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屋根の上の茶碗

そのとき私は、言葉に言い表せないほどくったくした気持ちで沼地の岸を散歩していたのです。井伏鱒二。30代女の一人衣食住働。

雨の中帰る

2008-05-03 13:33:13 | 【読書】何はなくとも本
昨日は夜から雨が降りましたな。

くたくたにくたびれて、出たのが9時半、は過ぎてたな。

明日から連休で、雨で、だからかかなり空いていた。
糸が切れたというかゴムが伸びきったように、へたりこむ。
そのままくらくらとターミナルで乗り換えて。
またへたり込む。
いや座れなかったんだ。そうそう。

ぼーっとガラスに映る、ほうれい線が目立ってしょうがないむくんだ顔を
見つめていた。
誰かラブ穂に連れてって。

仲間由紀恵が美しいのは、口角が常にくっと
上がっているのもあると思っていて、常々。

それは見習わなくてはと、
なるべく意識するようにはいていて。
と言っても、やっぱり大きいのは実際の気持ち、毎日の気持ち、
仕事や生活のもろもろに拠るところが大きく。

その点、今の仕事や生活には、
あたし満足というか、前は向いていると思うのだけど。

それでも昨日の顔はひどかった。

しつこくスプリングコート着てるんだけど
(冷え性ではない、ちょうどいい羽織物がないので。
 あたしは冷え性冷え性うるさい女が嫌い)
やせたかしら、みたいな。

駅を降りたら結構降っていて、
なんだかとても心細い気持ちでとぼとぼ歩いて帰った。
スーパーに吸い込まれることもなく。

「わたしを離さないで」読み終えたけど、
ちょっと思っていたのと違ったなあ。

あとからじわじわくるのかな。

ずっと買ってなかった(めずらしく読んでなかった)
「東京するめクラブ」が文庫になった。
買おう。

今日借りた本

2008-04-27 19:06:36 | 【読書】何はなくとも本
宮城まり子。

李香蘭(山口淑子)。

「ヴェニスの商人」。

周防監督。

「オリヴァー・ツイスト」では
おなじみフェイギンが重要な人物であるのですが、
何だろう、単に重要だけではなく、人物造型として、
非常に興味深いわけです。
ナンシーもサイクスも、子供向けの「オリバー・ツイスト」を読んだ頃より
そして多少略されていた部分を読んだことにより、
より自分に近しい存在として、胸に迫ってくるのです。

狡猾なフェイギンはユダヤ人なのだが、
ディケンズらしく、「この老いたユダヤ人は」みたいな表現が
時折出てくるんじゃな。

で、ユダヤ人って、とそのステレオタイプについて知りたいと思ったのだ。

そこでシェークスピアですよ。

シャイロック。

そして美しく聡明な、とされていたポーシャ嬢にも注目。

子供向けのものは、戯曲ではなく普通のお話、物語として書かれていたので
その辺のちがいがどう自分に映るかも含め、
読むのが楽しみです。

天気微妙

2008-04-27 08:02:29 | 【読書】何はなくとも本
ということで昨日は3時半(昼)くらいに
布団の中に一人でもぐりこみ、
得ろ妄想に浸り、と思う間もなく(いやちょっとはあった)眠り、眠り、眠り、
目が覚めて何時だろう・・・と思ったら23時であった。夜。

どうせなら朝まで目が覚めたくなかったと思いつつ
2時間ほど起きて、また寝る。

そして再度目が覚めたのが7時前。

そして洗濯などしてみたり。

すんごい曇天だけどね。

図書館行かないと。

もう読めないままでも、いいんだ。
いいんだ、あたしなんて。(大げさ)

出久根おじさま

2008-04-13 22:39:08 | 【読書】何はなくとも本
結構前の直木賞作家、出久根達郎おじさま。
杉並の古本屋店主でもあります。

■出久根達郎うぃき
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BA%E4%B9%85%E6%A0%B9%E9%81%94%E9%83%8E

あたしねえ、読売新聞の人生案内っつー
お悩み相談のコーナーがすきなんだけど。

いやらも先生もだいすきでしたが。
やっぱ人の悩みはたれの味?

