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屋根の上の茶碗

そのとき私は、言葉に言い表せないほどくったくした気持ちで沼地の岸を散歩していたのです。井伏鱒二。30代女の一人衣食住働。

女をめぐる本

2008-01-20 21:52:59 | 【読書】何はなくとも本
昨日は病院に行くというでっかい仕事があったので
午後から夜がぽこっと空いて、
いつもなら日曜の午後にやる作り置きを
結構済ませてしまった。

出し巻き2回焼いて、春菊ごま和えて、きんぴら作って、
そして今日はポティトサラダ。

パンにはさむとまたうまいのな。

材料的には、ひじきも作れるけど
あんまりがんばるとしんどいので、
また週の後半にしようかな。

で今週の本。

>チョッちゃんは、もうじき100歳(黒柳朝 聞き手・徹子)★★★★★

「千住家の教育白書」でもいいんだけど、
こういう本を読んで、もともとが名家なり旧家なり専門職で金のある家だから
庶民は真似できないと結論づけることは簡単だと思うけども、
それでも学ぶところは大きいと思うの。

振り返るとたぶんあたし小学生低学年くらいで
母親の数少ない蔵書からトットちゃんは読んでいて、
ここ最近は、徹子の舞台を見に行こうかと思っていてね。
なんで舞台かっつーと、
パルコからのお知らせメールと、あと徹子と言えども70代、
女優としての徹子を目撃しないままは惜しい、と。(同じ理由で森光子も)
今年はきっと行こうと思っていて。

しかし95の母の話がまたしっかりしてるんだわ。
編集が入っているとは言え。
まあ徹子自体も年齢不詳だけど、読んでると二人の年齢を忘れてしまう。

あとなかなか今まで知る機会はなかったけども、
徹子の兄弟姉妹のこととか(弟妹弟)、
バイオリニストのお父さんのこととかも出てくる。
お父さんはトットちゃんでももちろん出てくるけど、
妻から見た夫としては、また違う側面が。

なんとなく徹子一人っ子のような気さえしていたけど、
実は違ったんだね。

これくらいの人の話を読むと、戦争のこととか、本当についこないだの
ことのようで、生々しさにぐっとくる。
悲惨な場面はないけど、でも一つの家族から何を奪い何を押し付けたか、
そこから彼らはどう生きて今に至るのか、の一例が見える。

戦争メインの本ではなく、チョッちゃんの人生を振り返ったら
当然戦争も出てきたわけで、世代的に出てこないほうが変だわな。

おすすめです。
次は星新一の本。ってもともとこれを探してたんだけど、なかったので。
惜しむらくは、「徹子」「朝」どっちの言葉かわかりにくい。
発言者名のフォントぐらい変えてくれよ。
まあどっちがどっちがわからんぐらい、若々しいっちゃしい。

>官僚たちの志と死(佐高信)★★★★☆

佐野眞一とごっちゃになるとこもあるんだけど(全然ちがうだろう)、
わたしゃルポもすきです。
そして一時期官吏官僚の皆様と仕事していたこともあり、
その中で死を選んだ人に出会ったこともあり、
官僚のシステムに下世話な興味があり、
自殺にも引き寄せられるところあり、読んだ。

いつも思うけど、昭和について知らないことが多すぎる。
でもそんなもんなのかもしれない、
ある程度時間に洗われないと評価も定着しないし。

今の世を憂い厭うのは簡単だけど、
自分の責任みたいなのも考えないとなあと
いつも思う昭和もの。

>あの女性がいた東京の街(川口明子)

目次を見た感じ明治~昭和の、文芸・演劇等における女の人が
暮らした町を追いかけてる本。未読。

昔田辺聖子の吉屋信子の本(「夢はるか吉屋信子」)を読んで、
こんな人いたんだ、って。軽い衝撃を。
大正あたりの女流文学なんて、文学史からごそっと落ちてたわけですよ。
90年代前半の私大文系向け受験知識では。
でもいろんな人がいたんだと。長谷川時雨とか田村俊子とか。
いずれ寂聴さんとかもね。

