雨の中、彼の車の窓を叩く。
雷が鳴り、だんだん雨が激しくなって、濡れた背中が冷たい。
それでも彼は私を助手席に招き入れない。
私は彼がいいと言うまで車に乗ることも出来ず、
その場所を立ち去ることも出来ず、
途方に暮れて彼を見る。
まるで庭から「オウチニイレテ」とリビングを見上げる飼い犬のようだ。
私を見る彼の目はとても冷たい。
全く知らない人のようだ。
別れた時でさえもこんなに冷たい目ではなかった。
水分が頬を伝う。雨なのか涙なのか分からない。
彼は車の中でケータイをいじっている。
少ししてジーンズのポケットで私のケータイが鳴る。
こんな場面に不釣合いな、明るく呑気なメロディ。
私はなるべく雨がケータイを濡らさないように手でかばいながら
「メールあり」の表示を見る。
開いたメールには
‘もうどうしようもないよ。やめたほうがいいよ’
と書いてある。
今度は私が彼を睨み付ける番だ。
どうしていつもこうなんだろう。
どうしていつも一人で結論を出そうとするんだろう。
まだ何も起きていないのに、いつも最悪の事態だけを考えて
それで自分が傷つかないように直前で逃げ出したり、手を離したり。
もう何度目だろう。
もう私たちは恋人じゃないから
勝手に逃げ出したり、離れたり、何かを諦めたりはしないでと約束したのに
どうしてその約束を忘れてしまうんだろう。
----------
こんなことが10日くらい前にありました。
すごくショックだったのでなかなか記事に出来なかった。
自分たちがどうなるのかわからなかったから。
今は少しだけ灯りがさしている。
だから長い長いこの記事をアップしました。
読んでくれた人、ありがとう。
この日の記事(すごく曖昧です)
続き(泣き入ってます)
雷が鳴り、だんだん雨が激しくなって、濡れた背中が冷たい。
それでも彼は私を助手席に招き入れない。
私は彼がいいと言うまで車に乗ることも出来ず、
その場所を立ち去ることも出来ず、
途方に暮れて彼を見る。
まるで庭から「オウチニイレテ」とリビングを見上げる飼い犬のようだ。
私を見る彼の目はとても冷たい。
全く知らない人のようだ。
別れた時でさえもこんなに冷たい目ではなかった。
水分が頬を伝う。雨なのか涙なのか分からない。
彼は車の中でケータイをいじっている。
少ししてジーンズのポケットで私のケータイが鳴る。
こんな場面に不釣合いな、明るく呑気なメロディ。
私はなるべく雨がケータイを濡らさないように手でかばいながら
「メールあり」の表示を見る。
開いたメールには
‘もうどうしようもないよ。やめたほうがいいよ’
と書いてある。
今度は私が彼を睨み付ける番だ。
どうしていつもこうなんだろう。
どうしていつも一人で結論を出そうとするんだろう。
まだ何も起きていないのに、いつも最悪の事態だけを考えて
それで自分が傷つかないように直前で逃げ出したり、手を離したり。
もう何度目だろう。
もう私たちは恋人じゃないから
勝手に逃げ出したり、離れたり、何かを諦めたりはしないでと約束したのに
どうしてその約束を忘れてしまうんだろう。
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こんなことが10日くらい前にありました。
すごくショックだったのでなかなか記事に出来なかった。
自分たちがどうなるのかわからなかったから。
今は少しだけ灯りがさしている。
だから長い長いこの記事をアップしました。
読んでくれた人、ありがとう。
この日の記事(すごく曖昧です)
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