地球を目前にしたヤマトにデスラ―が襲いかかります。
ヤマトに体当たりしてきたデスラ―は、
放射能ガスをヤマト艦内に送り込む。
古代を助けたい一心で、コスモクリーナーのスイッチを入れた森雪。
しかし、無情にも、雪は帰らぬ人となりました。
悲しみのあまり、どうしてよいかわからない古代は、沖田のもとへ。
沖田は古代に語りました。
「君は今度の航海を通して、より多くの人を愛するというこ . . . 本文を読む
何という劇的なシーンだろう。
また、何という美しいシーンだろう。
テレビで見た時、この古代守の決断には衝撃を受けた。
宇宙を超えた愛。
その愛に殉じる古代守。
「守、愛してるわ」
涙で顔を覆い、立ち去るスターシャ。
そのスターシャを追う守。
一瞬、立ち止り、唯一の肉親である古代進を見詰める。
「進、許してくれ」
そして、船に乗り込み固く抱き合う二人。
二人は、滅びゆく . . . 本文を読む
宇宙戦艦ヤマトの物語の基本に流れている考えがある。
それは「運命に立ち向かう生き方」である。
それは、地球が滅亡しゆく運命に立ち向かったのがヤマトであるし、
この森雪のセリフにも、その考え方がにじみ出ている。
イスカンダルにて、スターシャが古代たちに、
「会わせたい地球人がいる」と語った。
それは、冥王星会戦で戦死したと思われていた古代守だった。
古代守は、その後、ガミラスに捕虜 . . . 本文を読む
戦い終えて、ヤマトはついに、ついにイスカンダルへ。
人類の歴史に大いなる足跡を刻んだ。
沖田艦長は、この壮挙に、マイクをとって、全乗組員に語った。
「我々は、ついにイスカンダルへ来た。見たまえ、今、諸君の目の前にイスカンダルがある。この機会に艦長として、一言だけ諸君に申し上げたい。ありがとう。以上だ。」
この「ありがとう」という一言はきっと皆の心に響いたことだろう。
「ありがとう . . . 本文を読む
ガミラスとの戦いは終わった。
ヤマトは勝った。
地球を苦しめ続けてきた宿敵・ガミラス星は陥落した。
しかし、古代と雪は、あるひとつの星が滅んだことを知った。
古代が外に出て見ると、そこには廃墟が広がっていた。
また、すすりなく雪の姿があった。
雪は叫んだ。
「私たちは何ということをしてしまったの。私にはもう神様の姿が見えない-」
それに呼応するかのように古代はつぶやく。
. . . 本文を読む
激しいガミラス本土決戦。
いかに指揮をとるべきか。
古代はどうしてよいかわからなくなってしまった。
艦長室を訪ねる古代。
いかに戦うべきか、沖田に指示を仰いだ。
沖田の放った指示は思いもかけない一言だった。
「海にもぐるんだよ」
沖田はすでにガミラス星の構造を見抜いていた。
わずかの時間の間に、この星の構造を理解するとは確かにただものではない。
様々な学問を修してのことだろう . . . 本文を読む
第23話以降は、名場面、名セリフが多い。
いよいよガミラスとの本土決戦に突入。
硫酸の海に落とされ、上から、横から爆撃を食らうヤマト。
思わず、倒れる乗組員たち。
衝撃に、森雪も席からはじきとばされた。
抱きかかえる古代。
雪は古代に尋ねる。
「ヤマトはどうなるの?」
答える古代。「もう、だめかもしれない」
それに対して、雪が言った言葉。
「あきらめないで。今が一番大切な時 . . . 本文を読む
節目節目で聞く沖田の言葉は、本当に重い。
古代は、判断に迷ったら、すぐ沖田に指示を仰ぐ。
沖田は、若き艦長代理に、その経験から出る含蓄の指示を出す。
イスカンダルというゴールを目前にして、襲い来た最大の試練。
しかし、これを乗り越えずして、ゴールはない。
「ガミラスを葬らぬ限り、イスカンダルへの道はない。やりなさい。古代」
静かなこの一言から、星と星の運命をかけた戦いが幕を開けた。 . . . 本文を読む
イスカンダルとの交信がようやく回復。
そのとき、途切れ途切れの交信のなかで、
スターシャがヤマトの乗組員たちに告げたメッセージ。
「ガミラスによって通信が妨害されています。もう誘導はできません。
自分の力で、ガミラスの妨害を破って、イスカンダルへ来て下さい」
一見、冷たいようだが、すべての現実を知り尽くしたスターシャの的確な励ましだ。
何かしてあげたいが、何もしてあげられない。 . . . 本文を読む
信じて進んできた航海の果てに待ち受けていたものは
ミサイルの攻撃だった。
「なぜ!」
「イスカンダルに来るつもりが、まちがえて、ガミラスに来てしまったのでは?!」
皆に衝撃が走る。
古代は島を疑い、責めた。
しかし、調査の上、わかったことは、イスカンダルは、ガミラスのすぐ隣にあること。
つまり、ガミラスとイスカンダルは二重惑星だったということ。
島の航路分析に間違いはなかった。 . . . 本文を読む
地球を救おうとするスターシャ。
一方、地球を滅ぼして、そこに移住を企てるデスラ―。
二人は兄弟星のそれぞれの主。
ホットラインで二人が対話。
スターシャは、デスラ―のやり方に抗議。
そのときにスターシャが言った言葉。
「科学の力は劣っていても、同じ人間です。生きる権利があります」
まさか、イスカンダルとガミラスが兄弟星であったとは
古代たちにとっては大きな驚きであったにちがいな . . . 本文を読む
ヤマトは七色星団の戦いに勝利し、ついに大マゼラン雲に到達。
そのときに、デッキで佐渡先生が古代に言った言葉。
さすが、年の功。
含蓄のある言葉だ。
「しかし、油断はするなよ。昔の人が言っておる。
百里の道を行くときは九十九里をもって半ばとせよ、とな。
たとえば、100キロの旅をするとして、
99キロまで来たときに、ようやく半分来たと思え、ちゅうんだ。
今の我々にあてはま . . . 本文を読む
引き続き、決戦前の挨拶で沖田が言った言葉です。
「いいか、諸君、もう一度ここで、諸君とともに、勝利の宣言をするための水さかずきだ」
「おー!」
決戦前にする勝利の宣言。
勝てる保証はなにもないのに、なんという強気でしょう。
しかし、大義に生きる沖田には勝利の確信が燃え滾っていたのです。
圧倒的な不利な状況にあっても、沖田は、
「絶対に負けない」「必ず勝つ」という一念が定まっていました . . . 本文を読む
「我々も祖国の危機を救うため、ひいては、全宇宙の平和を獲得するために、
全力を投入して勝利を収めなければならない」
七色星団での決戦を前に、沖田が乗組員たちに語った言葉です。
自分たちのために他の星々を蹂躙してきたガミラス。
全宇宙の平和のために戦おうとするヤマト。
この大義こそが、後のヤマトの勝因だったと思います。
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ヤマトへドメルからの挑戦状が届きました。
七色星団での決戦です。
その内容を聞いて、乗組員たちの意見は分かれる。
挑戦を受けるべきか、受けざるべきか。
そのとき、沖田艦長が発した言葉です。
「挑戦を受ける。一度は通らなければならない我々の試練なのだ。必ず勝ってイスカンダルへたどりつかなければならない」
人生は試練の連続です。
また、誰しも、一度や二度、大きな大きな試練に出くわすでしょう。
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