浮世風呂

日本の垢を落としたい。浮き世の憂さを晴らしたい。そんな大袈裟なものじゃないけれど・・・

プーチン③

2012-01-13 03:40:59 | 資料

ユーゴスラビア紛争の末期、アフガニスタン戦争の終結後、現地に入り治安回復を担当した国連。その「実働部隊」は、国連から依託を受けた傭兵企業ディフェンス・システム社、その子会社コントロール・リスクス社が担当していた。この傭兵企業は独立系ゲッティ石油によって経営されていた(石油業者として追い詰められたゲッティは既に石油業から手を引き、ゲッティ財団となっている)。

傭兵企業、そして軍事産業は、
独立系業者にとって、「生き残る」ための新たな道となっている。

 石油業界で劣勢に立たされた独立系業者は、早い時期から石油に見切りをつけ、原子力発電と核兵器産業にも「生きる道」を見い出して来た。

「石油ではロックフェラーに負けたが、原子力発電と核兵器産業は、俺達のものだ」という事が独立系業者の主張である。

現代まで継続して争われてきたイラン、イラクの核武装問題とは、独立系石油業者とロックフェラーの対立問題であった。

 サブプライム問題等でのロックフェラーの衰退。それと「世代交代」し、今後、この勢力が隠然とパワーを持ち始める。

 そして.第三次世界大戦.人類絶滅の最終手段となる核兵器問題、核兵器の国際的密売ルートを追及するには、この独立系石油企業の動きをフォローしなければならない。このルート解明は、そのままロシア・プーチンの「ビジネス・ネットワーク」の追求をも意味する。

ロシアがイランに親近感を表明し続けている背景には、プーチンのボスであるロシアン・マフィアの牙城=マーク・リッチ等が独立系コノコ・フィリップ石油を通じイラン原油を扱い、イランの現体制を「支援」して来た歴史的経緯がある。このマーク・リッチの勢力が、国際的な核兵器・核物質密売の中核に「居続けて来た」。

現在でも、プーチンはロシアの豊かな資源を「プーチンの私的所有物」にする目的で、「外資を排除し、資源をロシアの物に」という民族主義を掲げ、実態的には外資から取り上げたロシアの資源を「私的に着服している」。

 

「プーチンと柔道の心」は、2003年ロシアの出版社オルマ・プレスから刊行された、ウラジーミル・ウラジーミロヴィッチ・プーチン、ワシーリー・ボリソヴィッチ・シェスタコフ、アレクセイ・グリゴリエヴィチ・レヴィツキーの三名共著による「プーチンと学ぶ柔道」を元に、山下泰裕と小林和男が日本向けに編集した本だ。

シェスタコフの下にはロシア全土のスポーツジムが系列化され、国家管理の下に置かれている。

ロシアは国家政策として、オリンピック選手を養成している。
子供の頃から筋肉増強剤等の薬物を使い、オリンピック選手を養成するロシア。選手は薬物のプロである。
オリンピックに出場できなかった二流三流の選手は、薬物、麻薬の売人になる。この組織が麻薬マフィアになる。
ロシア・マフィアは表向きスポーツジムを経営し、マフィアのボスは表向きスポーツジムのトレーナーになっている。

モスクワのスポーツジムに行くと麻薬を売っている。
ロシアは国家政策として、オリンピック選手を養成している。
子供の頃から筋肉増強剤等の薬物を使い、オリンピック選手を養成するロシア。選手は薬物のプロである。

 オリンピックに出場できなかった二流三流の選手は、薬物、麻薬の売人になる。
この組織が麻薬マフィアになる。
ロシア・マフィアは表向きスポーツジムを経営し、マフィアのボスは表向きスポーツジムのトレーナーになっている。

この絶大な権力を持つシェスタコフが、なぜ社会民主党であるのか。
(さらにミハイル・ゴルバチョフもロシア社会民主党の初代党首。)

ソ連の崩壊と現代ロシア国家の創立は、中部ヨーロッパのハプスブルク帝国の復活であったためである。

 広大な地域を支配下に置いたハプスブルク帝国は、各民族の一定の自治と自律を許し、各民族の文化の独自性を許した。そのために各地域、民族の反発を招かず、帝国支配は長続きした。このハプスブルク帝国の支配原理を理論化したものが、「民族自決」という考え方であり、その代表的理論をハプスブルク帝国の中心地ウィーン=オーストリアの名前を取り、オーストリア学派と呼ぶ。

