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「ロスト・メモリーズ」DVDにて 日韓合作

2004年11月07日 | cinema-korea
DVDで日韓合作映画『ロスト・メモリーズ』を観ました。

最近のレンタルDVDはセットすると他の作品紹介が強制的に立ち上がりますが、この作品のDVDもそうでした。出るのは構わないんですが、『MUSA -武士-』『黒水仙』『ハッピーエンド』『H [エイチ]』の4作品・・・ワタクシ既に4作品とも観ております。

さて本作の主演は『ブラザーフッド』の「チャン・ドンゴン」、『海猫』の「仲村トオル」です。
作品の背景にあるのは安重根(アン・ジュングン)事件です。といっても歴史に弱い私には何の事やら・・・なんですが、名前ぐらいはさすがの私も聞いたことがあります。伊藤博文を暗殺した人物で日本ではあまり知られていませんが、韓国では英雄視されている方みたいです。日韓で事件の捉え方が異なっているらしく、色々と難しい問題みたいですね。この作品では韓国での見方がメインになっているようです。

2009年、日本国の京城(ソウルのこと)にて不令鮮人によるビル占拠事件が起きた。JBI(日本捜査局)の「坂本正行」(チャン・ドンゴン)と「西郷将二郎」(仲村トオル)は事件解決のため、突入部隊の指揮を執る。不令鮮人たちの制圧に成功した二人であったが、事件の動機について掴めずにいた。現場写真をチェックする「坂本」は、目的は占拠ではなく三日月形の古代遺物であることを知り、それが“月霊”と呼ばれるものであることを突き止めた。遺物に関する過去の類する事件を調べた「坂本」は、背後に井上財閥が何らかの関係を持つことを直感し、井上財閥に乗り込むが上層部の逆鱗に触れ謹慎を命じられた・・・


以下 ネタバレ

「チャン・ドンゴン」がたくさん日本語をしゃべっております。出演した韓国人俳優の中では上手に話していた方だと思いますが、やはり感情表現が難しかったみたいですね。(チョナン・カンも韓国人の方が聞くと、こういう風に聞こえてるんでかね?それとももっと上手なのかしらん)
細かい前情報は仕入れずに見たんですが、設定は多少分かっていたのでもう少しSFチックな作品を想像してました。設定以外はSFの要素は何も出てきません。
この作品も一種のタイムトラベル系に属するのかもしれませんが、もう少し設定を綿密にして欲しかったかな、とは思います。(何故伊藤博文暗殺事件の日にトラベルできるんだ?とか・・・)
イマイチ理解できていないのが、「チャン・ドンゴン」が夢で見るイメージの女性と登場する人物との関係がちょっと・・・ラストに出てくる女性がイメージの人なんでしょうけど、時空を超えた記憶にしても繋がりが不自然。2009年に出逢った不令鮮人の女性が何故ネックレスを持ってるの?彼女の子孫という捉え方でいいんでしょうか。
物語の牽引役は終始「チャン・ドンゴン」でした。「仲村トオル」は引き立て役といった役柄ですね。自宅での和装はかえって違和感を感じました。近未来ではなくレトロを連想させる目的だったんでしょうかね?


「暗殺される側は、暗殺されなくても歴史に名を残すが、暗殺する側は暗殺することによって初めて歴史に名前が残る。」

出典を覚えていないんですが、確か小説の登場人物の台詞ではなかったかと思います。安重根はどちらかというと後者に当てはまるでしょう。
歴史の分岐点を見つけることは大変なことだと思います。それも近代になればなるほど。古代や中世では英雄と呼ばれるある種カリスマを者が歴史の分岐点にいました。近世になると群集による歴史が始まり個人での分岐点が見つけにくいのではないかと思います。(その点ヒトラーは間違いなく分岐点に立つ人物でしょう。彼が絵で成功していればナチス党はどうなっていたでしょうね。)
暗殺された時点での伊藤博文は、歴史上での役目を既に終えていたのではないかと私は思っています。彼の役割は明治政府初期から日露戦争までの期間であり、それ以降はあまり影響を及ぼしてはいないのではなかったかと思っています。(異論もあろうかとはおもいますが、あくまで個人的な歴史観です)
この作品をみて、ふと感じたことを書き連ねてみました。


安重根事件に関しては以下のサイトで
自由は土佐の山間より


評価 星 にーてん ご


ロスト・メモリーズ@映画生活
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