あとは「智恵子抄」もすきで。
高校で「樹下の二人」を習ったもののそれっきりで、
大学生のとき帰省の折にふらっと入った本屋で
もう一度読みたくて文庫買ったら、何やら引き込まれ。
けるるんくっく草野心平の解説もあり。

その辺の人たちが出てくる。
軽く入門的復習的に読めそう。

>涙は女の武器じゃない(川口順子)

元の外務大臣の。
てかもうこの書名のセンスはどうかと。
でもこれで手に取る人>読むことさえあきらめる人(私)
なんだろうな。
それでも、大事なのは中身、と思い直して若干嫌々カウンターへ。
タフな人の話はすきだ。そばにいたら?わからないけど。

やっぱ読書椅子買おうね。LEDの明かりと。

昨日今日の本

2008-01-14 21:22:57 | 【読書】何はなくとも本
>最後の家族(村上龍)★★★☆☆

「限りなく透明なブルー」の年に生まれた私。
関係ないけど、
あの頃の(正確にはあの頃出た本が文庫になった頃の)
講談社文庫の体裁がすきだった。字間、行間、フォント。
村上春樹にしても、初期鼠本~ダンス×3あたりまで
今増刷されてるやつとかは、その辺が変わっていて非常に残念。
いや文字サイズが大きくなったのはいいと思うけどさ。

リアルタイムでは村上龍がすきではなかった。
自分の地味さや暗さや重さを自覚させられる気がして。
山田詠美も途中から読まなくなった。
でも最近龍は時々借りて読みます。
なんというか、希望があるのがよい。
サッカー本にはまだ興味が持てませんが。

でこれはドラマになっていたと思うけど(見てないけど)、
割りによかったです。
引きこもり、DVはすぐそばにある、
まあ後者はまだそんな舞台の出演者ですらないけれど、
前者はそうなったかもしれないし、
身近な人の子供がそうなるかもしれないし(心配早すぎる)、
いろいろ参考になったですよ。

>嘘をもうひとつだけ(東野圭吾)★★☆☆☆

短編集ちゅうのもあって、さらさらさらっと読めてしまってすぐ返却して、
今これを書くために思い出そうとして、
単に警察つながりで横山秀夫と勘違いしてました。東野圭吾だった。
うーん重厚さを期待していたので残念。
たぶん半年後くらいには、読んだか読んでないか忘れると思う。
忘れる忘れないでは、横山秀夫の警察本短編集も似たようなもんなんだけど。

>幸せまでもう一歩(岸本葉子)★★☆☆☆

わかった上で借りたので幻滅とかないんだけども、
うーんやっぱりなんかこう、
昔と変わってない気がして。
でもこの人の本も10年以上前?結構初期の頃から
全部ではないけど読んできて、
群ようこを読まなくなったあたりから読まなくなった。
癌になった本は読もうと思っているけど、
生活エッセイ(なんて乱暴なくくり)はもういいかなと。
思いつつ、今回借りてしまったのは、
単に読みやすい文章を読みたかっただけかもね。

野中柊も「アンダーソン家のヨメ」「私は宇宙人」あたりは
すきだったけど、たぶんそれ以後ぱったり。

村山由佳「天使の卵」にいたっては、なんかもうありがちな展開に
もうううう勘弁、てな感じで、はい。

懐かしいですね、学生時代の読書。

江國香織、よしもとばなな(当時は吉本)も、
ずいぶん前から読めなくなりました。
角田光代とか、一冊も読んだことありません。

乃南アサは割と読みつくして、休止。

時代の中で生きてる私、というのはあんまり意識したことないんだけど、
なんかこうして読んできた本を振り返ると、
やっぱり何かしら時代の空気には触れてたんだなという気がする。
え?当たり前?そうですね。。



読書感想2

2008-01-14 20:50:03 | 【読書】何はなくとも本
続きね。

>吉行淳之介

どっちかっつうと宮城まり子との関係のほうが気になる私。
いろんな表現や風俗がやっぱり昭和な「第三の新人」なんだけど、
そこが心地よいような、少しいらっとするような、複雑。
でも今読んでる女子はあんまりいないだろうねえ。
在学中の人ならまだしも。
電車で読んでたら、おじさんとかしかわからなそう。

