沢登りカヌーイスト

カヌー+沢登り=原始の渓へのフリー切符

1954年6月 岳人74

2018年11月01日 | 岳人
岳人74 昭和29年 6月号 夏山縦走特集
                                表紙 森の番人 岩本平三郎
夏山縦走特集

グラフ 夏山アルバム            (1~14)
夏の山小屋 楽しく暮らすには        (36)
夏山縦走の準備について           (44)
縦走について ピーク・ハンターと登山    (44)
エッセー  夏山雑感(47) 縦走の思い出 (70)
詩      つみき(31)
短歌     契風琉(25)

ガイド
後立山連峯縦走 略図を主とした       (48)
針ノ木峠より槍ヶ岳への縦走         (49)
槍から立山へ テント生活を主として     (51)
槍より穂高へ 岩の殿堂をゆく縦走路     (54)
燕岳・常念岳・大滝山 縦走         (56)
御岳・乗鞍縦走               (58)
南ア中部主脈縦走 塩見岳・北岳をへて北沢峠へ(61)
中央アルプス縦走 略図を主として      (65)
八ケ岳縦走 南八ツ主稜略図を主として    (69)
白山国境尾根縦走 大汝峯より越前側石徹白へ (65)
夏山の医学 内科的疾患を主とした      (40)
簡単な外傷の手当について 初心者のために  (42)

座談会 画家の観た山            (26)
門田の死 ピッケルに捧げた半生       (34)
アンケート ビブラムソールは果たして良いか (71)
応募紀行 石鎚山紀行            (74)
エヴェレストの初登頂に続くもの 藤木九三  (22)
小エクスペディション 机上ヒマラヤ小話10 深田久弥(78)
岳界ポートレート 深田久弥氏        (15)

ヒマラヤン・ノーツ(38) 岳界ニュース(62) 会報ノート(77) 夏山第一信(69) 図書室(80) 他山の石(79) 


     
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巻頭の写真に深田久弥氏が起用されている。本号の記事に「机上ヒマラヤ小話」もあるので、百名山マニアなら持っていれば話のタネになるかもしれない。

巻頭の写真で、穂高を背にした三角テント脇にウッドシャフトピッケルが林立しているのが時代を感じさせる。

「夏の山小屋 楽しく暮らすには」
営業小屋、無人小屋、山仕事小屋(!?)、などの各種山小屋での宿泊心得が書かれている。蚤(ノミ)取りや、「唄」といった当時の登山風俗をうかがい知るワードが随所にでてくる。そおいえば私が学生時代(30年前)のころ、唄本なる手のひらサイズで厚手の手作り本があった。それを持って山に入り泊り場で酒でも呑みながら皆で唄を歌うのだが、当時でも絶滅危惧種的な感じはしていた。唄は2~3番どころではなく5~6番と長く、知人の死などを比喩した暗い歌詞も多かった気がする。たぶんこの頃は、山でパーティーが合唱する文化が最盛期だった時代なのかもしれない。

「門田の死 ピッケルに捧げた半生」
昭和の初期までほぼ100%輸入品だったピッケルとアイゼンを、国産化したパイオニアの一人。この分野では山内、門田の両氏が有名で、当時の観点でそれらが語られているのが貴重。

「アンケート ビブラムソールは果たして良いか」
この当時、主流の鋲靴(スパイクのような鋲が靴裏に打たれている)に対しビブラム靴が徐々に浸透し始めた時で、使用感は軽さや岩でのフリクションなど概ね良好なようだが、慣れ親しんだ鋲靴の利点を求めるコメントも多い。

「エヴェレストの初登頂に続くもの 藤木九三」
この当時の本年1954年は空前のヒマラヤブームだと語り、8千m峰もまだ3座しか登頂を許していない現状から今後もヒマラヤ登山は盛況であろうと説いている。バリエーションルートや酸素使用にも言及し、それらのスタイルで登山すればヒマラヤ登山が100~200年で下火になる心配がないとも説いているのは当時がヒマラヤ大登攀時代真っただ中だった為か。その他、当時の観点でヒマラヤ大登攀時代の未登の課題が記されているのが貴重。

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