好きな人とお茶を飲みながら、この前一緒に買い物に行った時のことを話していたら
「夏の終わりに、もう一回くらい買い物行きたいなー。でも一緒に行く相手がなぁ」
と言うので、私は自分を指差し、
「ここにいるよ」
と言った。すると案の定、即答で拒否された。
わかっていて言った。
じゃあ行くか、と言われたら逆に動揺するだろう。
でも、やだよ、なんて言わなくてもいいじゃないねぇ。
黙っていたら
「へこむなよ、いつものことでしょ」
と彼が笑った。
「へこんでないよ」
私は穏やかな顔で笑う。
自分で自分に言い聞かせるみたいに何度も言う。
「へこむわけないじゃん」
彼はそんな私を見て笑う。
「買い物に行きたいの?僕とどこかへ行きたいの?」
意地悪な質問。
「買い物に行きたいんです」
私は精一杯強がって言う。
一ヶ月前、私に
「もうあんたのことなんか好きじゃない。恋愛感情なんてない」
って言わせたのは彼。
言いたくなかった。
だけどあの時の私には、そう言うしか選択肢がなかった。
そして彼は、私の体からにじんでくる「好き」をキャッチして
何度も何度も言わせる。
好きって言いたいくせに、と目が笑ってる。
絶対に言うもんか。
「夏の終わりに、もう一回くらい買い物行きたいなー。でも一緒に行く相手がなぁ」
と言うので、私は自分を指差し、
「ここにいるよ」
と言った。すると案の定、即答で拒否された。
わかっていて言った。
じゃあ行くか、と言われたら逆に動揺するだろう。
でも、やだよ、なんて言わなくてもいいじゃないねぇ。
黙っていたら
「へこむなよ、いつものことでしょ」
と彼が笑った。
「へこんでないよ」
私は穏やかな顔で笑う。
自分で自分に言い聞かせるみたいに何度も言う。
「へこむわけないじゃん」
彼はそんな私を見て笑う。
「買い物に行きたいの?僕とどこかへ行きたいの?」
意地悪な質問。
「買い物に行きたいんです」
私は精一杯強がって言う。
一ヶ月前、私に
「もうあんたのことなんか好きじゃない。恋愛感情なんてない」
って言わせたのは彼。
言いたくなかった。
だけどあの時の私には、そう言うしか選択肢がなかった。
そして彼は、私の体からにじんでくる「好き」をキャッチして
何度も何度も言わせる。
好きって言いたいくせに、と目が笑ってる。
絶対に言うもんか。