WOWOWカンヌ国際映画祭ブログ

現地に飛んだスタッフが映画祭の様子を毎日レポート!

エルトン・ジョンが放送禁止用語暴発!ペネロペも来たショパール・パーティー

2006年06月04日 | 現地レポート

パルムドールの発表から今日まで未公開ネタをご紹介してきましたが、それもいよいよ今回でラストになりますよ。いつもより写真多めでいきまーす!


ショパールパーティーの会場は、カンヌでも最高級ホテルのひとつ、カールトン

ショパール・トロフィー・アワーズ・セレモニー。もとはスイスで生まれた時計宝飾ブランドですが、このカンヌ映画祭のパルムドームのトロフィーを製作していることでも有名です。つ・ま・り!とにかく超高級宝飾ブランドなのだー!毎年カンヌのレッドカーペットでセレブやスター達が競うようにこのショパールのアクセサリーを身に付けるのは、こういう理由があったからなんですねー。

そのセレモニーパーティーのフォトコールに潜り込んでみました。軽く2時間半ほど待たされ、世界各地からの歴戦のカメラマンたちもシビレを切らし始めた頃、ついに「サー」の称号を持つあの男がやってきました。サー・エルトン・ジョン! しかも傍らには美女エリザベス・ハーレイを伴って!


この時はまだ機嫌の良いエルトンと正しい歳のとり方のお手本のようなエリザベス


スリットからは脚を出せ!というのが社交界の掟

私達のカメラのファインダーに、これでもかと映し出されるエリザベスの長い脚。そこに、程よいタイミングで美形男子登場。ケヴィン・ズィガーズ。


まるで貴公子のようなケヴィン(右)

美形男子が現れ、サー・エルトンの機嫌を損ねた?


「小僧、貴様にこのトロフィーが持てるのか!?」という感じ

続いて現れた女の子がジャスミン・トリンカ。なんとなく若かりし頃のオードリー・ヘプバーンを彷彿とさせるほんわか系。


これまたフレッシュなジャスミン(右)の登場に会場が沸く


一番右はショパール共同社長の1人キャロライン、その左隣はカンヌ映画祭のトップ、総長ジル・ジャコブ

ここで事件勃発。既に一部のメディアでも報道されていましたが、マイクを握られたサー・エルトン・ジョンが暴言をのたまわれた!原因は、なんとかカメラ目線を取ろうとするカメラマン達の声がうるさかったから。

サー・エルトンShut up !!(黙れ!)」

懲りないカメラマン達の声は途絶えない。

サー・エルトンShut the fXXk up !!!!

あひゃー。エルトンさん、いくらなんでも「XucX」はマズイっすよ。ここに書けないじゃないですか。

サー・エルトンお前らカメラマン共はみんなXXXでXXXXXしまえ!

ママー、あのおじちゃんこわーい。ムービーカメラにはしっかりと録音されてしまいましたよ、サー!


ジョークか、それとも…

最初は冗談かと思って笑い声も起きた会場でしたが、エルトンはマジ切れされてたらしく、そのままスタコラと退場あそばせました。いや、これも彼なりの演出なのでしょうか。それにしても、微笑んでやり過ごしたショパールの方達の寛大なこと。

プレス席でちらっと聞こえてきた、「あんなに綺麗な歌を作るのに、公の場でこんな汚い言葉を使うとは…」という声が印象的だった…。

エルトンがいなくなった途端にステージのゲストの皆さんの表情が自然に明るくなったのは私の気のせいかな。気のせいですね、きっと。たぶん。


急にこぼれる笑み。なごむ空気。もう恐い人はいないよ


そんな目で見ないでエリザベス

同伴で入ってきたエルトンがいなくなり、自分だけ残るわけにもいかなくなった感じのエリザベスもここで退場。そんな彼女をカメラは最後まで追うが、嫌な顔ひとつせずに丁寧に答えるエリザベス姐さん素敵。


「今日はウチの連れが暴言はいちゃってごめんなさいね」って感じ

お目付け役がいなくなり、一番早く輝きだしたのはもちろんケヴィン。


「見てごらん、あれがボクとキミの眩しい将来を表す星だよ」って感じ


普通にしてればかっこいいケヴィン。日本でも人気が出るかも知れないね

プレスの人間達にとっては台本もないから、ハプニングなのか演出なのかわからなかったけど、あれはあれで盛り上がったからいいよね、なんて空気の中、撤収準備が始まります。

しかし…私はショパールの方から事前に「本日の予定ゲスト」というメモをこっそり読ませてもらっていた。予定通りなら、あと1人ゲストが登場するのだ。ふふふ、皆がカメラを片付けた後に現れたゲストは私だけ独占で…って、もうきたー!ペネロペ・クルス! 鬼神のような速さでカメラを取り出す周りのプレス達!


ネックレスとドレスが同系色で素敵。可愛いー!


ペネロペ・スマイルに釘付けされるの図

舞台袖から「ペネロペ、もう下りてきなさい」という合図があったのに、「私は今来たばかりだし、まだカメラマンの皆さんの要求に応えていないわ」と、独りステージに残った彼女。素晴らしいです。人としての優しさ、器の大きさを感じました。人には称号なんて関係ないんだね。ぐっと好きになりましたペネロペ。


(写真・左)「私はステージに残ります」          (写真・右)「ああ、でもすごいフラッシュだこと…まぶしいわ」

 


綺麗だけど可愛らしい

フォトコールが終わると、ゲスト達はパーティーのアライバルへ。プレスの皆さんは一気に移動しなければー!


貴重な時間をありがとう、ペネロペ

 

前回大満足だったショパールパーティ。今回は私の携帯電話の留守電の調子が悪かったこともあり、のっけからバタバタ・・・。前回は中までカメラがグングン入っちゃったので、それを期待していたのだけど、それどころじゃなーい。アライバルにたどり着くのも一苦労・・・。撮影中のカメラマンは中に入れなかったので、私は中の様子を散策。さすがショパール!雰囲気がとてもゴージャス。そして招かれているゲストも紳士淑女の皆様といった感じの客層。入った瞬間、“長い丈のドレスに着替えに走ってよかった”とほっとしたっけ。すべてがゴージャスな感じだったけどひとつだけ、天井にゴマちゃんのぬいぐるみみたいなのがいっぱいぶら下がっているのはちょと不似合いだった(笑)。


ホテル・カールトンのメインエントランス。奥にあやしい裸のおっさんの絵が

 

その後、この日ハシゴしたのは、カンヌで名高い“MTVパーティー”!!今年はカンヌの中心街からシャトルバスに揺られて40分くらい走ったところにあるピエールカルダン所有のヴィラで行われた。


これが極めて入手困難な幻の“MTVパーティー”の招待チケット!

前回は有名アーティストが出演しまくっていたといううわさを聞いていたので、知り合いの知り合いに頼み込んでやっとゲットしたチケットだったんだけど、今年はなんのパフォーマンスもなく・・・。ちょっと寂しかったなぁ。でもやっぱりヒップな感じはさすがでした。でもちょっと遠かったよー。いやー、パーティは知り合いと行って盛り上がるのが一番楽しいよ。仕事で一人でチェックだけしに行くなんてやってられなーい。なんて思ってしまいましたー。


時刻は午前0時過ぎ。映画祭期間中は眠らないカンヌの夜でした