月日は百代の過客にしてー旅の思い出・味の思い出ー

思うように旅にも飲みにも行けない昨今であるが、自分なりの旅の思い出や食べ歩きの思い出を語ってみたい。

「歓の季」で、酒を味わう

2013-11-28 14:15:58 | 
「歓の季」で、酒を味わう

 11月27日、或る懇親会が終わって、国分町へ。

 あまり馴染みの店がある訳でもないし、一人飲みで新規開拓はちょっとしんどい。久々に国分町三丁目にある「歓の季」(かんのき)に行ってみました。

 以前行った時も、忘年会の後ふらりと入って見てたまたま空いていたので、2杯お酒をいただいたと記憶しております。ワイングラスで純米酒や純米吟醸を供しておられるようで、マスターの日本酒への拘りがひしひしと感じました。多分10年近く前の事です。1杯は綿屋を飲んだと思います。

 その後、2回くらい、飲み会の後に寄ってみたことがありますが、「予約でいっぱいです。」と言われ残念な思いで退散しました。人気があるお店のようですし、かなり常連客が居るようです。

 この日の懇親会では、ビールと焼酎をそこそこ飲んでお付合いいたしました。どうしても、この手の飲み会では、日本酒のラインナップはあまり期待できない。それで、懇親会が終わると、ついつい大好きな酒を求めて、そういう酒を供してくれる店を求めて、足が向いてしまいます。

「歓の季」に入ってみると、珍しく空いていました。でも、油断大敵。「この後すぐの予約で一杯です。」というパターンを何度も経験しています。「一人ですが?」と恐る恐る聞くと、「どうぞ、こちらへ。」と案内される。「いやー、何度かふらっと来ても、満席の時が結構多かったので。」と言うと、マスターが「昨日は5時ごろから予約のお客さんが混んでいました。今日も予約のお客さんはありますが、比較的遅い時間の予約なので大丈夫です。」とのこと。

 数年前に来た時は結構へべれけだったから、じっくりメニューを見る余裕も無かった。

 今回はメニューをじっくり拝見。普通にワイングラスで出される酒が1杯(0.5合ぐらいだと思います。)で550円。それが、「さらっと」「きらびか(すっきり)」「うま口」「重口」に分類されている。わかるような、わからないような分類である。しかも、個々の酒のスペックは書いていない。綿屋なんか、すべての分類に名前を連ねており、マスター曰く「綿屋だけでも9種類置いています。」。店が空いていてマスターにいちいち質問しながら注文できる時なら良いが、混んでいる時はそうもいかないだろうから注文するのが難しそうです。それぞれの店にその店なりの流儀があるでしょうし、マスターなりの見識を持ってメニューを作成していることと思います。もしかしたら、メニューの表示に不満を持つ方がいるかもしれません。

 私は酒あまり強くは無いので、そう沢山は飲めません。国分町にしょっちゅう来れる訳でも無いので、少しいいものを頼もうと思い、「特撰酒というのは、どういうものがあるんですか?」と聞いたら、「萩の鶴、綿屋、乾坤一、(ほかに県内の酒2種類ぐらい?)松の司、安芸とらがあります。」とのこと。「安芸とら」とは高知県の酒だそうです。高知県安芸市の安芸のようです。後で検索してみたら、正しくは「安芸虎」だそうです。初めて聞く銘柄なので、それを注文してみる。特撰酒は900円かと思ったら、「900円~」とのこと。すべて均一とはいかないのは当然ですが、請求書がちょっと心配。

 ワイングラスに半分ぐらい入って「安芸虎」が出てきた。一口飲んでみる。「旨い。」すっきりしているが、味わいも深い。吟醸香も素晴らしいと思います。何か知っている他の酒と比べてみようと思い、上喜元を注文。上喜元もおいしいさけですが、安芸虎に比べるとかなり重い感じがする。ウイスキー風の譬えを借りれば、「ボデイーのある酒」と言えるでしょう。それぞれの酒を、ちびちびとゆっくりと味わう。

