彌栄会の徒然ブログ

【彌栄会の徒然ブログ】は皆様に役立つ情報から彌栄会の行事やお知らせ…雑学まで多分野にわたる記事を随時更新します。

認知症ケア学会⑧&まとめ

2010-11-26 07:00:00 | Weblog
10月24日(日)の午後からは、レビー小体型認知症を発見した小阪憲司先生による『知っていますかレビー小体型認知症』という講演を受講しました。



レビー小体型認知症とは近年診断の基準が定められた事により診断される方が増え、アルツハイマー型・脳血管性と並び『三大認知症』として患者数が増えて(正確に診断されて)きた認知症です。



この講演では特徴や病状のたどり方が紹介され、注目度からか満席の講演となりました。



やはりここでもケア従事者の正しい知識と、専門職としての関わり方が重要であるとの事。



また社会的に認識度がまだまだ低いので、今後社会への認識度をアップさせる必要があります。



正確に診断できる医師の不足や知識を持ったケア者の不足もあり、家族会を中心に活発に活動が行われているそうです。



私もレビー小体型認知症は小動物が見える幻視がある事しか知りませんでした。



この認知症は初期に症状が現れにくく、パーキンソン病と症状が似ている事から誤診が多く、それにより症状が悪化の一途を辿るそうです。



介護士が小さな変化に気付き、適切に医療と連携する必要性が求められるとおっしゃっていました。



まずは適切なケアから・・・と、お話もありました。



本も購入してきましたので、貸し出し希望の方は道浦までどうぞ。



まずは早急に読破します。



教育講演を含む合計3日間の研修を終え、今認知症介護に求められている様々な課題に向き合う事が出来ました。



学んだ事を広く知って頂き、今後も自己研鑽に努めて行きたいと思います。



最後になりましたが貴重な機会を頂けた事に感謝しています。



ありがとうございました。



投稿者:施設介護主任・道浦 朗子

栄養だより~12月号~

2010-11-23 07:00:00 | Weblog
師走の声を聞き、朝・夕と冷え込む日が増え、冬らしくなってきました。



今年の秋はとても短かったように思います。



この秋から冬にかけて、新物のレンコンが出回ります。



レンコンは、輪切りにすると穴が多数開いていることから、「先を見通す」ことに通じ、縁起が良いとされ、お正月料理にも使われています。



さて、レンコンにはどんな栄養があるのでしょうか…?



ビタミンC…ミカンの1.5倍も含まれています。レンコンには、でんぷん質が多いので、熱に弱いビタミンCも失われにくいのです。故に、たっぷりとビタミンCが摂れます。



ビタミンB12…貧血や目の疲れに効きます。ビタミンB12は鉄分の吸収を高める働きがあります。貧血気味の方は、鉄分の多い食品と一緒に摂る事をお勧めします。



ムチン…特有の粘りは、ムチンを含んでいるからです。食べ過ぎた時、胃腸の負担を和らげます。



タンニン…切り口が黒くなるのは、タンニンを含むからです。消炎止血作用があり、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、血便、鼻血などに効果的です。




食物繊維…食物繊維が豊富で便通も良くなり、血圧を保ち、コレステロールを低下させる効果があります。



レンコンクイズ!!



1、レンコンの穴は、どんな役目があるのでしょう?


①栄養を送る穴


②息をするための穴


③老廃物が通る穴


2、レンコンの穴はいくつあるのでしょう?


①1~3


②7~9


③10~15


3、レンコン堀りはいつ頃できるのでしょうか?


①春


②夏


③秋・冬


4、レンコン堀りは、葉っぱがどうなった時にできるのでしょうか?


①青い時


②花をつけている時


③枯れた時


(答)1・②、2・②、3・③、4・③



投稿者:管理栄養士・井内 忍

認知症ケア学会⑦

2010-11-22 07:00:00 | Weblog
特別講演『認知症とともに自分らしく、あなたらしく』足立昭一氏、足立由美子氏。



足立昭一さんは定年退職まで、あと3年。



市役所で役職を勤める傍ら、バドミントンの指導者としてオリンピック選手を育てるなど生きがいを持って生活されていました。



そんな昭一さんに『もやもやとした変な感じ』が現れ、次第に『自分らしくできない』『仕事が出来ない感覚』『どうしてなのか?苦しい』という自覚症状が現れたそうです。



部下から『おかしい』と言われ、プライドはズタズタにされ、どこの病院を受診しても『うつ病』との診断。



そんなもやもやした中、仕事を諦めて退職。



その後『アルツハイマー型認知症』と診断されました。



その時の昭一さんと由美子さんは『すっきりした』そうです。



『認知症は薬で治療できる』『明日、明後日にはなんとかなる』と正しく診断され今後の人生の送り方がわかったという自信を持てたそうです。



皆さんは自分や身内に同じ事が起こったらどう思いますか?



