東日本大震災から、10年が経過した。
「もう、10年か…」
「やっと、10年か…」
「まだ、10年か…」
人それぞれだと思う。
あの頃、某勤務先で仕事中だった。幼少期から憧れた職種ではあったが、中で勤務しているうちに、何となく違和感を覚えていくのも時間の問題…そんな時だったろうか…。
いつもと変わりなく淡々と仕事をこなしていたら、突然大きな揺れ…。
震度2~3くらいの地震は珍しくもなかったが、今まで感じたことのない、経験したことのない、大きな揺れだった。
おかしなもので、私は自分の安全よりも、「データを保存しなきゃ」ということに、まず真っ先に頭が動いた。正規職員でもないのにどこまで仕事熱心なんだ?って思うが、何だろう、咄嗟に「あ、ヤバイやばい、データ、、、上書き、、上書き、、、」
今までに感じたことのない揺れに、自然と「沿岸地域」のことが気になった。
津波…。
私の母は、沿岸地域の出身なので、私は小さい頃から「津波」のことを聞かされて育った。
とは言っても母は大きな津波の被害に遭った経験はない。母の両親、つまり私の祖父母からいつも聞いていたようで、それを私にも話して聞かせていたのだった。
おかげで私は、内陸部に住んでいながら、大きな地震となると、咄嗟に「津波」のことが気になるクセがついていた。
だからこそ、「あ、これは、ヤバイ。ヤバイよ、この揺れは…尋常じゃない。津波、ヤバイよ、これ」と思った。
当時私がいた職場は、2日間くらいは稼働できる非常電源設備があったので、職場でテレビを見ることが出来た。視力がずば抜けていい方ではないので、目線の高い場所にあるテレビが、今一つはっきりと見えなかったのだけど、「どうやら、津波がきているらしい」ことは分かった。
ただ事ではない、、そう思った。
職場には衛星電話があったので、職員が「これで、家族の安否確認を」と、私らスタッフに貸してくれたので、順番にかけていった。(停電になったので、衛星電話じゃないと通じなかったから、これは本当に助かった。)
私の住んでいた内陸部では震度6強だというのに、広報によると、家屋損壊だとか、道路の亀裂だとか、大きな被害報告はほとんどなかった。
昔の会社の同期が静岡に住んでいて、お互い退職以来年賀状のやりとりくらいで、ケータイの番号すら知らなかったのだが、東北が酷い、岩手も大変らしいと報道で知った同期は、心配して連絡をくれた。
その同期が、こちらの被害の少なさにとても驚いていたのを覚えている。
静岡と言えば、小さい頃から防災意識が高い地域だから、震度6強で家屋損壊も道路の亀裂もないの??と、すごく驚いていた。
※ 流通が動き始めた後日、同期が育てている野菜を、たくさん送ってくれた。珍しい野菜も入っていて食べ方のメモも同封されていた。涙が出るほど、嬉しかった…静岡という遠く離れた土地にいる同期、何年、いや十何年?ずっと会っていない同期なのだが、必死に連絡をくれた。会社にいい思いはないけど、いい同期に恵まれたと嬉しくなった。
Mちゃん、あの時は、本当にありがとうね(^_-)
幸いにして、我が家は誰か亡くなったとか、行方不明といったことはなかったのだが、何せ情報が思うように入ってこない、正確には地元のラジオで地元の情報を得るのが精一杯。
安否確認すら時間がかかった。
地元のIBCラジオでは、大塚アナ(地元では有名な、IBCのアナウンサー)が、寝る間も惜しんで喋り続けてくれた。
ここ最近では、私は闇に気づいてから、マスコミいい加減にしろとグチグチ言ってばかりいるけれど、災害が起きた時に役に立つのは、地元のラジオ。中央(全国区)ではない、地元の放送。これは、間違いない。
IBCラジオでは、安否確認の支援をしてくれていた。
昼夜問わず、語りかけてくれた。
母は、「ちょっと、○○(私の名前)、あんた、ケータイでピコピコ出来るんでしょ?ちょっとIBCに安否確認の、送って、早く!!」
母は焦っていた。動揺していた。
読んでもらえるか分からないし、親戚がラジオを聴いているかも分からないけど、ケータイを持っていない親戚に訴えるには、これしかなかった。
…母、「まだ?…まだ、読まれない??」(焦りが見える…)
やっと、読まれた。(私の記憶では読まれたはず。)
親戚の耳に届いているかも分からないが、ひとまず大塚アナの声で読まれたことで、母は安堵したようだった。その時はね。
ケータイやパソコンをサクサク扱えるのが、家では私だけだったので、安否確認は私の役目だった。
当時、Google(今では言論統制なんぞしていやがるが…)で、安否確認出来る機能を立ち上げてくれて、それも大いに活用した。Google Personだっけ?!
父親の親戚は、Google経由で安否確認が出来た。母親の方も知人から連絡があったんだったかな、とりあえず無事であることが分かったが、気が気じゃなかった。
あんな思い、、、もう二度としたくない。
しかし、沿岸地域の方はもっと辛い思いをなさっている。
今月末までに、また大きなのがくるとかこないとか。
「バヌアツの法則」
周囲には、注意喚起をしているが、大きなのは勘弁してくれ…。
人気ブログランキング ←いつもありがとうございます。
「もう、10年か…」
「やっと、10年か…」
「まだ、10年か…」
人それぞれだと思う。
あの頃、某勤務先で仕事中だった。幼少期から憧れた職種ではあったが、中で勤務しているうちに、何となく違和感を覚えていくのも時間の問題…そんな時だったろうか…。
いつもと変わりなく淡々と仕事をこなしていたら、突然大きな揺れ…。
震度2~3くらいの地震は珍しくもなかったが、今まで感じたことのない、経験したことのない、大きな揺れだった。
おかしなもので、私は自分の安全よりも、「データを保存しなきゃ」ということに、まず真っ先に頭が動いた。正規職員でもないのにどこまで仕事熱心なんだ?って思うが、何だろう、咄嗟に「あ、ヤバイやばい、データ、、、上書き、、上書き、、、」
今までに感じたことのない揺れに、自然と「沿岸地域」のことが気になった。
津波…。
私の母は、沿岸地域の出身なので、私は小さい頃から「津波」のことを聞かされて育った。
とは言っても母は大きな津波の被害に遭った経験はない。母の両親、つまり私の祖父母からいつも聞いていたようで、それを私にも話して聞かせていたのだった。
おかげで私は、内陸部に住んでいながら、大きな地震となると、咄嗟に「津波」のことが気になるクセがついていた。
だからこそ、「あ、これは、ヤバイ。ヤバイよ、この揺れは…尋常じゃない。津波、ヤバイよ、これ」と思った。
当時私がいた職場は、2日間くらいは稼働できる非常電源設備があったので、職場でテレビを見ることが出来た。視力がずば抜けていい方ではないので、目線の高い場所にあるテレビが、今一つはっきりと見えなかったのだけど、「どうやら、津波がきているらしい」ことは分かった。
ただ事ではない、、そう思った。
職場には衛星電話があったので、職員が「これで、家族の安否確認を」と、私らスタッフに貸してくれたので、順番にかけていった。(停電になったので、衛星電話じゃないと通じなかったから、これは本当に助かった。)
私の住んでいた内陸部では震度6強だというのに、広報によると、家屋損壊だとか、道路の亀裂だとか、大きな被害報告はほとんどなかった。
昔の会社の同期が静岡に住んでいて、お互い退職以来年賀状のやりとりくらいで、ケータイの番号すら知らなかったのだが、東北が酷い、岩手も大変らしいと報道で知った同期は、心配して連絡をくれた。
その同期が、こちらの被害の少なさにとても驚いていたのを覚えている。
静岡と言えば、小さい頃から防災意識が高い地域だから、震度6強で家屋損壊も道路の亀裂もないの??と、すごく驚いていた。
※ 流通が動き始めた後日、同期が育てている野菜を、たくさん送ってくれた。珍しい野菜も入っていて食べ方のメモも同封されていた。涙が出るほど、嬉しかった…静岡という遠く離れた土地にいる同期、何年、いや十何年?ずっと会っていない同期なのだが、必死に連絡をくれた。会社にいい思いはないけど、いい同期に恵まれたと嬉しくなった。
Mちゃん、あの時は、本当にありがとうね(^_-)
幸いにして、我が家は誰か亡くなったとか、行方不明といったことはなかったのだが、何せ情報が思うように入ってこない、正確には地元のラジオで地元の情報を得るのが精一杯。
安否確認すら時間がかかった。
地元のIBCラジオでは、大塚アナ(地元では有名な、IBCのアナウンサー)が、寝る間も惜しんで喋り続けてくれた。
ここ最近では、私は闇に気づいてから、マスコミいい加減にしろとグチグチ言ってばかりいるけれど、災害が起きた時に役に立つのは、地元のラジオ。中央(全国区)ではない、地元の放送。これは、間違いない。
IBCラジオでは、安否確認の支援をしてくれていた。
昼夜問わず、語りかけてくれた。
母は、「ちょっと、○○(私の名前)、あんた、ケータイでピコピコ出来るんでしょ?ちょっとIBCに安否確認の、送って、早く!!」
母は焦っていた。動揺していた。
読んでもらえるか分からないし、親戚がラジオを聴いているかも分からないけど、ケータイを持っていない親戚に訴えるには、これしかなかった。
…母、「まだ?…まだ、読まれない??」(焦りが見える…)
やっと、読まれた。(私の記憶では読まれたはず。)
親戚の耳に届いているかも分からないが、ひとまず大塚アナの声で読まれたことで、母は安堵したようだった。その時はね。
ケータイやパソコンをサクサク扱えるのが、家では私だけだったので、安否確認は私の役目だった。
当時、Google(今では言論統制なんぞしていやがるが…)で、安否確認出来る機能を立ち上げてくれて、それも大いに活用した。Google Personだっけ?!
父親の親戚は、Google経由で安否確認が出来た。母親の方も知人から連絡があったんだったかな、とりあえず無事であることが分かったが、気が気じゃなかった。
あんな思い、、、もう二度としたくない。
しかし、沿岸地域の方はもっと辛い思いをなさっている。
今月末までに、また大きなのがくるとかこないとか。
「バヌアツの法則」
周囲には、注意喚起をしているが、大きなのは勘弁してくれ…。
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