 お通しの他に、料理は「まぐろの兜の香草焼き」のようなもの(記憶が曖昧ですみません。)を注文。兜焼ではなく、頭の身の部分を切り取って焼いたものです。やや味が濃いように感じたが、おいしかった。

 「何かお勧めの酒をお願いします。」と酒をもう一杯注文。「乾坤一です。」とワイングラスが出てきた。「同じ乾坤一でも、こういうものもあります。」ともう一つワイングラスが出てきた。最初に出てきたのは、かなりフレッシュかつ荒々しさを感じる酒でした。
後から出された方は丸1年寝かせた酒だそうです。それぞれの酒の味わいを楽しませていただきました。
 私も長年いろんな居酒屋でいろんな酒を飲んできたつもりです。でも、日本酒は酒米、酵母、精白、製法等年々進歩してきているようです。同じ銘柄でも数年前に飲んだものと比べて、現在飲めるものが格段に進化を遂げている場合も少なくないそうです。所詮、私なんか半可通もいいとこでしょう。私の限られた経験値で酒の味や良し悪しを論評するのは危険だなあと感じる昨今です。「歓の季」のマスターはさすがによく勉強されております。せっかくいろいろ説明してもらった筈ですが、申し訳ないですが、酔いが回って来てほとんど覚えておりません。飲んでた時は、「あ、そうですか。」と相槌を打ちながらグラスを傾けていたのですが。

まあ、美味しい酒を心地良く楽しく頂戴出来ました。御支払は4800円。美味しい酒を飲むには、若干お金がかかります。


にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上野の名店  「大統領  本店」でホッピーを

2013-11-25 18:51:22 | 
上野の名店  「大統領  本店」でホッピーを

 10月18日、午後7時から神田で飲み会の予定。やや早めに東京に着いたので、上野のアメ横周辺をブラブラ。上野は昔からよく来ているが、意外と飲み屋に入った回数は少ない。印象に残っている居酒屋となると、もうだいぶ昔の話になるが、岩手屋と夜行列車ぐらいでしょう。居酒屋ではないが、湯島の琥珀も印象に残っています。風格があるけど、私のような田舎もんでも心地よくカクテルを頂戴できました。

 時刻は午後5時30分。飲み屋街を歩くだけでも楽しいが、後に飲み会が控えていてもやはりちょっとは店に入ってみたい。「活気があるなあ。」「賑わっているなあ。」と思って店の看板を見たら、「大統領」。御高名はかねがね聞いておりました。一度は御尊顔を拝したいと思いながら、長年機会を逃しておりました。「せっかくですから。」と自分にだけ訳の分からん言い訳をして、店に入る。混んではいるが、カウンターに数か所空いている席を発見。



 座って、さっそく黒ホッピーと煮込みを注文。あまり飲み過ぎてもいけないと思い、ゆっくり飲もうと思い、肴を注文。モツ焼き盛合せを注文。あと、たぶんポテサラを注文し、ガツ炒めを注文。ホッピーの中を頼み、赤貝のひもを注文。



 注文してから、品が来るまでが実に速い。それに釣られて、こちらもさっさと食べてさっさと飲んでしまう。この賑わい、この雰囲気良いですねえ。一人で飲んでもこれだけ心地いいのだから、仲間と来たらもっと楽しいでしょうねえ。いずれまたじっくりと思いながら、店を出た。とは言え、飲み屋に関しては結構浮気性の小生。「さっきブラブラしながら見かけた「浜ちゃん」「トロ函」。「大統領」と同様に長年機会を逃していた「肉の大山」。今度来たら、入るぞー。」と心の声で叫びながら、上野駅から神田に向かった。(御徒町から乗った方が近かったような。既に酔っぱらっていたようです。)



にほんブログ村 酒ブログへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国分町 「魚がし 本店」 「おまかせコース」で満腹満足