 中央集権で支配せず各民族の自決を許す=地方分権化する、これがEU統合を果たしたヨーロッパ社会民主主義の考えである。ハプスブルク帝国の支配原理を、EU社会民主主義は復活させた事になる。民族自決、政治的表現の自由はありながら、人間生存の基盤である経済は「完全に多国籍企業」に支配される。まやかしの自由と民族自決である。民族自決を許しながら、ハプスブルクが絶大な権力を握り続けた事と同じである。

ソ連共産党の独裁支配下で、独自性を許されなかった各民族は、ゴルバチョフに社会民主主義体制を取るように強く働きかけた。

ソ連支配下で海外に亡命した民族主義者達と、スターリンに追放されたソ連の指導者で民族自決を主張した理論家トロツキーの支持者達が、このゴルバチョフの改革に海外から資金援助を行った。

民族自決=各地域民族の独立とはソ連の解体を意味し、カザフスタン、トルクメニスタン等の資源の豊かな地域の独立を意味した。そして独立したばかりの弱小国の政治家を買収する事は容易であり、それは独立した地域の豊かな資源を多国籍企業が支配出来る事を意味した。欧米の投資家達はロシアの資源を狙い、社会民主主義と過激な共産主義であるトロツキー主義者を強く支援した。

その代表が、ブッシュ大統領の権力の基盤であるネオコン派の政治家達である。ネオコン派とは過激な共産主義トロツキー派の事である。イラク戦争を開始したブッシュの国防政策会議議長リチャード・パールは、過激な共産主義トロツキー主義者である。ブッシュ政権の実態は、日本では過激派の中核派で知られるトロツキー主義の共産主義である。

資本主義VS共産主義という図式には何の意味も無い。資本主義の中核、米国のブッシュ政権が、最も過激な共産主義ネオコン派である。

通常、中道左派を意味する社会民主主義。通常は、極端な左派を意味するトロツキー主義。この両者はソ連国内の民族自決で一致し、民族自決=地方割拠=資源略奪を目指す、欧米投資家・富豪達と一致した。

かつてのハプスブルク帝国の支配一族で、現在はニューヨークの富豪・投資ファンドの経営者ドミニク・ハプスブルクがその代表例である。

温和な社会民主主義と超過激な共産主義トロツキー主義、そして富豪の投資家が一致する。

世界トップレベルの生産を誇るロシアの原油天然ガスを、プーチンのスポーツ仲間が私的に支配する。
柔道仲間が世界のエネルギー市場コントロールの権限を持つ。

 健全なスポーツ団体が麻薬マフィアである。

 被差別民アッシリア人が権力者KGBである。

 資本主義の牙城アメリカのブッシュ政権は、超過激派の共産主義政権である。

 資本主義、共産主義、社会民主主義・・等、(国際)政治学の無意味な概念とは関係なく現実は動いている。

 日本がロシアの原油天然ガスを入手する最も適切な方法は、政府が日本の柔道のオリンピック・メダリスト山下泰裕を仲介にし、シェスタコフと密談する事である。山下とプーチンとシェスタコフは柔道仲間、酒飲み仲間の親友である。

 

 

2010年11月12日

2010年6月にアメリカでロシアのスパイ団が摘発された事件は、ロシア情報機関の上司の裏切りだったとロシアメディアが伝えた。

ロシアの新聞「Kommersant daily」は2010年11月11日、アメリカでのロシアスパイの活動責任者だったSVR(対外情報庁)のシュチェルバコフ大佐が、アメリカ情報機関のダブルエージェントとなって、部下を売ったと名指しで批判した。


 

事件は2010年6月、アメリカで美しすぎるスパイとして有名になったアンナ・チャップマン(28)を含む10人が一斉摘発され、スパイ交換の形でロシアに送還されたもの。大佐は、スパイ摘発の1日前に国外に逃亡しているが、コメルサントは、ロシア大統領府筋の話として、裏切り者が誰で、どこにいるかを把握していて、すでに暗殺チームを派遣したと報じている。


http://www.thejournal.ie/russia-dispatches-hitman-to-find-double-agent-2010-11/