秋葉の殺人事件とか、何んだかんだで、古いニュースは蹴散らされる。3、4日も過ぎれば太陽系の外、さっぱりだ。このニュースだって同じさ。いまじゃ軽ーい話のネタにもなりゃしない。
■<クローズアップ2008>公務員502人「タクシー接待」 公金「上客」、官が甘い汁(08.6.7 毎日)
いちおう要約しておく。
――国家公務員が特定の個人タクシーを使って、遠方のお家まで帰っていた。なぜ、特定のタクシーを使ったかって? 車のなかで酒を飲ませてくれ、ツマミまで出してくれたから。それだけじゃない、ビール券や図書カード、いわゆる金券さえタクドラから、ありがとさんの接待替わりに貰えたから。民主党の長妻昭衆院議員によって暴露された――。
タクドラなら、だれだって知ってる話だ。いまさらニュースになって、一時は国会を騒がせたと聞けば、こっちのほうがビックリだ。タクドラは知っていたが、この国の国家公務員など、誰も信じちゃいないんだし、セコイ話を切りだす貧乏タクドラがいたって、ただのヤッカミ半分と撥ね付けられただろう。
それはそうなんだが。このニュースへの反応を検索してみると、みなさん、ほんとに勘違いしてる。その点だけ、話しておく。
まず個人タクシーは、ひとりで一台の車を転がして利益を追求する、会社と同じだってことを知ってくれ。つぎに国家公務員は、国民から巻き上げた国税を使ってタクシーに乗ってるんだってことも。
だからここには、民間企業と国家公務員が癒着するのと、同じ構図があるってことなんだ。歳暮を贈り、金券を贈り、ほしがるゴルフ・セットを買い与え、ときには女を送り込み、企業は国家公務員を甘いエサで釣り上げようとする。給料が安い国家公務員は、自分から喜んで甘い罠にはまり込んでいく。昔からある、そんな裏話のタクシー・ヴァージョンだ。ついこの間にも、防衛省にあっただろ?
「自分たちはエリートだから多少のことは許される」とか話したらしい、頭が悪い職員には笑うほかないが、タクドラからの贈与なんて「サービスの一環だ」「あんなのがキックバックになるのか」って感想は、意外と公務員たちに共有されてるんじゃないか。自分たちがタクシーに使ってる金が、税金だという意識はまるでないからだ。年金の掛け金をポケットに入れていた社保庁の職員を思い出す人もいるだろう。目の前にある金が、国民ひとりひとりから委託された資金だとは思っちゃいない。
こんな国家公務員を抱えて、おれたちは明日の日本へ向かっているってわけだ。
そうそう、ほかにもタクドラが知っている話はある。キャッシュバックだ。たとえば2万円も乗ってくれた公務員には、降りるとき10%くらい、つまり2千円を渡してやるのだ。精算はタクシー・チケット(税金)だから、一回乗るだけで、その公務員は2千円の小遣いがサイフに入る。タクドラ? 合計1万8千円も乗ってもらえば、十分ペイするさ。
それから、もうひとつ。いい機会だから話しておこう。夜の霞ヶ関を訪れた人なら、わかるだろう。各省庁の通用門を先頭に、個人タクシーがトグロまいて並んでる。なぜだろう。公務員たちに配られるタクシー・チケットが、個人タクシー専用のものだからだ。何が起こってるか、わかる?
国家公務員は、一般のタクシーは使わないんだ。特定の業者しか使わない。すでに、ここから間違ってるとは考えないか。一般のタクドラだって国民だ。きっちり税金は払ってる。それなのに、なんで特定の業者としか契約しない!?