で、出久根おじさまもこちらの回答者に名を連ねておられ。

■読売新聞 人生相談
http://www.yomiuri.co.jp/jinsei/

おもしろいよ。自分では悩まないことや身につまされること、
あたしはある意味世間知らず、精神的には孤島的なところにいるので、
いろんな人生模様が見えて、おもしろい。

回答も、稀にうーんと思わないでもないこともないけど、
おおむねうまいこと書いてあります。
見つけたときは、結構バックナンバーまで読んじゃった。
関連相談のリンクも、つい開いちゃうのよねえ。

中でも出久根おじさまの回答は、
私なんだかとてもすきで。
最後の〆が、いつもいいの。

特に、らしいなあと思って今でも覚えているのはこれとか。

■人生案内<男女<上司と不倫 数百万貸す
http://www.yomiuri.co.jp/jinsei/danjo/20080221sy31.htm

■人生案内<心身<妊娠中 夫に私だけ見てほしい
http://www.yomiuri.co.jp/jinsei/shinshin/20080116sy41.htm

そんな出久根おじさまの小説は、あまり読んでこなかった。
のを今日図書館で手に取ったのはこれ。

■萩のしずく
http://www.bunshun.co.jp/book_db/3/26/27/9784163262703.shtml

一葉ちゃんの話とは知らず、ぱらっとめくって
フォトじゃなくて普通読みでもいいから読んでみよう、と思って
借りてきた本だったの。

ふた開けてみたら、おもしろそうな話で、ラッキー。
こんなシンクロもフォト効果。(しつこい)

部屋はぐちゃぐちゃだけど・・・

散財2。

2008-03-09 01:01:37 | 【読書】何はなくとも本
ブクオフにて。

冷血。カポーティ。
沢木耕太郎訳の、ロバート・キャパの伝記。
村上春樹訳の、レイモンド・カーヴァー2冊。出版は前世紀で初版。
売れなかったんだろうなあ、あんまり。今もどうなんでしょう。
あたしは春樹本も今後無限に読めるわけではない、
というリスクヘッジから、翻訳も読んでいかねばと思ったくちなんだけどね。

みんな文庫です。

フォトするのは単行本サイズがいいんだが、
やっぱ持ち運びはねえ。


五嶋みどり

2008-03-06 23:13:30 | 【読書】何はなくとも本
拒食症についてメモ。

・good little girl
・いい子ちゃんの意識から排除された自己が表現する行為 の一つが摂食障害
・意識から排除されたものに支配されているので、本人も行為の意味、理由が不明
・親の期待に沿って食べる、ことができない自分を責める
・同時に痩せた体で親への不服従を表現する

ふむ。

やっぱフォトっていいわ。
いやこれはフォトはしたけど活性化はできなくて普通読みしたんだけどね。

http://www.amazon.co.jp/%E6%AF%8D%E3%81%A8%E7%A5%9E%E7%AB%A5%E2%80%95%E4%BA%94%E5%B6%8B%E7%AF%80%E7%89%A9%E8%AA%9E-%E5%A5%A5%E7%94%B0-%E6%98%AD%E5%89%87/dp/4093860327/ref=sr_1_4?ie=UTF8&s=books&qid=1204812698&sr=8-4

またしよう、フォト。
自分ペースでも。

オペラ座の怪人

2008-03-01 13:48:17 | 【読書】何はなくとも本
は許せるけど、図書館の変態は許せない。

今日変質者自体には久々、あの図書館では初めて、そういうカスに会って
総じてショックを受けている自分に動揺。気味。まだ。

おかげでせっかく洗った洗濯物を
先週の春一番つーか嵐で土が上がってきたままのベランダに落っことし
自分を責めながら洗いなおす羽目になった。

もちろんとっくに処女でなく不純も不順も異性交遊を経てきた三十路として
別にそんなクソに感情が揺れるってこともないと思って、いたのだが、
今の私の心の下のほうに澱んでいたものに名づけを試みたら、
単に恐怖だった。
怖いのだった。

