(有)山内牧場

青森県八戸市で競走馬生産をしている山内牧場の生産馬、繁殖牝馬、繋用種牡馬についてのブログです。

馬紹介~⑪ナスノアケボノ~

2007-11-24 19:03:11 | Weblog
ウチの牧場では道路を分けて右と左に広い放牧場、少し離れたところにスタリオン(種牡馬の放牧場)があって、当歳の放牧場、1歳の放牧場と何箇所か分かれて放牧をしている。大きな放牧場2つに、繁殖牝馬が5頭ずつ放牧されているのだが、そこでも力関係ができて、女ボスがいたりする。今の女ボス…それがナスノアケボノである。

ナスノアケボノ。
父ヒシアケボノ・母ミスキャトル(母父セクレト)。
南関東・川崎で通算55戦7勝。地方とはいえ、レベルの比較的高い南関で7勝、B級で好走していたスピード馬である。ウッドマンらしいゴツっとした骨量だが、しなやかな筋肉の持ち主だ。しかも、気性がキツく、かなりきかない馬だと従業員は口を揃えて言う。

ヒシアケボノ、セクレトと配合の難しい馬なのになぜウチで繁殖として供用されることになったかというと、理由はこの馬の祖母のシヤドウという馬にある。シヤドウはウチの牧場の生産馬で、浦和桜花賞、関東オークス、報知オールスターCなど、現3歳牝馬の身で古牡馬を蹴散らし、南関の女傑と呼ばれた馬である。母としても牝馬ながら南関牡馬クラシックを勝ったカシワズプリンセス、新潟3歳S2着のレオサイレンスを出した。この牝系は青森ではちょっと有名で、社長は自身の生産、持ち馬だったシヤドウの牝系には思い入れが深い。『シヤドウの牝系はゼロにしたくない』といつも話している。

2006年から繁殖牝馬となり、
ナスノアケボノの2007(牡馬 父エスプリシーズ)を一頭産んだ。
現在もエスプリシーズの仔を受胎中。
来年はウインマーベラスを配合しようと思っている。
エスプリシーズも南関での活躍馬だけに、産駒も南関は合いそう。
ナスノアケボノもスピードがあった馬だけに、仔にもそれが受け継がれて欲しい。
放牧場の女ボス、競馬場でもボスになる馬を出してくれ、ナスノアケボノ!!


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2 コメント

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Unknown (モモコ)
2007-11-24 21:14:25
気の強い女かぁ・・・うん、いいお友達になれるかも(笑) 
子供たちには、自身のスピードと負けず嫌いな性格をうまく伝えて欲しいですね。 
父ヒシアケボノかぁ・・・ひょっとしたら、アグネスワールドみたいな馬が産まれるかも。
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仲良くしてやってくださいw ()
2007-11-25 15:51:37
父ヒシアケボノってかなり難しいんですよ(汗)血統的にはシヤドウの血統じゃなきゃ、たぶん俺は引き取っていないと思います。ただ、南関で7勝はかなり立派です。
馬自体も良いし、最近、ナスノアケボノの2007が母の良いところも、父の良いところも受け継いだような形をしています。南関なら結構やれるかもしれません。
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