「歓の季」で、酒を味わう
11月27日、或る懇親会が終わって、国分町へ。
あまり馴染みの店がある訳でもないし、一人飲みで新規開拓はちょっとしんどい。久々に国分町三丁目にある「歓の季」(かんのき)に行ってみました。
以前行った時も、忘年会の後ふらりと入って見てたまたま空いていたので、2杯お酒をいただいたと記憶しております。ワイングラスで純米酒や純米吟醸を供しておられるようで、マスターの日本酒への拘りがひしひしと感じました。多分10年近く前の事です。1杯は綿屋を飲んだと思います。
その後、2回くらい、飲み会の後に寄ってみたことがありますが、「予約でいっぱいです。」と言われ残念な思いで退散しました。人気があるお店のようですし、かなり常連客が居るようです。
この日の懇親会では、ビールと焼酎をそこそこ飲んでお付合いいたしました。どうしても、この手の飲み会では、日本酒のラインナップはあまり期待できない。それで、懇親会が終わると、ついつい大好きな酒を求めて、そういう酒を供してくれる店を求めて、足が向いてしまいます。
「歓の季」に入ってみると、珍しく空いていました。でも、油断大敵。「この後すぐの予約で一杯です。」というパターンを何度も経験しています。「一人ですが?」と恐る恐る聞くと、「どうぞ、こちらへ。」と案内される。「いやー、何度かふらっと来ても、満席の時が結構多かったので。」と言うと、マスターが「昨日は5時ごろから予約のお客さんが混んでいました。今日も予約のお客さんはありますが、比較的遅い時間の予約なので大丈夫です。」とのこと。
数年前に来た時は結構へべれけだったから、じっくりメニューを見る余裕も無かった。
今回はメニューをじっくり拝見。普通にワイングラスで出される酒が1杯(0.5合ぐらいだと思います。)で550円。それが、「さらっと」「きらびか(すっきり)」「うま口」「重口」に分類されている。わかるような、わからないような分類である。しかも、個々の酒のスペックは書いていない。綿屋なんか、すべての分類に名前を連ねており、マスター曰く「綿屋だけでも9種類置いています。」。店が空いていてマスターにいちいち質問しながら注文できる時なら良いが、混んでいる時はそうもいかないだろうから注文するのが難しそうです。それぞれの店にその店なりの流儀があるでしょうし、マスターなりの見識を持ってメニューを作成していることと思います。もしかしたら、メニューの表示に不満を持つ方がいるかもしれません。
私は酒あまり強くは無いので、そう沢山は飲めません。国分町にしょっちゅう来れる訳でも無いので、少しいいものを頼もうと思い、「特撰酒というのは、どういうものがあるんですか?」と聞いたら、「萩の鶴、綿屋、乾坤一、(ほかに県内の酒2種類ぐらい?)松の司、安芸とらがあります。」とのこと。「安芸とら」とは高知県の酒だそうです。高知県安芸市の安芸のようです。後で検索してみたら、正しくは「安芸虎」だそうです。初めて聞く銘柄なので、それを注文してみる。特撰酒は900円かと思ったら、「900円~」とのこと。すべて均一とはいかないのは当然ですが、請求書がちょっと心配。
ワイングラスに半分ぐらい入って「安芸虎」が出てきた。一口飲んでみる。「旨い。」すっきりしているが、味わいも深い。吟醸香も素晴らしいと思います。何か知っている他の酒と比べてみようと思い、上喜元を注文。上喜元もおいしいさけですが、安芸虎に比べるとかなり重い感じがする。ウイスキー風の譬えを借りれば、「ボデイーのある酒」と言えるでしょう。それぞれの酒を、ちびちびとゆっくりと味わう。
お通しの他に、料理は「まぐろの兜の香草焼き」のようなもの(記憶が曖昧ですみません。)を注文。兜焼ではなく、頭の身の部分を切り取って焼いたものです。やや味が濃いように感じたが、おいしかった。
「何かお勧めの酒をお願いします。」と酒をもう一杯注文。「乾坤一です。」とワイングラスが出てきた。「同じ乾坤一でも、こういうものもあります。」ともう一つワイングラスが出てきた。最初に出てきたのは、かなりフレッシュかつ荒々しさを感じる酒でした。
後から出された方は丸1年寝かせた酒だそうです。それぞれの酒の味わいを楽しませていただきました。
私も長年いろんな居酒屋でいろんな酒を飲んできたつもりです。でも、日本酒は酒米、酵母、精白、製法等年々進歩してきているようです。同じ銘柄でも数年前に飲んだものと比べて、現在飲めるものが格段に進化を遂げている場合も少なくないそうです。所詮、私なんか半可通もいいとこでしょう。私の限られた経験値で酒の味や良し悪しを論評するのは危険だなあと感じる昨今です。「歓の季」のマスターはさすがによく勉強されております。せっかくいろいろ説明してもらった筈ですが、申し訳ないですが、酔いが回って来てほとんど覚えておりません。飲んでた時は、「あ、そうですか。」と相槌を打ちながらグラスを傾けていたのですが。
まあ、美味しい酒を心地良く楽しく頂戴出来ました。御支払は4800円。美味しい酒を飲むには、若干お金がかかります。
11月27日、或る懇親会が終わって、国分町へ。
あまり馴染みの店がある訳でもないし、一人飲みで新規開拓はちょっとしんどい。久々に国分町三丁目にある「歓の季」(かんのき)に行ってみました。
以前行った時も、忘年会の後ふらりと入って見てたまたま空いていたので、2杯お酒をいただいたと記憶しております。ワイングラスで純米酒や純米吟醸を供しておられるようで、マスターの日本酒への拘りがひしひしと感じました。多分10年近く前の事です。1杯は綿屋を飲んだと思います。
その後、2回くらい、飲み会の後に寄ってみたことがありますが、「予約でいっぱいです。」と言われ残念な思いで退散しました。人気があるお店のようですし、かなり常連客が居るようです。
この日の懇親会では、ビールと焼酎をそこそこ飲んでお付合いいたしました。どうしても、この手の飲み会では、日本酒のラインナップはあまり期待できない。それで、懇親会が終わると、ついつい大好きな酒を求めて、そういう酒を供してくれる店を求めて、足が向いてしまいます。
「歓の季」に入ってみると、珍しく空いていました。でも、油断大敵。「この後すぐの予約で一杯です。」というパターンを何度も経験しています。「一人ですが?」と恐る恐る聞くと、「どうぞ、こちらへ。」と案内される。「いやー、何度かふらっと来ても、満席の時が結構多かったので。」と言うと、マスターが「昨日は5時ごろから予約のお客さんが混んでいました。今日も予約のお客さんはありますが、比較的遅い時間の予約なので大丈夫です。」とのこと。
数年前に来た時は結構へべれけだったから、じっくりメニューを見る余裕も無かった。
今回はメニューをじっくり拝見。普通にワイングラスで出される酒が1杯(0.5合ぐらいだと思います。)で550円。それが、「さらっと」「きらびか(すっきり)」「うま口」「重口」に分類されている。わかるような、わからないような分類である。しかも、個々の酒のスペックは書いていない。綿屋なんか、すべての分類に名前を連ねており、マスター曰く「綿屋だけでも9種類置いています。」。店が空いていてマスターにいちいち質問しながら注文できる時なら良いが、混んでいる時はそうもいかないだろうから注文するのが難しそうです。それぞれの店にその店なりの流儀があるでしょうし、マスターなりの見識を持ってメニューを作成していることと思います。もしかしたら、メニューの表示に不満を持つ方がいるかもしれません。
私は酒あまり強くは無いので、そう沢山は飲めません。国分町にしょっちゅう来れる訳でも無いので、少しいいものを頼もうと思い、「特撰酒というのは、どういうものがあるんですか?」と聞いたら、「萩の鶴、綿屋、乾坤一、(ほかに県内の酒2種類ぐらい?)松の司、安芸とらがあります。」とのこと。「安芸とら」とは高知県の酒だそうです。高知県安芸市の安芸のようです。後で検索してみたら、正しくは「安芸虎」だそうです。初めて聞く銘柄なので、それを注文してみる。特撰酒は900円かと思ったら、「900円~」とのこと。すべて均一とはいかないのは当然ですが、請求書がちょっと心配。
ワイングラスに半分ぐらい入って「安芸虎」が出てきた。一口飲んでみる。「旨い。」すっきりしているが、味わいも深い。吟醸香も素晴らしいと思います。何か知っている他の酒と比べてみようと思い、上喜元を注文。上喜元もおいしいさけですが、安芸虎に比べるとかなり重い感じがする。ウイスキー風の譬えを借りれば、「ボデイーのある酒」と言えるでしょう。それぞれの酒を、ちびちびとゆっくりと味わう。
お通しの他に、料理は「まぐろの兜の香草焼き」のようなもの(記憶が曖昧ですみません。)を注文。兜焼ではなく、頭の身の部分を切り取って焼いたものです。やや味が濃いように感じたが、おいしかった。
「何かお勧めの酒をお願いします。」と酒をもう一杯注文。「乾坤一です。」とワイングラスが出てきた。「同じ乾坤一でも、こういうものもあります。」ともう一つワイングラスが出てきた。最初に出てきたのは、かなりフレッシュかつ荒々しさを感じる酒でした。
後から出された方は丸1年寝かせた酒だそうです。それぞれの酒の味わいを楽しませていただきました。
私も長年いろんな居酒屋でいろんな酒を飲んできたつもりです。でも、日本酒は酒米、酵母、精白、製法等年々進歩してきているようです。同じ銘柄でも数年前に飲んだものと比べて、現在飲めるものが格段に進化を遂げている場合も少なくないそうです。所詮、私なんか半可通もいいとこでしょう。私の限られた経験値で酒の味や良し悪しを論評するのは危険だなあと感じる昨今です。「歓の季」のマスターはさすがによく勉強されております。せっかくいろいろ説明してもらった筈ですが、申し訳ないですが、酔いが回って来てほとんど覚えておりません。飲んでた時は、「あ、そうですか。」と相槌を打ちながらグラスを傾けていたのですが。
まあ、美味しい酒を心地良く楽しく頂戴出来ました。御支払は4800円。美味しい酒を飲むには、若干お金がかかります。