ま、あとはいろいろ好き勝手に考えてくれ。
そんな機会があったときにでも。
■<クローズアップ2008>公務員502人「タクシー接待」 公金「上客」、官が甘い汁(08.6.7 毎日)
いちおう要約しておく。
――国家公務員が特定の個人タクシーを使って、遠方のお家まで帰っていた。なぜ、特定のタクシーを使ったかって? 車のなかで酒を飲ませてくれ、ツマミまで出してくれたから。それだけじゃない、ビール券や図書カード、いわゆる金券さえタクドラから、ありがとさんの接待替わりに貰えたから。民主党の長妻昭衆院議員によって暴露された――。
タクドラなら、だれだって知ってる話だ。いまさらニュースになって、一時は国会を騒がせたと聞けば、こっちのほうがビックリだ。タクドラは知っていたが、この国の国家公務員など、誰も信じちゃいないんだし、セコイ話を切りだす貧乏タクドラがいたって、ただのヤッカミ半分と撥ね付けられただろう。
それはそうなんだが。このニュースへの反応を検索してみると、みなさん、ほんとに勘違いしてる。その点だけ、話しておく。
まず個人タクシーは、ひとりで一台の車を転がして利益を追求する、会社と同じだってことを知ってくれ。つぎに国家公務員は、国民から巻き上げた国税を使ってタクシーに乗ってるんだってことも。
だからここには、民間企業と国家公務員が癒着するのと、同じ構図があるってことなんだ。歳暮を贈り、金券を贈り、ほしがるゴルフ・セットを買い与え、ときには女を送り込み、企業は国家公務員を甘いエサで釣り上げようとする。給料が安い国家公務員は、自分から喜んで甘い罠にはまり込んでいく。昔からある、そんな裏話のタクシー・ヴァージョンだ。ついこの間にも、防衛省にあっただろ?
「自分たちはエリートだから多少のことは許される」とか話したらしい、頭が悪い職員には笑うほかないが、タクドラからの贈与なんて「サービスの一環だ」「あんなのがキックバックになるのか」って感想は、意外と公務員たちに共有されてるんじゃないか。自分たちがタクシーに使ってる金が、税金だという意識はまるでないからだ。年金の掛け金をポケットに入れていた社保庁の職員を思い出す人もいるだろう。目の前にある金が、国民ひとりひとりから委託された資金だとは思っちゃいない。
こんな国家公務員を抱えて、おれたちは明日の日本へ向かっているってわけだ。
そうそう、ほかにもタクドラが知っている話はある。キャッシュバックだ。たとえば2万円も乗ってくれた公務員には、降りるとき10%くらい、つまり2千円を渡してやるのだ。精算はタクシー・チケット(税金)だから、一回乗るだけで、その公務員は2千円の小遣いがサイフに入る。タクドラ? 合計1万8千円も乗ってもらえば、十分ペイするさ。
それから、もうひとつ。いい機会だから話しておこう。夜の霞ヶ関を訪れた人なら、わかるだろう。各省庁の通用門を先頭に、個人タクシーがトグロまいて並んでる。なぜだろう。公務員たちに配られるタクシー・チケットが、個人タクシー専用のものだからだ。何が起こってるか、わかる?
国家公務員は、一般のタクシーは使わないんだ。特定の業者しか使わない。すでに、ここから間違ってるとは考えないか。一般のタクドラだって国民だ。きっちり税金は払ってる。それなのに、なんで特定の業者としか契約しない!?
ま、あとはいろいろ好き勝手に考えてくれ。
そんな機会があったときにでも。
と思って久々に覗いてみました(笑)
タクシーと公務員の仕組み
興味深く読ませていただきました。
なんつーかもう根っこから腐ってますねぇ…
タクシー側が官庁に行列作るのは当たり前の話で
金になるところに群がるのはどんな商売でも当たり前の話で
付け届けや謝礼なんてのも民間じゃ当たり前すぎる話。
ただ、それを組織的に
しかも自分の金じゃないからってやりたい放題ってのは問題。
深夜残業でタクシー帰宅は悪い事ではない。
であるならば
その外の競争は公正であるべき。
何かもう眩暈がしてきた(笑)
>金になるところに群がるのはどんな商売でも当たり前の話で
付け届けや謝礼なんてのも民間じゃ当たり前すぎる話。
そうです。金に群がるのは、まったく当たり前な資本主義のお話。ただ国家公務員は、特定業者とだけ恒常的に取引(癒着)しちゃったらダメですね。税金を集めて、それを特定の者にだけ恒常的に分配するのは合法じゃない。規模は違いますけど、それをした防衛省の守屋氏には、結局、収賄罪が適応されました。この適応も、どうかと思いますけど。
この記事でいいたかったのは、こうした癒着は、公務員の世界に普通にみられる風習だということです。チェックするシステムはないです。ときどき、やりすぎた公務員がニュースになるだけ。だからどうなんだ、って話もありますが。いまの日本じゃ、一般の「国民」を視野に入れて動く者や組織は少なくなってますと。いつの時代でも同じ、っていう人もいるでしょう。だけど日本の経済が失敗したバブルの後、とくにそうなってきたと考えてます。この国、どこへ行くつもりなんでしょう。