そのクソのフィジカル面は、まあチビで変になで肩でブツも短小なの、
着衣の上からの感じでは。

私は、サイズは細いし、男に羽交い絞めされたようなこともないから
自分がどれだけの体力を持っているのか、正確なとこはわからない。
でも、何に恐怖を感じたのか。

クソの目つき。
クソがクソに気づいた私に気づいたこと。そしてちょっと笑ったこと。
付きまとわれるかもしれない。
追いかけてこられるかもしれない。
その書棚を回ったところにいるかもしれない。

日常が脅かされたこと。
空間が汚された気がしたこと。
晴れた土曜の午前中の気持ちをあっという間にひっくり返されたこと。

動揺している自分。


どうも私は、私の外見にせよ
外見も含め「すごい個性を放ってる」など勝手言われる全体像にせよ、
人が私をどう見ているのか理解できない。
私と他人と見解が合致していない。

いや、痛みも喜びも何ももちろん、断固Guyさんや
分裂兄さんやその他の今盛り上がっている失十世代にまつわるやり取りの中から
感じ取れたように、結局自分のものは自分のものでしかないつーか、
加納クレタ嬢いわく私が痛いと言ったら本当に痛いのよであり、
実際そういう意味のことを殿方に訴えたこともあるので、
その意味はたとえ猿真似の受け売りにせよわかっているつもりで
まあ人のゆうことなんか気にしねえ、俺は俺の人生を生きる、
というスタンスを、
少しずつ固めていっているのだけど。

何が書きたかったかわからんくなってきた。

いやとにかくね、
そのクソの目に映った自分の造型、感情がどうだったのかとか
クソに喜びを与えてしまったのではないかとか思うと
非常になんだか悲しくてね。
傷ついてね。
傷ついた自分にまた腹が立つというか悲しくてね、
でも傷ついた事実は厳然とあってね、それこそ誰がなんと言おうとも。

はっ(息を吐いた)、まあ前へ進むしかないです。

図書館の人には巡視してもらうようにお願いしたし、
子供は守ると改めて思ったし。

でも今日の格好をしては、もう行かないかな。しばらくは。

セックス、ジェンダー、ややこしいことを持ち出すときりがないけど、
なんか今朝の気持ちに墨汁が落ちたことは間違いなくて、
風呂に入って出かけるしたくして(前からの約束)、
きっちり化粧しようと思ったりして。

化粧で気分を変えるところが女子なのか、
面が割れたかもしれないから仮面として念入りな化粧を試みるのか、
両方ですけどね。

ちなみにちらっと書いた失十世代とは私もそうで、
本件に関する自分の感情も、
失十、就職や仕事に関する自分の感情も、
個体な自分の中からわきあがってきたものとして自己否定感に支配され気味で、
でもなんつーの、まあ時代的な構成力だって確かに働いていて
(平たくクサくゆうと男女観の刷り込みとか社会情勢とかそういうのね)、
でもさらに、それをわかってさらに自分で
ああ御言葉を拝借するならばあたしはもっとマッチョに
生きてゆかねばならないのだわ。私の目に映る世界の中で、私の人生を。

いや、なんだろ、あんまり悲観的な感じじゃなくてね。

とりあえず今は誰か肩を貸せ。ボールドのにおいつきで。
念を送ってください。大丈夫だと。

参考

 断固Guyさま ※「404 Blog Not Found」小飼弾さま:
 1)http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51009734.html

 2)http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51010743.html

 分裂お兄さま ※「分裂勘違い君劇場」作者さま:
 3)http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20080228/1204203051#seemore

 未見の方は、1→3→2で読まれるといいかもしれません。
 かもねかも。

 加納クレタ:
 村上春樹「ねじまき鳥クロニクル」をどうぞ。
 あーもう10年以上経つんだ・・・だよねえ、あたし学生だったもんな。
 http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_ss_b?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%91%BA%8F%E3%8Ft%8E%F7%81@%82%CB%82%B6%82%DC%82%AB%92%B9%83N%83%8D%83j%83N%83%8B