私は介護という仕事に携わり、少なからず知識はあるつもりですが、受け止める自信がありません。



昭一さんは、ご自身の努力と回りの方の支援もあり最近まで週3回デイサービスで仕事をされていたそうです。



『人の役に立てる喜び』を味わう事が出来る幸せについて語られていました。



『僕はやれば出来るけど、時間が掛かる。やる気でカバーしています』と自己分析されていました。



昭一さんがアルツハイマー型認知症のどのステージかは紹介されませんでしたが、奥様がいなければ生活出来ないのは確かです。



昭一さんにとって仕事とは『生きる事、社会に貢献できる事』だそうです。



また、自身を『足立式認知症』と称し、『日本初の認知症完治者』となるべく奥様と二人三脚で歩まれています。



昭一さんから認知症介護に携わる人達にメッセージ。



『認知症の人の話をちゃんと聞いてくれぇ~』(『ハァ~』と気を送りながら)



『勝手に決めずに仲間に入れてくれぇ~』



『頑張ろぉ~!』



と・・・。



相手の目を見てゆっくり話す事。



基本中の基本ですが背中越しに返事したり、詰め所の中から外に向かって大きな声で対応していた自分を恥ずかしく思います。



投稿者:施設介護主任・道浦 朗子

認知症ケア学会⑥

2010-11-19 07:00:00 | Weblog
平成22年10月24日(日)大会2日目、当日は朝から電車に乗ると、人・人・人・・・



お隣りのワールド記念ホールでAKB48の握手会があるとかで、若者がいっぱい集まっていました。



多分、数万人ではないでしょうか。



そう思うと、全国から認知症のために数千人集まっている事はある意味すごい事です。



朝は『読売認知症ケア賞』の受賞式で、今年の功労賞受賞者は『柄澤(からさわ)式老人知能の臨床判定基準』を開発した柄澤昭秀氏でした。



80歳で今なお、家裁医としてご活躍中との事です。



私が2歳の時から老人の知的機能の研究をされていたそうです。



また私がやよい苑にお世話になる様になった頃、高齢者の虐待問題に取り組まれていたそうです。



日本の認知症の功労者の方々がご存命で、講演や講義を頂ける機会を頂いてありがとうございます。



投稿者:施設介護主任・道浦 朗子

第8回 健康教室

2010-11-16 07:00:00 | Weblog
平成22年11月14日、やよいメディカルクリニック・リハビリテーションセンターにて第8回健康教室が開催されました。



今回は11月14日の世界糖尿病デーに併せての開催で、プログラムも糖尿病にフォーカスした内容となりました。



10月1日より黒山整形外科あらため、内科部門を新設した「やよいメディカルクリニック」を舞台とした初のイベントでスタッフ全員が一丸となり、多くの方々にご来場いただきました。



9時の開演前から来場者があふれ、院内は人でごったがえす一幕もありました。



特に健康チェックコーナーでは普段なかなか病院に足を運び、検査をする機会がない方々に大好評で、講演では検査結果をもとに話を食い入るように聞いておられる姿が印象的でした。



黒山哲彌理事長の開演挨拶に引き続き、坂頭節哉院長の講演、来賓で和歌山県議会副議長の山下直也先生による挨拶を頂戴し、松島かねこ看護師長の講演、和田好史本部長の閉会挨拶と、最後はスタッフによる相談コーナーにクリニックの内覧会と時間はあっという間に過ぎていきました。



いつもより準備期間の短い中での開催となりましたが、スタッフの献身的な努力や多くの関係者の支えによって無事に終えることができました。



この場を借りて、感謝申し上げます。



このようなイベントを通じて地域の皆様に接することで、また違った角度から自分たちの役割や在り方、存在意義を見つめ直すことができます。



この経験を生かして、今後に繋げるべく決意をあらたにした次第です。



本当にありがとうございました。




坂頭節哉院長の講演




相談コーナーの様子




健康チェックコーナーの様子



投稿者:医療法人彌栄会事務長・黒山 達也

認知症ケア学会⑤

2010-11-15 07:00:00 | Weblog
シンポジウム【認知症ケアにおけチームアプローチ】に参加しました。



①薬物療法と生活リズム障害

②チームケアの実現について

③認知症の人と家族とともに歩むために



3名の講師の講演とディスカッションが行われました。



①人が生活するためには時刻の認識と美味しく楽しい食事、日光が不可欠で、生活リズム障害(過活動、低活動)がでた時にはいずれかの不足が原因と考えられるとの事。



条件が整っていれば、薬物療法が検討される。



以前『魔の3ロック』と身体拘束で言われた『ドラッグロック』が、現在は必要量を考え使用する薬物の種類を検討しながら進める『薬物療法』として確立され、認知症の医療とケアは次の時代に進もうとしているそうです。



医療との連携を図り、ケアする責務が介護職に課せられているのでチームケアは重要という内容でした。



②住み慣れた家や地域で安心して生活するために支えるという考え方が、ケアマネジメントの主流となっていて『誰と何のために連携するのか』を明確にし、意図的に連携が必要とのお話でした。



③地域の人口規模や地域の特性はありながらも、近年増える男性介護者への支援など個別性に着目した支援などが課題となっているとのお話でした。



昨日の教育講演、学会大会ともに『チームケア』の重要性が多く語られています。



職種や年齢、経験に関係なく一つのチームである事を再確認し、活発に意見を出し合って協働していきたいと思います。



投稿者:施設介護主任・道浦 朗子

世界糖尿病デーとは?

