大和を歩く

大和憧憬病者が、奈良・大和路をひたすら歩いた日々の追憶

050 飛鳥年表・・・遥かなる飛鳥は案外似た時代

2010-12-15 08:06:10 | 飛鳥

《飛鳥》を歩くにあたって、その時間軸(歴史)を把握しやすいように、年表を作ってみた。飛鳥時代をどの範囲とするか、いくつかの考え方があるようだが、とりあえず私流年表では西暦593年の推古天皇即位を飛鳥元年とし、平城京遷都までを飛鳥の時代としてみた。同様に明治元年を基軸とした現代年表を対比させてみる。これにより平城遷都は、推古即位から117年目ということが分かる。

明治元年から平成元年までが121年なので、ほぼその時間と同じだ。私の感覚では「飛鳥が政治の中心になっていた期間は、こんなに長かったのか」といささか驚きである。政争があり内乱があり、さらには対外戦に打って出て惨敗するといったあたりも、飛鳥時代と明治以降の現代はよく似ている。人間の営みなど、そんなことの繰り返しなのだということか。

【飛鳥からの時間軸】                       
前飛鳥7年(用明元年・586)用明、法隆寺建立を発願
前飛鳥6年(用明2年・587)蘇我vs物部崇仏対戦
前飛鳥1年(崇峻5年・592)推古天皇、豊浦宮に即位
飛鳥元年(推古元年・593)厩戸(聖徳太子)摂政に
飛鳥12年(推古12年・604)憲法十七条制定
飛鳥15年(推古15年・607)小野妹子ら遣隋使
飛鳥30年(推古30年・622)聖徳太子没
飛鳥31年(推古31年・623)征新羅軍を派遣
飛鳥34年(推古34年・626)蘇我馬子没
飛鳥36年(舒明元年・629)推古天皇没
飛鳥37年(舒明2年・630)第一次遣唐使派遣
飛鳥49年(皇極元年・642)舒明天皇没
飛鳥50年(皇極2年・643)山城大兄皇子自刃
飛鳥52年(大化元年・645)蘇我入鹿暗殺、蝦夷自殺
飛鳥62年(斉明元年・655)皇極、板蓋宮に重そ
飛鳥68年(斉明7年・661)新羅征討軍を派遣
飛鳥69年(天智元年・662)斉明天皇没
飛鳥70年(天智2年・663)白村江の戦いで惨敗
飛鳥74年(天智6年・667)近江大津宮に遷都
飛鳥77年(天智9年・670)法隆寺全焼
飛鳥79年(天武元年・672)壬申の乱、浄御原宮遷都
飛鳥88年(天武10年・681)浄御原令編纂開始
飛鳥93年(朱鳥元年・686)天武天皇没、持統天皇
飛鳥101年(持統8年・694)藤原宮に遷都
飛鳥108年(大宝元年・701)大宝律令制定
飛鳥110年(大宝3年・703)持統没、火葬後天武陵合葬
飛鳥117年(和銅3年・710)平城京に遷都

【明治からの時間軸】
前現代2年(慶応2年・1866)薩長同盟
現代元年(明治元年・1868)大政奉還
現代22年(明治22年・1889)大日本帝国憲法公布
現代27年(明治27年・1894)日清戦争
現代37年(明治37年・1904)日露戦争
現代45年(大正元年・1912)
現代46年(大正2年・1913)第一次世界大戦
現代58年(昭和元年・1926)
現代68年(昭和11年・1936)226事件
現代69年(昭和12年・1937)日中戦争勃発
現代73年(昭和16年・1941)太平洋戦争
現代77年(昭和20年・1945)敗戦
現代79年(昭和22年・1947)日本国憲法施行
現代96年(昭和39年・1964)東京五輪
現代103年(昭和47年・1972)沖縄復帰
現代121年(平成元年)

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