった。私は気がついた。これは中国の料理ではなく、中華風日本料理なのだと。実際に中国で食べられている料理と同じではなく、日本人の口に合うように変えられてきた日本料理なのだと。


中国は広く、いろいろな文化的背景をもつ人々が暮らしている。ラーメンひとつとっても、さまざまな味があるだろう。上の話も、この留学生の個人的感想で、中国人全体がこう考えているわけではないだろう。だが、日本の中華料理は中国の中華料理より、油っこくなくさっぱりしているというのは当たりだろう。





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