循環小数に関して、いろいろと面白いことを見つけたので。
計画数学のレポートをやっているときに、電卓を使って割り算をたくさんやってたんですよ。
そしたら、まぁ循環小数がたくさん出てくるわけですが、面白いものが何個かありまして。
しかも、じっくりと考察を加えると、それらが見事に繋がってきて、かなり面白い結果が得られたので。
まず1つ目。
0.081の逆数を求めようと、1÷0.081の計算をやったんですよ。
そしたら、
1÷0.081=12.345679012345…
というふうに、12345679012…と数字が続くものにw
で、小数点をちょこちょこといじれば、このエントリのタイトルにもあるとおり、
10÷81=0.12345679012345…
とよりきれいな形になります。
偶然こんな小数が得られたので、ビックリw
(8が抜けているのだけが残念ですが←最初気付かなかった^^;)
で、2つ目。
0.27、0.53、0.19の三つの数字を、合計がちょうど1になるように調節しようとしていたんですよ。
そのために、その三つの数の和、0.99でそれぞれの数を割るという計算、すなわち、
0.27÷0.99
0.53÷0.99
0.19÷0.99
という計算をしたのですが、その答えは
0.27÷0.99=0.272727…(≒0.27)
0.53÷0.99=0.535353…(≒0.54)
0.19÷0.99=0.191919…(≒0.19)
と、割られる数が繰り返し出てくる循環小数となっています。
たしかに分母が9や99の分数は、分子が繰り返される循環小数になるという事実は知っていたのですが、それが思い浮かばずに、しばらく眺めているうちに割られる数が循環していることに気づいて、ビックリしました。
さてさて、先ほど述べた「分母が9や99の分数は、分子が繰り返される循環小数になっている」というものですが、よく示されるのはこの逆、すなわち、「0.…と…の部分が循環している小数は、(循環している数字)÷(循環している数字の桁数分の9が並んだ数字)である」というもの。
例えば、
0.11111…=1/9
0.3434…=34/99
0.532532…=532/999
といった具合。
こんな感じで、普通は循環小数が与えられて、それを分数に直す、という感じなので、逆に99で割ったときにどういう小数になるのかとかいったところが盲点になっていたわけです。
ところで、普通とは逆の方向から見ることで逆に分かってくることもあります。
数字を9や99で割ると循環する、というのは分かりました。
循環する小数から分数を得る場合には、その数字の桁数と9の並ぶ数は常に同じだったわけですが、それが異なる場合はどうなるのでしょう?
たとえば、
5÷99
とか、
142÷99
とか。
実際に試してくれば話は簡単で、
5÷99=5.0505050…
142÷99=1.434343…
となります。
前者は
5.0÷99
と考えれば、50の繰り返しになりそうです。
後者の場合は、次のように考えられます:
つまり、9の並ぶ数だけ数字を右にシフトして、それを無限個足したもの、というわけです。
実際、前者も同じ書き方で
と表せます。
では、後者のような場合で、繰上りが発生する場合はどうなるのでしょう?
例えば、
714÷99
とか、
597÷99
とか。
実際に計算してみると、
714÷99=7.212121…
597÷99=6.030303…
となります。
これをさっきと同じように書いてみれば、
や、
といった具合に、繰り上がりも反映されていることが分かります。
ここで、重要なことがあります。
すなわち、この桁をずらして足していく、というのをどんどんやっていったときに、いくら繰り上がりがあろうとも、小数点に近い方の数から数は固定されていってしまう、ということです。
これは、こうやって作っていった数が等比数列の和になっていて、いずれ収束することから明らかかと思われます。
(ただ、この証明が上手く出来なかった・・・だれか上手い具合に出来たらコメントにでも書いてください。)
このことを認めれば、その桁をずらしていく数がたとえ無限小数であっても、その数が循環するものであるならば、ある程度で区切りをつけて、それを足してから、それに対して十分小数点に近いものだけを取れば、それは正しい数字になっていることが分かります。
たとえば、さっきの597÷99をやるとして、
といった具合です。
さて、これで準備は完了です。
今改めて、10÷81を考えてみましょう。
10÷81は、よく見てみると、10÷9÷9と同じです。
そこで、今までやってきたことに倣ってまず10÷9をやってみましょう。
これは単純で、
と、1がずっと続く循環小数になります。
そして、これをさらに9で割るわけですが、さっき示したことを使って、順に桁数を伸ばしていくと、
という風に、一番最初に得られた結果にどんどん近づいていきます。
単純な10÷81ですが、こんな風に考えるとなかなか奥が深くて面白いw
繰り上がりがある程度の桁までしか影響を与えない、ということの証明が上手く出来なかったことだけが残念ですが。
計画数学のレポートをやっているときに、電卓を使って割り算をたくさんやってたんですよ。
そしたら、まぁ循環小数がたくさん出てくるわけですが、面白いものが何個かありまして。
しかも、じっくりと考察を加えると、それらが見事に繋がってきて、かなり面白い結果が得られたので。
まず1つ目。
0.081の逆数を求めようと、1÷0.081の計算をやったんですよ。
そしたら、
1÷0.081=12.345679012345…
というふうに、12345679012…と数字が続くものにw
で、小数点をちょこちょこといじれば、このエントリのタイトルにもあるとおり、
10÷81=0.12345679012345…
とよりきれいな形になります。
偶然こんな小数が得られたので、ビックリw
(8が抜けているのだけが残念ですが←最初気付かなかった^^;)
で、2つ目。
0.27、0.53、0.19の三つの数字を、合計がちょうど1になるように調節しようとしていたんですよ。
そのために、その三つの数の和、0.99でそれぞれの数を割るという計算、すなわち、
0.27÷0.99
0.53÷0.99
0.19÷0.99
という計算をしたのですが、その答えは
0.27÷0.99=0.272727…(≒0.27)
0.53÷0.99=0.535353…(≒0.54)
0.19÷0.99=0.191919…(≒0.19)
と、割られる数が繰り返し出てくる循環小数となっています。
たしかに分母が9や99の分数は、分子が繰り返される循環小数になるという事実は知っていたのですが、それが思い浮かばずに、しばらく眺めているうちに割られる数が循環していることに気づいて、ビックリしました。
さてさて、先ほど述べた「分母が9や99の分数は、分子が繰り返される循環小数になっている」というものですが、よく示されるのはこの逆、すなわち、「0.…と…の部分が循環している小数は、(循環している数字)÷(循環している数字の桁数分の9が並んだ数字)である」というもの。
例えば、
0.11111…=1/9
0.3434…=34/99
0.532532…=532/999
といった具合。
こんな感じで、普通は循環小数が与えられて、それを分数に直す、という感じなので、逆に99で割ったときにどういう小数になるのかとかいったところが盲点になっていたわけです。
ところで、普通とは逆の方向から見ることで逆に分かってくることもあります。
数字を9や99で割ると循環する、というのは分かりました。
循環する小数から分数を得る場合には、その数字の桁数と9の並ぶ数は常に同じだったわけですが、それが異なる場合はどうなるのでしょう?
たとえば、
5÷99
とか、
142÷99
とか。
実際に試してくれば話は簡単で、
5÷99=5.0505050…
142÷99=1.434343…
となります。
前者は
5.0÷99
と考えれば、50の繰り返しになりそうです。
後者の場合は、次のように考えられます:
1.42
142
142
142
+ …
――――――
1.4343434……
つまり、9の並ぶ数だけ数字を右にシフトして、それを無限個足したもの、というわけです。
実際、前者も同じ書き方で
5.0
50
50
50
+ …
――――――
5.0505050…
と表せます。
では、後者のような場合で、繰上りが発生する場合はどうなるのでしょう?
例えば、
714÷99
とか、
597÷99
とか。
実際に計算してみると、
714÷99=7.212121…
597÷99=6.030303…
となります。
これをさっきと同じように書いてみれば、
7.14
714
714
714
+ …
――――――
7.11111111 ← 一の位のみ
1 1 1 1 ← 繰り上がり
――――――
7.21212121…
や、
5.97
597
597
597
+ …
――――――
5.92929292 ← 一の位のみ
1 1 1 1 ← 繰り上がり
――――――
6.03030303…
といった具合に、繰り上がりも反映されていることが分かります。
ここで、重要なことがあります。
すなわち、この桁をずらして足していく、というのをどんどんやっていったときに、いくら繰り上がりがあろうとも、小数点に近い方の数から数は固定されていってしまう、ということです。
これは、こうやって作っていった数が等比数列の和になっていて、いずれ収束することから明らかかと思われます。
(ただ、この証明が上手く出来なかった・・・だれか上手い具合に出来たらコメントにでも書いてください。)
このことを認めれば、その桁をずらしていく数がたとえ無限小数であっても、その数が循環するものであるならば、ある程度で区切りをつけて、それを足してから、それに対して十分小数点に近いものだけを取れば、それは正しい数字になっていることが分かります。
たとえば、さっきの597÷99をやるとして、
5.97 5.97
+ 597 → + 5 (小数第3位以降は無視)
――― ――
6,02 (小数第1位までは正しい)
5.97 5.97
597 → 597 (小数第5位以降は無視)
+ 597 + 5
―――― ―――
6.0302 (小数第3位までは正しい)
といった具合です。
さて、これで準備は完了です。
今改めて、10÷81を考えてみましょう。
10÷81は、よく見てみると、10÷9÷9と同じです。
そこで、今までやってきたことに倣ってまず10÷9をやってみましょう。
これは単純で、
1.0
10
10
10
10
+ 10
――――
1.11111…
と、1がずっと続く循環小数になります。
そして、これをさらに9で割るわけですが、さっき示したことを使って、順に桁数を伸ばしていくと、
1.111111
111111
11111
1111
111
11
+ 1
――――
1.234567
1.1111111111
1111111111
111111111
11111111
1111111
111111
11111
1111
111
11
+ 1
――――――
1.2345679011
1.11111111111111
11111111111111
1111111111111
111111111111
11111111111
1111111111
111111111
11111111
1111111
111111
11111
1111
111
11
+ 1
――――――――
1.23456790123455
1.1111111111111111111111
1111111111111111111111
111111111111111111111
11111111111111111111
1111111111111111111
111111111111111111
11111111111111111
1111111111111111
111111111111111
11111111111111
1111111111111
111111111111
11111111111
1111111111
111111111
11111111
1111111
111111
11111
1111
111
11
+ 1
――――――――――――
1.2345679012345679012343
という風に、一番最初に得られた結果にどんどん近づいていきます。
単純な10÷81ですが、こんな風に考えるとなかなか奥が深くて面白いw
繰り上がりがある程度の桁までしか影響を与えない、ということの証明が上手く出来なかったことだけが残念ですが。