河内国喜志村覚え書き帖

畑139 / 蓮華草

今日は朝からスカッと晴れてるので畑へ。
でも、昨日の雨で、ひたすら草抜き。
あたたかいので苦にはならない。
休憩して椅子に座っていても気持ちがいい。
隣の田んぼには、レンゲの花が、たなびくように、懐かしく咲いている。
春がきたのだと実感する。
気持ちよくなって、ぼおーっとしてると頭の中で歌が流れる。
 ♪春の小川は さらさら流る。
 岸のすみれや れんげの花に
 にほひめでたく 色うつくしく
 咲けよ咲けよと さゝやく如く♪

お馴染みの小学唱歌『春の小川』だが、何かおかしい。
それもそのはず、1912年(明治45年・大正元年)の『尋常小學唱歌 第四學年用』に載った歌詞だ。
文語体が難しく、小学生には好ましくないというので、1942年(昭和17)に現在の歌詞に変わった。
 ♪春の小川は さらさら行くよ
 岸のすみれや れんげの花に
 すがたやさしく 色うつくしく
 咲けよ咲けよと ささやきながら

蓮(ハス)の花に似ているので蓮華草。
『万葉集』にも歌われているだろうと思ったら無い。
それもそのはず、江戸時代に中国から渡来した植物。
薬用、食用、牧用にもなる優れものの植物で、明治になって稲作前の田んぼに植えられるようになった。

小学生の頃、春休みに、レンゲが一面に咲く田んぼで、草野球をよくやった。
すると、決まって新学期の始業式で、「レンゲ畑では遊ばないように!」と先生から注意が出た。
レンゲはマメ科で根粒菌やらをつくってチッソをため、それが田畑の肥料になるのだとか。
小学生の頃は何のことやらわからなかったが、この歳になってようやく納得できた。
そんなことを思いながら、ぼおーっと、レンゲ畑を見るのも、春の畑の楽しみだ。


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