先天性障害児は毎年100万人、環境汚染が大きな原因―中国
中国では毎年80万~120万の先天性障害を持つ赤ちゃんが生まれている。その主な原因は環境汚染だという。人民網が伝えた。
中国出生欠損観測センターによると、1996年から2007年までの11年間で先天性障害児の出生率は8.77%から14.79%に上昇した。
先天性障害を持って生れてくる赤ちゃんの数は毎年80万~120万人に上るという。
記事によると、先天性障害児の出生率が上昇している背景には「優生保護」の意識が低いこと、妊娠前の予防と妊娠中の検診が不十分であること、環境汚染および劣悪な職場環境などが挙げられる。
先天性障害児の約25%は遺伝、10%は環境、65%は遺伝と環境の両方が影響したものだという研究結果もある。
鉛やカドミウム、水銀などの重金属やホルムアルデヒド、有機溶剤などに長期間接触することがその大きな原因となっている。
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2010年12月17日 レコードチャイナ
春には春霞という霞が風流を誘うというのは昔の話
黄砂は中国のゴビ砂漠などから偏西風に乗って日本国内に移動するが、その途中には中国や韓国の工業地帯がある。黄砂の季節に有害物質の大気中濃度が上がることから、付着していた物質は、石油、石炭を使う工場から排ガスとして大気中に放出された窒素酸化物などが、上空で黄砂に付着し、変化したものである可能性が高いという。
黄砂
中国では公害の深刻化でガン死が増加
レスター・R・ブラウンのアース・ポリシー研究所が発表した「中国ではガンがいまや最大の死因」というリポートは、経済発展を優先し、大気や水の汚染を放置して国民の健康を害している中国の実態を紹介している。
貧しい国では感染症と子供の死亡率が高いが、今日の中国は肺ガンなどのガンや、心臓病による死亡率が高いという。そのわけは、工業を中心とする爆発的な経済成長で、豊かになったものの、大気や水が汚染され、人々はその汚染された空気を吸ったり、水を飲んだりしているからだという。
中国では石炭が主要なエネルギー源であり、石炭火力などの排ガスには亜硫酸ガスや、水銀、鉛、カドミウム、放射性物質などの有害物質が含まれている。上海などもそうだが、スモッグで太陽がかすみ、酸性雨が降るところが多い。また、石炭灰は固体廃棄物のナンバーワンだが、処理処分せず積んでいるだけだから、風で飛散する。
また、鉱山や工場の排水が垂れ流され、そこに含まれた有害物質が河や湖を汚染し、地下水をも汚染している。そうした地域では、地下水であっても飲み水には使えないし、また、処理場で処理しても飲めないという。しかし、他にないので、生活するうえでやむをえず使っているような状態である。
リポートによれば、中国には“ガン村”(cancer villages)といわれるものが450以上あるという。そこでは人口当たりの死亡率よりも誕生率のほうが低い。さらに、障害を持って生まれた赤ちゃんの割合が近年、急速に上昇しているそうだ。
こうした死亡率などの数値を公けにすると、機密漏えいで処罰されるため、実態は隠ぺいされている。とはいえ、ガンにかかる住民が多かったり、一人っ子政策のもとで、たった一人のわが子が悲しい目にあったりすれば、住民の怒りは大きくなる。そのため、住民の抗議で工場などを閉鎖することもあるが、コミュニティのほうをよそに移すような措置がとられることもあるという。
そうした汚染地域で生産された農産物には有毒な物質が含まれているが、実態は隠ぺいされたままなので、汚染有害農産物が他地域や外国に売られることもあるとのこと。
以上、リポートの一部を紹介したが、民主主義国家、日本では、有害情報を開示するのは当たり前だ。放射能汚染の疑いがあるというので、各地で測定し、食物などの安全性を確かめている。しかし、中国は、法律上の規定はあっても、重金属その他の有害な物質による国民の健康への影響よりも、工業発展を優先している、というのが、このリポートのポイントだ。民主主義国家なら国民のチェックが入るのだが‥‥。
太湖
太湖は中国の第3大淡水湖で、面積が2,400平方キロメートルがあり、流域面積は3万6,895平方キロメートルで、上海、蘇州、無錫、常州、杭嘉湖地区間のもっとも重要な水源である。太湖流域を人体に例えるとしたら、太湖は上海、蘇州、無錫、常州、杭嘉湖7都市間の「心臓」になり、縦横する河川は同地区の生存・発展を支える「血管」である。
1990年代に、当局はすでに「太湖浄化」計画を立てて、2000年にその結果を出す予定にしていた。当時は、毎年河川および湖へ流入する工業廃水が5・4億立方メートルで、生活廃水が3・2億立方メートルと推定していた。
一方、太湖がきれいになるはずの2000年に、排出された廃水量は降下するどころか、逆に驚異的に増加した。2000年、太湖流域における廃水の総排出量は53・3億立方メートルであった。そのうちの工業廃水は32・4億立方メートルで、生活廃水は20・9億立方メートルだった。
渤海の生物全滅
朝鮮日報が伝えるところによると、中共沿岸部の海洋汚染はきわめて深刻な事態になっている。公害規制に関してはそのルーズさが国際的非難を浴びているが、中共は北朝鮮並みのずうずうしさで無視を続けている。