2013-11-23 12:28:37 | 
国分町 「魚がし 本店」
         「おまかせコース」で満腹満足


 10月上旬、大学時代の後輩N君がバイクで東北ツーリングの途中、仙台に立ち寄り、二泊。後輩は現在銀行の子会社勤務。市内で教員をしている同期A君を誘い、久々の国分町。
 お互い貧乏学生だったので、見栄を張らず、実質本位の店を選定。魚の安いことで定評のある国分町の「魚がし」の本店を予約。今までは単品だけしか頼んだことが無いか、刺身一皿390円のものが多い。1500円の「おまかせコース」を予約してみた。

 A君は仕事で少し遅れると言うので、N君と始める。初めに生ビール。それから、蒼天伝の純米の4合瓶を頼み、二人でグイグイ。蒼天伝の純米を国分町の他の店で飲むと、1杯(120㏄)で700円前後は取られるから、この店は酒の値段の面でもコストパフォーマンスは良い方だと思う。蒼天伝は好きな酒ですが、本当は純米吟醸の方を飲みたかった。尚、グイグイと言っても、酒はN君の方が圧倒的に強いし、私は早いピッチで飲むと寝てしまうので少しはセーブして飲んだと思います。



 途中からA君も合流。A君は休肝中のため、ウーロン茶で付き合ってくれた。昔話で、盛り上がる。一気に世界が35年前にタイムスリップしたかのような感じだった。

 この店のお通しは、いつも「鰈の煮付け」。あんまり大きい鰈ではないが、300円のお通しとしてはかなり立派なもの。次いで、刺し盛り、茹でカニ、かながしらのから揚げ、酢の物、天麩羅と続く。茹でカニはちょっと身が痩せていた感じ。刺身、から揚げはおいしかったと思います。1500円という値段を考えれば、素晴らしい内容だと思います。ある程度は予想してはいたが、予想した以上のボリューム。たぶん全部食べきれなかったかもしれない。酒は、一ノ蔵の純米吟醸を二合追加したと思います。



 料理代よりも、酒代の方が高くついたかもしれませんが、3人で1万円ちょっとでした。

 話が弾んだせいか、店を出たのが10時過ぎ。3時間以上いたことになります。
もう1軒行こうと思って電話したり寄ったりした店は「もうラストオーダーの時間です。」と言われ、N君の泊まるホテルに向かう途中居酒屋「寿寿」に寄り、何か1杯ずつ飲んで
帰りました。


にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仙台駅東口 「やきとん 五つぼ」

2013-11-19 07:45:56 | 
仙台駅東口 「やきとん 五つぼ」

 仙台駅東口に出て、ヨドバシカメラのすぐ南側に「串鳥」があり、そして7そのすぐ南側に焼き鳥の「五つぼ」があります。こちらは、焼き鳥もなかなかいいし、酒焼酎のラインナップもかなり良い。欠点は店舗スペースの関係で満席のことが多く、2件目でフラッと寄ってみても「すみません。満席なんです。」という返事をいただくことが何度か。それだけ人気があるのだと思います。

 その姉妹店が8月の初め近くにオープンしました。それが「やきとん 五つぼ」です。



豚の各部位を使った焼トンの大部分が1串100円。肉巻はそれよりもちょっと値が張るが、肉汁たっぷりで食べごたえもあるので納得納得。煮込みもなかなかイケる。1階はカウンターだけですが、2階はテーブル席らしいです。(2階には行ってないので、未確認)オープン間もない時はカウンターは立ち飲みの形態の店でしたが、次に行った時にはカウンターには椅子が並んでいました。マスターにオープン間もない時に来たことを話し、「その時は立ち飲みでしたよね?何故、椅子を?」と聞いたら、「時間帯的に椅子が必要というお客さんもいるので、置くようになりました。」とのことでした。店のオープンは2013年7月31日だったそうです。



 ビール、ハイボール、ホッピーの値段もリーズナブル。日本酒は主に宮城の純米酒と純米吟醸をを置いています。ちょっと軽く飲むのにも良いですし、じっくりと焼トンと酒を味わうのも良いでしょう。仙台駅東口もここ数年で面白い店が増えて来たと思います。




にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

博多 長浜  「第三共進丸」  

2013-11-18 07:21:10 | 
博多 長浜  「第三共進丸」

 11月11日に博多に所用があったので、10日の日から行き、大学時代の仲間や後輩と旧交を暖めてきました。

 何分、博多の土地勘はほとんど無いので、お店の選択は後輩にお任せ。少し前に仙台に来た時に、国分町の安い店で御馳走したので(その記事はいずれ書こうと思います。)、「博多のデイープな店に案内します。」とメールが来ていました。そして、後からメールでは「長浜の第三共進丸にします。吉田類さんの居酒屋放浪記でも紹介された店です。」とのこと。

TBSの『居酒屋放浪記』はここ数か月すべて録画してみています。吉田類さんが東京中心に居酒屋を探訪していますが、なかなかバラエテイーに富んでいます。ぜひ行ってみたい、ドストライクという店もあれば、ちょっと私の好みとはちがうなあという店もあります。期待と不安が入り混じって、福岡空港行の機中の人となりました。

地下鉄空港線の赤坂駅で同期一人、後輩二人と待ち合わせ、店に向かう。お店の外観も内装もお世辞にもきれいとは言えない。でも、居酒屋好きにとっては、魅かれる雰囲気があり、野郎同士で飲むには心地よい空間でした。



メニューも豊富で、値段もかなり手軽でした。注文は銀行マンの後輩Nくんにお任せしました。同期のF君とは35年ぶりの再会でした。4人とも大学時代あまり勉強しないで、部活、麻雀、酒に時間を使っていましいので、最初の話題は「単位を落とした」「留年した」というトホホな話題。体育会系の二人が某大作映画のエキストラ出演した時の話などで盛り上がる。

肴は、「ゴマサバ」「自家製かまぼこ」「ヤリイカの姿造り」など、なかなかイケてます。最初、生ビールで乾杯し、次はひたすら焼酎。自主申告制で、自由に焼酎を一升瓶からコップに注ぎ、お湯割りにして飲む。これが1杯100円。呑兵衛には実にうれしい店ですね。話が弾む中で、焼酎を5杯ぐらいは飲んだと思います。あまり酒が強いとは言えない私としては、かなりのオーバーペースとなってしまいました。私以外の3人はかなり酒に強いですから、おそらく7杯か8杯ぐらい飲んだのでしょう。ちなみに飲んだ焼酎は「吹上」という銘柄だったと思います。

この店を出て、長浜の屋台でビールを飲み焼き鳥を食べはじめたことまでは覚えているのですが、あとの記憶は飛んでます。でも、楽しい飲み会でした。。




にほんブログ村 酒ブログへ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国分町 「なんかんや」で2杯ほど

2013-11-17 08:08:44 | 
国分町「なんかんや」で2杯ほど

しばらく更新していませんでした。ネタはあることはあるのですが。

昨日11月16日、或るホテルで或る祝宴がありまして、料理はおいしく頂戴し、ワインやら焼酎をほどほどに飲みました。

少し日本酒を飲みたくて、国分町をぶらぶら。私の財布に優しいお店はと、考えながら入ったお店は「なんかんや」さん。
いつもは常連さんでにぎわっているお店ですが、この日は珍しく空いていました。その分、市内の地酒を扱う酒屋さんの話、有名地酒の話等、マスターとしばし語り合いました。

マスターに今のオススメを聞いて、いただいたのは「日高見 山田穂」と「蔵王純米大吟醸斗瓶取り無濾過生原酒」をいただきました。どちらも、それぞれの味わいがあり、おいしく頂戴しました。他の日本酒ブロガーさんなら、もっときめ細かい表現でおいしさを伝えるのでしょうが、私にはそんな芸当できません。まあ、どちらも飲んでみる価値のある酒です。飲んでみれば、おいしさのわかる酒だと思います。宮城の酒は素晴らしい。

肴は「ブリの腹身刺し」。脂がのっていて、美味しかったです。御馳走様でした。



にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする