月日は百代の過客にしてー旅の思い出・味の思い出ー

思うように旅にも飲みにも行けない昨今であるが、自分なりの旅の思い出や食べ歩きの思い出を語ってみたい。

会津若松市 東山温泉 向瀧

2007-01-17 19:43:36 | 旅行
会津若松 東山温泉  向瀧

平成16年5月17日。両親と宿泊。部屋は二階の「水仙の間」。部屋の窓から見る庭園の眺めがとても良い。登録有形文化財に指定されている歴史ある旅館。ここの社長は早くからインターネットに取組んできたようで、宿のホームページのコンテンツは実に充実している。読んでいて楽しいホームページである。部屋の1室1室が写真で紹介されており、間取りもわかるし、平面図で位置もわかるし、部屋からの眺めもわかる。他のホテル旅館の場合、特別室やスイートルームの写真だけ掲載して、実際行って泊まってがっかりという経験する方も多いと思う。そういう面でホームページの作り方一つとっても、客の立場を考慮した作り方である。こういう姿勢が接客面でも反映されている。

エレベーターは無く、2階3階には歩いて昇り降りするしかないのが、ちょっと難点。
この時、父は79歳、母は78歳。階段の勾配はちょっと急ではあったが、2階への昇り降りに難儀するほどではなかった。
 温泉は源泉架け流し。泉質は「 ナトリウム・カルシュウム-硫酸塩・塩化物泉 旧名称・含食塩石膏芒硝泉低張性・弱アルカリ性・高温泉」とのこと。硫黄泉のようにすごいインパクトがある温泉というわけではない。しかし、入っていて気持ちの良い温泉である。大浴場が「猿の湯」と「きつね湯」の2つ。家族風呂が3箇所。風呂付の一般客室が2部屋。あと「はなれ(特別室)」に風呂がついている。いずれも源泉架け流しとのこと。露天風呂は無い。「猿の湯」以外は、外の景色を眺めることが出来ない。
 食事は地元の素材を使った料理が中心で、おいしく食べられる。若干ボリュームが多く感じられるが、名物の「鯉の甘煮」は残しても真空パックにしてお土産として持ち帰ることが出来る。刺身は敢えて海のものを使わず、鯉の洗い等地元の素材で出している。特別料理で追加料金がかかるが、馬刺し、岩魚の骨酒も美味しかった。 
 従業員の教育は実に良く、廊下ですれ違っても誰もが「いらっしゃいませ。」「おはようございます。」と気持ちよい挨拶をしてくれる。 両親も「いい旅館だ。」と喜んでくれた。



 平成15年9月に私が幹事役で13人ほどのグループでこの旅館に宿泊した。その際、少々不満を感じた点があったので、次のような苦情をメールで送った。

「宴会の時のお飲物は何になさいますか?」と番頭さんに聞かれました。そういうことを聞くなら、どういう飲み物を用意できるかリストを用意して呈示すべきである。
「地酒はどんなものが美味しいですか?」と聞くと、「玄宰と栄四朗なら、間違いがないと思います。」という答でした。四合瓶で酒屋の売値が五千円の酒なら、確かにおいしいでしょう。実際、飲んでみて美味しかった。しかし、幹事として予算があるので、大吟醸ばかり頼むわけには行かない。手軽な値段の酒にはどのような酒があるかの説明がなかった。人それぞれの酒の好みもあるし、高価な酒と手ごろな価格の酒をうまく組み合わせて宴会を盛り上げるのが、幹事の役目で有る。そういう面で不親切だと思う。

翌日社長から返信がきた。「ご指摘の通りだと思います。今後は、飲み物リストを準備し、各部屋にも置き、お客様の便宜を図るように致します。という趣旨のメールだった。16年5月に宿泊して確かに部屋に「ビール、ワイン、日本酒、ジュース」のリストが置かれており、前年に泊まった時よりも選択の幅は広がっていた。苦情要望への対応面において、質の高い旅館といえる。
但し、残念ながら私の好きな「純米吟醸」タイプの地酒があまり無かった。この点に不満が残った。

平成17年から、栄川酒造の磐梯工場で向瀧オリジナルの純米酒『 美酒佳肴』を醸造してもらい、提供するようになったそうである。これを飲みに泊まりに行きたいが、なかなかその機会がないのが残念である。

向瀧
福島県会津若松市東山町大字湯本字川向200
TEL(0242)27-7501  FAX(0242)28-0939
URL http://www.mukaitaki.com/index.html


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