団塊世代のアノ日

団塊世代の私的昭和史秘話。記憶の糸をたぐりながらの、単なる思い出話し。

桜木町駅周辺

2007年09月19日 | 昭和31年~昭和34年
 

今でこそ、桜木町といえば横浜のシンボル的な所になり、みなとみら

い21は週末ともなれば人、人、人。みなとみらい21あたりは、あ

の頃は造船所なんかがあったなぁ。

 

S31年頃の桜木町駅前あたりは、殺風景な所だった。大きな建物も

ないし、駅もなんか暗かったなぁ。現在の桜木町駅は、その頃の場所

からちょっと横浜寄りになっていると思う。

 

駅を出て右の市電通りを渡ると、桜木町デパートというのがあった。

デパートといっても、2階建てで細長いものだった。高校生の時、そ

この某不二家でバイトした時は、ほとんどが飲み屋さんだったけど。

 

駅正面には大岡川があり、あの辺りには大勢の港湾労働者がたむろし

ていた。ニッカボッカにラクダ色の腹巻き、地下足袋姿で、沖仲仕の

仕事を求めて集まり、手配士がトラックで来て人数分を乗せて横浜港

の方へ走り去っていた。

 

あの頃はコンテナ船もなく、貨物船は沖合いに停泊し、はしけで船に

渡り人力作業で荷物の積み下ろしをしていた。話しに聞くとかなりの

重労働だったそうだ。

そんな時代だった。