これじゃ人生はちっとも面白くない 苦しいばかりだ とずっと思ってきた私が ようやく転換期を迎えたのは 考え方が変わったからでした。家内が亡くなった後にホゼ先生のところで学んだことですから50歳をはるかにすぎていました。
それまでは このままの自分じゃいけないのだ 何とか自分を変えなきゃ とずっと思っていましたが それが間違っていることが だんだんわかってきたのです。
逆でした。「私はそれでいいのだ」ということがわかるようになってきたのです。正解はバカボンのパパなのです。「それでいいのだ」です。
子供時代に親から学んだことは ほとんど「このような自分じゃいけない」ということでした。それは自己の否定です。自分はダメな人間なのだということです。
「このままの私でよいのだ」と思うことは 最初は勇気が要りました。なんだか自分が劣っている あるいは出来損ないだということを認めるように思ったからです。ところが どんな自分であれ ありのままの自分をそれでいいのだと認めることが 人生の目的の重要なポイントだと知ったのです。それが出発点になりました。
人間だれでも自分の理想像がありますから このような自分じゃいけない 変わりたいと思ってしまいます。
しかし 人間が幼いころに わざわざ弱点とか欠点をつくり それを持ったまま人生を歩む仕組みになっているのが なぜなのか 気が付いたということもあります。
そのことを私たちは自分で体験して学んでいる ということのようです。
そして それでよいのだ と認めれば認めるほど 自動的に自然に変わっていくのだ ということです。人生は逆説的です。変えたいと思うならまず認めることのようです。自分を否定していては卑屈になるだけで前に進まないようです。自分も他人も愛せなくなります。
誰でも恥ずかしい自分を変えたいと思うのですが それは他人によく見られたいとか 人間の在り方に大して良い悪いという狭い価値判断をしているためです。
どんな自分であれ まずは100%肯定すること。それが成長へのスタートであるということを学んだのです。恥ずかしく思わないことが大切のようです。どのみち本当の自分ではないのですから。
実はこれは性格に関することだけではありません。その人のすべてのスペックというかプロパティーあるいは特徴というものまでが そしてその人の人生で体験するものや出来事までのすべてが 実は本当のものではない幻想であること。それを手短に言っているのが般若心経であることもわかるようになってきました。
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