今週の読書

2008-03-01 10:42:03 | 【読書】何はなくとも本
なんかあんまり読めなかった。
下記以外に、先週たくさんフォトしたものの、活性化までいたらず。

やっぱどこかで時間を削らないと、活性化の時間も取れないよね。
コンタクトもはずす前に。

梅田餅夫。2000年前後のシリコンバレーについての。

私たちの幸せな時間。蓮池さん訳。映画見て泣こうと思っていたけど、
結局行けなかったので、本を読んだ。が、ちょっと違った。
でも蓮池さんのブログは読む価値あると思う。
一人の人間としての蓮池さん。
夫、父、働く人、今生きている人、これから老いて行く人、
要は平凡で唯一としての蓮池さん。
いや平凡て語弊ありすぎなのはわかってますけどね。

センセーショナルな北のことはそんなに出てきませんよ。

でもそれだけに、いっそう浮かび上がるものもあるということで。

http://www.shinchosha.co.jp/topics/hasuike/blog/2007/06/post.html

五嶋みどり・龍の母の話。普通読みで読書中。

「クリスマス・キャロル」。ディケンズすきなので。

「ペット・サウンズ」。はるちゃん新刊。意外に早く、電車で読み始めた。


春ちゃん

2008-02-27 22:49:41 | 【読書】何はなくとも本
そうそう買いましたよテハニーとペットサウンズだっけか。

ああ春ちゃん。ギュっ。(本を抱いた)

紀伊國屋書店のお兄さんの対応がぎこちなくてほほえましかった。がんがれ。

でもまた積読なんだ。一人ダービー一人たーびーにでも行くときとかに
ようやく持ち出すの。きっと。

うずまき猫とか、よかったら全部買っちゃおうかなでもやばいよな(財布)
と思ってたけど、なんかソフトカバーな感じが好きになれず、
普通に見送った。あまずんだと何も考えずクリックしてたかも。あぶね。

でも何だろな、リブロでうろうろうろうろ
うろうろうろうろして、春ちゃん以外にも物色したりして、
そんな感じでないと、なんとなく紀伊國屋じゃ納まりが悪い感じ。

ま、好みの問題だよね。
そのために定期外に渋谷まで行くほどでもないしさ、あたしも。

マルケス全巻にやはり目が行ってしまった。
でもありゃ所有のためにほしいんだと思う。

ということで、本棚と読める余裕が持てるまで我慢我慢。

わくわくわくわく明日!

2008-02-26 22:47:35 | 【読書】何はなくとも本
春ちゃんのー

新しいご本のーーーー

発売日!

はつばいび!!!

いやっほーーーーい!

http://www.amazon.co.jp/s/ref=sr_st/249-3275144-7705115?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&keywords=%91%BA%8F%E3%8Ft%8E%F7&rs=465610&page=1&rh=i%3Aaps%2Ck%3A%91%BA%8F%E3%8Ft%8E%F7%2Ci%3Astripbooks%2Cn%3A465610&sort=-pubdate

・・・はい、寝ます。寒いからシャワーしてきて、寝ます。

最近読んだ本

2008-01-31 21:24:17 | 【読書】何はなくとも本
「徳川慶喜家にようこそ」
ひ孫で写真家さんのエッセイ。

将軍から降りる、その意味がどれほどの重みか
興味があって、まずはそのとっかかりに。
一応「圧姫」はまったく意識しておりません。
新鮮組とかにも興味ありません。

ライトででも知らないことが多い、徳川家についての話は興味ぶこうおす。
次は「徳川家の子供部屋」だったかな?別のおばちゃんが書いた本を読もう。
こっちのほうが先に出てたらしい。

