2009年の政権交代選挙(総選挙)による民主党の圧勝は、日本の政治を変えたか。
あれ以来、どの政党も国民に希望と夢を熱く語るようになった。
そのうえ崩壊した民主党政権は、次のことを国民に教えた。
語った希望と夢の多くは実行されず、過去の政治に立ち戻るばかりだと。
アベノミクスの行く末は?
あれ以来、どの政党も国民に希望と夢を熱く語るようになった。
そのうえ崩壊した民主党政権は、次のことを国民に教えた。
語った希望と夢の多くは実行されず、過去の政治に立ち戻るばかりだと。
アベノミクスの行く末は?
後世が民主党の「政権交代」をどう評価するか予言できませんが、ここ数年間は引きずるはずの影響なら予測できるように思っています。
その上、日本人の心には、一昨年の震災が重なっているのではと。堤防を越え、橋を越え、漁船や家屋を押し流す津波の映像を目撃したはずの人々も、泥水の下に、2万人にもおよぶ多くの人間が流され、死んでいったことに気づいた者は少なかったはずです。その死は一瞬にして、もたらされました。津波は、原発をも機能不全に陥れました。
人間の言葉、思考、命、というより何もかもが、一瞬にして終わる。言葉が嘘だったわけでもない。自然と対比して、人間が弱すぎるのでもない。ただ、人間の何もかもが、一瞬のことでしかないような真実。
この感じは、鎌倉時代に書かれたという『方丈記』に似てます、たぶん。これが読みたい古典かも知れません。
私は民主党に投票はしませんでしたが、親しい方と民主党政権が誕生して、沖縄の基地の県外(海外)移設を語る鳩山氏の言葉に、「かっこいいね」と話し合ったことを思い起こします。
まさかここまで騙されるとは思ってもいませんでした。基地の問題、消費税の問題、尖閣をわざわざ国有化して中国との摩擦を拡大する・・。
政権末期は、自民党がやろうとしてもできなかったことの大半をやり遂げて大敗しました。
民主党に投票して「騙された」と思った人たちは、自民に回帰し、維新に票を投じました。
政治とはなんなのか。政府は誰のためにあるのか。主権者である自分は何ができるのか、いや、せねばならないのか。そのようなことが深く問い直されたとは思えません。いったん冷静になって、「そもそも」というところから考え直すべき絶好の機会を逸したと思います。