中上健次とか今誰か読んでるのかなあ。
椎名誠、原田宗典、群ようこ、このへんの軽いのを
わーっと読みました、学生時代。
図書館で背表紙を見るたび、
もう手に取ることはないだろうと思いつつ、
「新橋烏森口」や「軽蔑」が朝日新聞に連載されていた頃
わけもわからず読んでいた自分を少し懐かしく思い出す。
(そのあと全部書籍で読みました)

宮城まり子といえばねむの木学園ですが、
07年12月、六本木ズルヒーで学園の作品展を見ました。
付けられたコメントに泣いたよ俺は。

>松下幸之助

よかったよ。ざーっと流し読みしてしまったので、
もっとゆっくりかみ締めて読めばよかった。

パナソニックに社名変更されるのは、
個人的には抵抗感。
パナソニックな洗濯機やオーブンレンジとか、
なんか馴染みがなくて落ち着かないぜ。

>ゴーンさん

これ書き込みとライン引きが多くて多くて、
結局一行も読まず返したの。

図書館の本の返却遅れは、まあ・・・許そう、
しかし破いたり汚したりする人は許せない。
どういう了見だ。買い取れ。弁償しろ。視ね。とまで思う。
何とかならんのかなあと思うんだけど、
図書館員のせいではないし、
うーん本をきれいにする活動について、
区民からボランティアを募集しませんか?
と思った次第。
どーせわかりゃしないし、汚損や修理は図書館員の仕事だろ、
と思っている厚顔な人に何かアピールできるかもしれない。
でも平日の活動としてそんな募集がされたら、それはそれで萎える。

>ガルシア=マルケス「族長の秋」

まだ読めておらまへんので延長。ネットで延長もできて便利便利。
あとは表題作だけなんだけど・・・
とか言いつつ、こちらよりさきにヴァンガード・ビレッジで
「予告された殺人の記録」文庫を買ってしまった。

以下は自分の本。

>ロング・グッドバイ(村上春樹訳)

なんだかんだ実家では家事やったりしていて、
ゆっくり本を読む時間はそうなかった。
でもよかった。うむ。バイアスかかってるけど(はるきちずきなので)、
でもよかった。

>キャッチャー・イン・ザ・ライ(村上春樹訳)

こっちもバイアスかかってるけど、よかったすよ。
むかーーーーし読んだ記憶が、とおーーく蘇った。






読書感想

2008-01-14 20:22:52 | 【読書】何はなくとも本
図書館の長期貸し出し本を返却しました。

ちょこっと感想ね。

>昭和怪事件の本
>右脳と催眠の本

印象なし。
前者は関連本をチラッと携帯にメモしたので
そこから拡大させるかも。

>燃えるスカートの少女

んんーー
おもしろかったけど。どうだろう。
またそのうち文庫をブクオフで見かけたら買うかも。
あとでじわじわ来そうな気はするけど。
http://www.amazon.co.jp/%E7%87%83%E3%81%88%E3%82%8B%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AE%E5%B0%91%E5%A5%B3-%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC/dp/4048972081/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=books&qid=1200220527&sr=1-2

>ヴォネガット「バゴンボの嗅ぎタバコ入れ」

なんとなく訳が読みにくく?
ちょっと期待はずれだったかも。
というより、電車の中で焦り気味に読む本では
なく、もっと落ち着いた場所でなら違った感想になったかも。
でもいくつかの話は確かに印象深く。
次は「タイタンの妖女」とかですかね。

>グッチ家の崩壊

最近ブランドにまつわる本に引き寄せられてるんだけど、
これもまあ。
お知り合いのお知り合いがシャンパンの会社に
就職したらしいんだけど、巨大コングロマリットというか
めぼしいブランドをどんどん取り込んでいくLVMHグループには
ちょっとやりすぎでないのという感じも受けていて、
グッチはどうかいかなと思っていたらこれまた。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B0%E3%83%83%E3%83%81%E5%AE%B6%E3%81%AE%E5%B4%A9%E5%A3%8A-%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%AD-%E3%83%9A%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8B/dp/4877610073/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1200219755&sr=1-1
関連本も読みたい。