「女学生の友」柳美里。
柳美里先生はこれから読破していく予定。
10年前は苦手というかほとんど嫌いだった人の本が読めるようになる、
そして惹かれていくことは、続いていく生における小確幸のひとつ。
ま、逆もあるんだけどね。

「他諺の空似」米原万里。
数年前50代でがんでなくなったロシア翻訳・通訳者。
あたしのすきなくぼたんアナがあたしのすきなロシアンブルーを飼っていて
そして先輩である米原万里がすきだと書いていたので、
久々手にとって見た。
チェコスロバキアとか共産国とか東独とか
あたしはリアルタイムで(でも子供)知っているけど、
ベルリンの壁が崩れたのも89年だっけ?今の大学生は見てないんだな。
自分になじみのあったものが少しずつ色あせていくことに自分自身気づくのは
少しさびしい。
ま、この本は古今東西なことわざの相似や相違について述べる一方
まだ途中だけどブッシュJr.(と小泉)をえらく批判していて、興味深いです。
小泉はあたしもきらいだったが。

「愚徹ののひと 丸山千里」
万里ときて千里。
じゃねえっつの。上沼恵美子か。
丸山ワクチンです。年末読んだ、昭和の怪事件的な文庫に入っていた
テーマのひとつが丸山ワクチン。
今(といっても昔からあるけど)薬害にクローズアップの一部がされているけど
薬と金、金と肉体、肉体と薬、そのあたりを知りたいと思って。
「ドナービジネス」も前読んだけど、
われらの体は本当に骨と肉、血と骨なのですな。
切った張ったの世界。
でもははきぎほうせい先生は、「臓器農場」より「閉鎖病棟」のほうが泣けるよ。

村上春樹がテハニーで朝食と、ビーチボーイズの本を出す。2末だけどね。
最近翻訳が多くてちとさびしいが、
それでも買っちゃうだろう。待ち遠し。

予告された殺人の記録

2008-01-26 00:59:00 | 【読書】何はなくとも本
★★★★★。

おすすめ。

仕事やっとこさ8時半で終わって一週間分ぐったり疲れて
一人で定期外キャフェー行って約2時間ぼさーっとして
鳴りもしない携帯は意地でもちらりとも見なくてたばこ10本くらい吸って
隣の席に来たわけのわからん3人の話聞くともなしに聞いてカヘラテ飲んで
店出て駅に向かう途中また道聞かれて教えてあげて山手乗って
マルケス読みながら中島みゆき聞きながら乗り換えて
マルケス読みながら中島みゆき聞きながら電車降りて
ダウンのフードかぶって顎んとこをぎゅっと手で押さえて
変なテンションで千鳥ギミックにふらふら歩いて
誰かに拾ってほしくて拾われなくて物欲しくて何も与えられなくて濡れて
うちついてポストからチラシとって通路に落ちてたチラシも拾って入って
手洗ってうがいして下だけジャージに履き替えてソックス右左違う柄履いて
みかん3つ食べてまだたばこくさい指先でこれだけは書かなくちゃと思ってる、

そんな俺がすすめる「予告された殺人の記録」、
おすすめ。

薄いけど中は濃いいぜ。
緻密。鳥肌。

ただしカタカナの名前が全部同じに見える人には厳しいかも。
自己判断でお願いします。




雪から漱石

2008-01-23 21:45:53 | 【読書】何はなくとも本
が降ったのよ都心にも。
いや都心住まいじゃねーよ、まあうちも会社も23区は23区だけど。

朝駅を出て、会社までのちょっとな徒歩、
雪が前から吹き付けてきて、
傘なんか放り出してあの人と手をつないでどこかへ走っていってしまいたかった。

あの人って誰だよ。

誰でもよかったの。短い横断歩道、律儀に青になるまで待ってるもん同士、
そこらへんの兄ちゃんでよかったの。

仕事が決まらずむしゃくしゃして火をつけた。
雪に興奮してくらくらして手をつないだ。
何がどう違うって言うの。

いや犯罪はいかんよ。

でもね、よござんすか、恋だって罪悪ですよ。

あたしにはお嬢さんもKもいないけど。

あたし画力があったら漱石を漫画化したかったな。
「門」して、「それから」して、「具美人 」なんかエロいな「虞美人草」、
「三四郎」アンドモヤー。

実家にある漱石全集も、あと10年いや5年くらいしたら引き取れる場所が
できてるかしらね。読むかはわかんないけど。
そしてその頃にはきっと猫を飼うわ。べつに猫つながりじゃなくて。
でも漱石には猫だよね。