特に外洋への流れが制限されている内海の渤海は汚染が信じられないひどいレベルに達しているようだ。魚介類はほぼ全滅している。
すべて北京の今
上海万博以降、上海と北京の空気汚染指数が異常なほど上昇し、2010年12月10日、中国の米国大使館が設置した観測点での北京の大気汚染指数が557ポイントと発表された。数値のあまりの高さに、大気汚染をレポートする米大使館のツイッターでは、「クレージーなひどさ(crazy bad)」と表現した。中国では「汚染」と格付けされる指標基準は100。指数300は「重度の汚染」であり、健康な人に深刻な炎症、諸症状が現れるレベルだが、557は評価 するランク外で、まさにクレージーなレベルで、中国の首都の大気汚染の質量がいかに深刻なレベルであるかを浮き彫りにする率直な表現だ。
中国の地下水が汚染されて飲めないと言われて久しいが、中国の大気はすでに公害により窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)、炭化水素(CO)、微粒子(エアロゾル)といった大気汚染物質で毒ガス並みで、さらに基準値をはるかに超えた微細な粉塵で覆われ、国連環境計画の報告書では、PM2.5濃度が1立方メートル当たり20マイクログラム上昇すると、中国とインドでは毎年約34万人が死亡すると算出している。
北京も上海も、大気環境数値上は、すでに人間が住むには不適当な地域になっている。この事は日本にも関係し、窒素酸化物や炭化水素の光化学反応で生成するオゾンO3が、日本では観測結果から過去10年間に約2割増えていて、原因として中国や韓国など東アジアの産業活動で発生した窒素酸化物からオゾンが生成され日本に流れてきているとする見方があり、2010年12月13日の報道ステーションでもこの中国からの大気中のオゾン問題を取り上げていた。オゾンは植物の成長を阻害したり、森林を枯れさせたり、農作物の収量が落ちたりといった問題を引き起こし、また、酸化力が強いため、人間の呼吸器にも悪影響を及ぼす。 すでに状況は他国の経済事情等といっていられない状況にある。
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「屋外運動控えて」 中国で深刻な大気汚染 毎年36万が死亡
【大紀元日本12月8日】
中国総工会機関紙・工人日報は2日、工業発展や自動車の増加などの影響により、中国は世界で最も大気汚染が深刻な国のひとつであると伝えた。58%の都市の空気中には、世界保健機構(WHO)が定める基準値の5倍の浮遊粒子状物質が含まれており、人々はこれらを「掃除機」のように吸いこんでいるという。
さらに、毎日有害物質を含む空気を吸いながら生活している中国都市部住民にとって、この深刻な大気汚染は、肺癌、発育不良、神経障害などの症状を引き起こす要因となる、と同報道は専門家の警告として伝えた。
「数億人の運動が室内に限られる」
中国環境科学の報告では、深刻な大気汚染によりスモッグが頻繁に現れ、上海、広州、深セン、天津などの大都市ではスモッグが1年のうち3割から5割の頻度で発生しているという。最近の英国が行った調査でも、中国が1年間で排出する二酸化炭素は94億トンを超えると報告されている。
WHO勧奨基準が1立方メートル中の浮遊粒子状物質20マイクログラムであるのに対し、中国では40マイクログラム以下の都市はわずか1%。58%の都市大気中には100マイクログラム以上の浮遊粒子状物質が含まれているため、WHO基準値ではほぼ全ての都市が不合格ということになる。
浮遊粒子の中でも、粒径2.5マイクロメートル以下の「PM2.5」は健康に重大な影響を及ぼすと考えられている。しかし中国では現在、「PM10」の粒子状物質を測定対象としている。研究により、PM2.5は気管や肺胞の深部へ入りやすいため、肺硬化症、喘息や気管支炎、心血管疾患などを引き起こすことが明らかになっている。
これらの粒子状物質には空気中のウイルス、重金属などの物質も付着しており、呼吸器、生殖器、神経系統などに影響を及ぼす。専門家は、スモッグが発生している時の屋外でのスポーツ活動は自殺行為であり、将来、数億人の都市住民の運動は室内に限られるだろうと警告している。
深刻な汚染は人災
工人日報によると、中国では毎年約36万の都市住民が大気汚染により死亡し、60万人が入院をしているという。しかし中国当局は空気汚染指数の基準は独自のもので、WHO基準をよりずっと低い。そのため伝えられている指数は常に「良好」だ。
先日、WHO世界保健機関が世界1081都市の大気中の粒子状物質の濃度を測定し、各都市に順位を付けた。中国は18都市の都市が1000位以下に並び、その中で北京は1035位であった。
深刻な大気汚染やスモッグが頻繁に発生するのは「人災」であると国内報道は伝えている。自動車の激増が一つの要因であり、中国では今年6月までに車両台数が2億台を突破した。これらが大量に窒素酸化物や粒子状物質などを排出し、直接空気を汚染している。また、中国は世界の工場となった後、汚染企業が大幅に増え、多くの緑地や農田を占用した。この他、都市が密集し汚染物が拡散しにくくなったことも挙げられている。
http://www.epochtimes.jp/jp/2011/12/html/d95650.html?ref=rss