>私のように黒い夜
白人が黒人に変装して生活する話。
変装といっても、薬と日焼けで肌を真っ黒にして、色も塗って、
髪を剃って、変装の域を超えてます。
皮膚の色が違うだけで、これだけ人間の立場が変わる、
私たちが日頃信じている・思い込んでいる根拠は何なのか、その曖昧さ、
その不確定さ、ねえ?
もっと詳細を知りたかったけど、でもまあ読むべきです。
アメリカという国の複雑さの一端を知ることができる。
http://www.amazon.co.jp/%E7%A7%81%E3%81%AE%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB%E9%BB%92%E3%81%84%E5%A4%9C%E2%80%95%E8%82%8C%E3%82%92%E7%84%BC%E3%81%8D%E5%A1%97%E3%82%8A%E9%BB%92%E4%BA%BA%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%81%B8%E6%B7%B1%E3%81%8F%E5%85%A5%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%99%BD%E4%BA%BA%E3%81%AE%E7%89%A9%E8%AA%9E-%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89-%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3/dp/4860201213/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1200221051&sr=1-1


長期借り出し本

2007-12-23 17:51:38 | 【読書】何はなくとも本
図書館で長期貸し出しが(先週から)始まったので
早速 というには遅すぎるが行ってきやしたよ。

毎年MAX冊数借りておるけど、
毎年全部読めてるかちゅうとそうでもないので、
今年もどうなるかわからないけども。

ま、ねたがてらどんなのを借りたのか書いてみるので
チラ裏的にどうぞ。また来てね。
てか借と貸の字、手書きするときいまだに迷う俺。

順不同、つーか大体本の大きさ順だよ。積ん読だから。

・昭和怪事件の本 
  あたしゃ今上天皇夫妻すきなの。子供らはさておき。
  で、これにはミッチーの失語症の件がのっていたので。
  まあそのほかにも昭和ってまだまだ知らないからさ
  けっこうこの手の本って玉石混交な気がするけどね。

・吉行淳之介

・グッチ家の本
  前にヴィトンのシャチョさんのブランド論を読んだら、
  普通に経営努力をしている一企業なんだなーと思って、
  なんだかヴィトンへの憧れ的なものが消えてしまった。
  むしろ質実剛健な感じ?リーゾナボー?
  びんぼーで、いまだにワールドワイドなスーパーブランドもんは
  何一つ持っていない俺は、次財布買い換えるときLVにしようと思ってたけど、
  ちょっと迷いが出てきた。
  変かもしれないけど、もっと絶対的なものに屈したい気もすんだよ。
  ごめんなさいねえ右派変態Mっ娘で。
  で、これはグッチ家の歴史な本らしい。

・松下幸之助の「心得」本
・ゴーンさんの本

・ヴォネガットの短編集
  ヴォネガット、ピーちゃん効果か1冊しかなかった。
  最近みんながひとつに異常に集中するような気がしてしょうがない。
  美術展、書籍、花火・・・がーっと集まって、あと閑散。

  例えばね、たかが区立図書館がハリポッタ5冊も持ってるの
  おかしーと思ってるのアタシ。
  長蛇の順番待ちに文句があるんならてめーの自腹で買えよ。
  そういうときだけ区民権持ち出すな。
  で、リサイクルで放出でしょ。ブクオフがあるっつーの。

  ま、ちょっと話がそれるけど。
  ひねくれものはひねくれてるので、いいものはいいと思いつつ、
  背を向けたくなる。ので、ブルータス読書特集も珍しく見送っている。