鴎外はあんま熱心に読んでないからわからん。
カモメはNGワードね@年の差なんて。

安部公房は、何だろう、アリクイとかカンガルーとか(そのままじゃねーか)、
アルマジロとか?

遠藤周作は信楽焼きの狸か?これもそのままじゃねーか。

吉行淳之介も猫だね。というかひっそり腐臭を含んだ花みたいな感じだけど。

林真理子とかインコっぽい。あんまりすきじゃないから適当だが。

なんか作家の見た目のほうに移ってきたか?
というわけで傷を広げる前にこのへんで。
紅茶を飲むとトイレが近い。そして我慢するMな私。だってさみーしさ。
っておめーんちのトイレは外か?
大丈夫、名前のついた症状が出るほどには我慢しません。




帝銀事件・人間の脳

2008-01-22 09:47:19 | 【読書】何はなくとも本
自他共に認める昭和の女。

もちろん三十路というからには当然昭和生まれであって、
かと言ってそれが自慢にならないカテゴリに入ってきたことは
ここ数年の様子を見ていて明らかで、
昔は50年代生まれだからつってそれだけで年齢じゃんけんに勝てた、
ああ栄枯盛衰とはよく言ったもので。

ときどきしつこく書いてますが、
私は昭和をよく知らない。
「三億円事件」も「グリコ森永」も一橋文哉で学んだくち。
いやグリコんときは物心ついてましたけどね。
あと松本清張先生の「日本の黒い霧」。

もっと本を読みたいなあと思ってるんだけど、
なかなか、字が小さくて。(老眼)

で「帝銀事件」。

あの茶碗で劇物を盛ったやつですね。

獄死した元死刑囚の脳を解析したら、
昔受けた狂犬病予防注射で脳脊髄炎を起こし、
脳に病変が起こっていたと。
そしてその病変は、具体的には虚言などの性格変化をもたらしていたと。

http://www.asahi.com/national/update/0121/TKY200801210481.html

正確に要約できているか微妙なので、
情報は原典を必ずたどってね。
ま、たどってもアカヒだけど。(おい)

前に立花隆の番組で(もちろんNHK)、
脳のポイントを刺激すれば(電気をかけるんだっけな)、
アルツハイマーの症状がぴたっと止まるとか、
悲しみの中枢といわれるところを刺激すれば、
深刻な欝状態が解消されるとかそういう場面があって
(後者は人が出てきたわけではない。
 前者は映像あり。すごかった)、
隆もだけど、人間の感情や衝動やそんなものが
うちから、心の深いところから自然発生的に起こるものだと思っていたものが
実は単なる信号というか、人は機械だったのか?と。かるく衝撃。

産む機械、ぜんぜん間違ってないと私は思ってたけど。

じゃあたとえば幸福感って何だろう。

小さいころ、残虐まで行かないけどたとえばロボトミーやら廃人やら
そういうのに興味があって、
精神病棟の看護婦さんの本とか(これはまじめなやつ)読んだりしてて、
わりに子供ってちょっとそういうのが好きだと思うのよ。一度くらいは。
大体の人は、おそらく興味の対象が次第に外側へと拡大していくわけだが。

まわりにちょっと薄弱なひとも、ちょこちょこいたりね。
今ほとんど見かけないのは、あたしの住んでる環境のせいか、
朝出て夜帰る労働者なせいか。

見かけるのは、刃物とか持ってほんとにやばそうな。
一見普通の人たち?

なんかまとまりないがトイレに行きたいので(おい)これにて。