最初の準備段階がこごみの株の採取(掘り取り)作業。高い山には初雪が降りそろそろ紅葉も終わりに近づいた11月中旬、自然の天然こごみの株を掘り取りに出かけました。当然、勝手に採取する事は出来ませんので、地権者の了解を得ての作業です。
促成栽培に適したこごみの株とは、直径4cm以上の十分に育った株との事ですが、なかなかその大きさの株だけを探し、掘り取りするのは思った以上に大変です。特に天然(自然)のままの山の中ですので、「スコップ」と「つるはし」を使って“これは”というこごみの株を見つけては、芽を痛めないように丁寧に地道に掘り取りします。
家族総出で手伝ってもらい1日掛けて300株ぐらいの収穫です。
近くの雑木林の中で「クリタケ」を見つけました。きのこのシーズンももうすぐ終わりです。
掘り取りしたこごみの株は、寒さを十分に与えるために、ひとまず畑に埋めておきます。この時期のこごみの株は自発休眠している状態で、覚醒(芽吹き)まで7.2℃以下の低温に約600~700時間程度当てる必要があり、そうしないと覚醒(芽吹き)しないのだそうです。2月の始めには促成栽培用のハウスに移植する予定ですので、雪が積もっても場所が解る様にしておきます。
綺麗に並べ、土をかけて一時保存。
これで、促成栽培用こごみの株の準備は完了です。
次回は、促成栽培用の簡易ビニールハウスの準備作業の報告です。