・スカートが燃える短編集

・マルシアガルケス(ガルシア・マルケス)短・中編集

・右脳の本。この人はちょっと仕事関係。

・白人が黒人になりきルポ
  映画「ヘアスプレー」も「ドリームガールズ」も、
  明るくて感動的なものだけどやはり人種問題は切り離せず、
  昭和と同じくやはりよくわかっていないので。
  なんか以前に出た本の復刻&改訂らしいです。



ホテル住まい

2007-12-12 21:42:09 | 【読書】何はなくとも本
ホテルライクな
なんつーのがマンションの売り言葉買わせ言葉などで聞こえてきて
わたしゃそれにかなり弱かったんだけど、
だんだん生活感のある空間というのこそ自分がたどり着けずゆえに憧れなのでは
ないかと思い始めた三十路の入り口。

で、「ホテル・ニューハンプシャー」である。

アーヴィングはじめ現代海外作家(もっとましな表現はないのか)は
しばらく食わず嫌い的な部分もあって、
いや嫌いではなかったのだが、
特に手が伸びなかった、あるいは伸ばすのに何か抵抗があったというか、
まあ遅かったんだな。
古典的なものは、子供向け全集とかで読んではいたけど。

「熊を放つ」はたぶん中断したままになっている。
はるきちに期待していて、でも思ったほど入り込めなかったんだと思う。
初めて読み終えたのはガープだったかな。
いつだったかな。ここ4年くらいかも。

外出時本を持たないで出かけるのは
よほど荷物を小さくしたいときだけである。
通勤通学のお供に文庫本必須。
うちで読むなら、最近は老化著しいので単行本なんだけど。

ちなみに買うのも、最近は単行本で平気で買っちゃう自分がいて
学生の頃はもちろん数年前まで目をそらして文庫化まで待てた、
そんな自分の根気と節制がちょっとまぶしい。
あるいは春吉に年々のめり込んでいるとも言える。
とにかく早く体に注入したいのだと。

で、これも会社との往復で読み終えたわけだが。
眉間にしわが寄る悲しみ。
じわっと鳥肌を起こす震え。
こういう本を読んでいると、座れなくても退屈しない。疲れるけど。

しばらく読み返さないと思うけど、そのうちきっと読み返すそんな本で、
やっぱブクオフから連れて帰ってきてよかった。

わたしゃ気に入るとその作家の全部を読みたくなるのだが、
久々サーカスの息子とか読み直したくなった。
インド、興味深いよね。ラヒリの「その名にちなんで」もおすすめ。
お金あったら全集買いしたい作家、の一つ。

でも今ガルシアの本6冊ぐらい出てて、2万出せば買えるんだっけ?
と思うと、服や靴やかばんに出せるものがなぜ出せないんだろうと
自分にちょっと幻滅。
自分で思っている価値順位と違う行動を取ってる気がする。
まあ置き場所もないんだけどさ、本は。

ちょっと我慢しているので文章が乱れております。
我慢せず一滴枡。また明日、みなさm。


玉萌え

2007-12-08 09:28:10 | 【読書】何はなくとも本
あなた最近玉で燃えましたか。・・・燃えてない。燃えたい。
うーん火偏ってなんかいいわね。愛燦燦。

で「魂萌え!」です。
やっと読んだよ。何周遅れなのあたし。
相当前だけども映画やら土スタでドラマやらのプロモを見てたもんだから、
じょゆーさんの顔がちらついてあんまり集中できず。

やっぱ「OUT」やら「グロテスク」やらのインパクトのほうが強かったなあ。
いや、テーマっつうか、非常に大事というかリアルだけどね。

読むと日常に潜む暗部というかすぐそこにある崖っぷちを意識させられるので
正直あまり手に取らないようにしている桐野夏生なのじゃが、
おもしろいはおもしろいので、
あったらあったでつい手を伸ばしてしまう桐野夏生でもあるのじゃった。

同じ暗部や崖っぷちでも、宮部みゆきのほうがまなざしがやさしく、
高村薫は、・・・なんだ?厳しいというか硬質というか。
対し桐野夏生は体温が人肌で生々しい。という気がする。東野圭吾も。

私は基本的に読みっぱなしで、再読はほとんどしないので
こういうのは一読後感ですがね。