2010-11-13 07:00:00 | Weblog
糖尿病は、日本だけでなく世界中で急激に増加しています。



2003年の統計では全世界の成人の5~6%の人が糖尿病で苦しんでいて、2025年にはその1.5倍以上の羅患人口になると予測されています。



このため、2006年に国際連合により「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」が採択され、11月14日を「世界糖尿病デー」に指定し、世界中での糖尿病の予防・治療・療養への啓発活動を推進するよう働きかけています。



日本でも、糖尿病学会や糖尿病患者会である糖尿病協会が中心となってこの活動を広げています。



乳がん撲滅活動のシンボルであるピンクリボンは有名ですが、糖尿病では「ブルーサークル」といって青い輪がロゴになっていて、11月14日には世界中で有名な建物が青くライトアップされます。



日本でも東京タワーが青いライトを照らし、また和歌山では紀三井寺の新仏殿にブルーサークルが映し出されます。



ちなみに、11月14日は血糖を下げるホルモンであるインスリンを発見した、カナダ人医師チャールズ・バンディングの誕生日です。



またブルーサークルのブルーは国連の青を、サークルは手と手をつなぐ人々の団結を意味しています。



患者様へ



糖尿病と診断されても、1人孤独に悩むことはありません。



私たちと一緒に糖尿病についての理解を深め、適切な治療をし、糖尿病を克服しましょう。



11月14日に当院でも糖尿病をテーマとした健康教室を開催致します。



ぜひお気軽にご参加下さい。



投稿者:やよいメディカルクリニック院長・坂頭 節哉

認知症ケア学会④

2010-11-11 07:00:00 | Weblog
平成22年10月23日(土)の午後から排泄ケアセミナーが行われました。



講師:ユニチャーム㈱

排泄ケア研究所・船津良夫氏



私が普段想像する排泄ケアはオムツ交換やトイレ誘導、オムツを紙パンツに出来ないか?などだったのですが・・・



少し違う様です。



例えば、外出先で失禁してしまった方がいて、その方は二度とその場所に行けない・・・トイレに間に合わなかったので、トイレの前にいつもいる・・・こういう事ありそうです。



そんな時に尿取りパッドを使っていれば、普通に外出できるはず。



適切なケアがあれば自由に生活出来るはずです。



そう考えると排泄ケアはその方が社会生活を維持する為の物と考えるべきであるとの事。



また、施設内で『○○さん便あったぁ~?』「いっぱい出たよ」(食事中の方すみません)なんてやり取りが普通に行われているとしたら、認知症の方はきっとそのせいでBPRDが出るでしょう。



人前で恥をかかされたという記憶は忘れないと、他施設での実態をわかりやすく教えて頂きました。



私達も恥ずかしい記憶や特定の人に受けた辛い事は忘れようとしても忘れにくく、認知症の方も同じです。



自分がされて嫌な事はしない。



基本の基本の基本です。



改善点が思い当たりますので、改善します。



投稿者:施設介護主任・道浦 朗子

第5回 岩出市文化祭

2010-11-09 07:00:00 | Weblog
平成22年11月6日(土)、7日(日)岩出市総合体育館において第5回岩出市文化祭が開催されました。



やよい苑デイケアセンターでは例年、利用者様と共に文化祭に向けての作品作りを行っております。



今年の作品テーマは『希望』



広告を再利用した白鳥2羽のオブジェと、貼り絵と塗り絵で作成した壁画を出展させて頂きました。



11月6日(土)デイケアでは、総勢22名の利用者様が参加して下さり、出展された作品の見学会を行いました。



今回のメインとなった2羽の白鳥作りでは、思っていた以上に作業に時間が掛かり、利用者の皆様も悪戦苦闘されておられましたが、展示されている作品をご覧になり「ええ作品になったなぁ」と大変喜ばれていました。



岩出市文化祭に参加し、自分達の作品はもちろんの事、様々な展示物を観覧し、利用者様も我々職員も大変良い刺激を受けました。



来年も、利用者の皆様と是非一緒に参加出来ればと思っております。



最後にお忙しい中お手伝いして下さった職員の皆様、本当にありがとうございました。




今年の作品



投稿者:デイケアスタッフ一同

認知症ケア学会③

2010-11-08 07:00:00 | Weblog
ポスター展示の様子です。



今年は介護支援専門員の試験日と重なった為か昨年よりも少ない340名参加だったそうです。



特に見て回ると、老健施設が少なかった様に思います。



昨年『参加したい』とブログで宣言していましたが、実践者研修の課題は締め切りに間に合わず断念しました。



展示の中で『色彩』に着目した物が数点ありました。



認知症の方に好みの色を聞き、スリッパや持ち物の色を変えてみたらどう変化するのか?



実践してみると自分の持ち物を認識する事が増えて、他者の物と間違えなくなった事から他者とのトラブルが減り、職員が仲裁する等の手間がなくなったそうです。



その他にもケアとして導入している施設がありました。



『色彩ケア』が良く聞かれるようになるかもしれません。



投稿者:施設介護主任・道浦 朗子