イーハトーヴの里山の自然と生活

岩手県の里山に住んで自然を愛し生活を工夫し楽しんでいます。

サイカチ

2014-02-19 11:19:52 | 樹木

また雪道で落し物を拾いました、サイカチの実ですマメ科、この間ニセアカシアの莢が落ちていたのを拾いましたがよく似ています、でも大きさはだいぶ違います。

中の種を出してみました。

川の岸とか原野に生えていますがたまに神社などの庭に植えられたりもしています。

昔この莢を石鹸の代わりにしていたとか、女性の長い黒髪を洗うのにいいとか、漆塗りの器を洗うのに優しくてイイのだとか。ここいら辺では名前が短縮して「セガツ」などと呼ばれています、今はあまり見向きもされていないようですが、私は大木の下で育った幼樹を取ってきて庭にというか家の周りのそこらへんに植えています、2メートルを超えるようになり夏ともなるとカブトムシが沢山集まってきます。樹液が好物なのかよくは分かりません。

これは家のサイカチではありませんが。


春の兆し

2014-02-14 18:46:59 | 樹木

関東や西日本では大雪となり大変な事になっているようです、「雪国の人の大変さがはじめて分かった」などと表現する人がいました、でも都会の人ほど雪国の人は大変とは思っていないかと思いますが、全てを受け入れていると言ったほうがいいかな。

生活する上でいつも自然と闘いその自然に癒されそして自然を楽しんでいる。

春の兆しが

以前に紹介した常緑樹ではないけど冬に葉を落とさないで夏に枯れて赤い実をつけるジンチョウゲの仲間「ナニワズ」の花芽が膨らんでいました。この日は真冬日で昼にマイナス2度朝はマイナス11度くらいでした。


ヤマボウシ

2014-02-12 21:07:55 | 樹木

ミズキ科の「ヤマボウシ」の冬芽です、崎のぷっくり膨らんだところに花と葉っぱの芽が詰っています、こんな冬芽の形を混芽というそうです。

私の大好きな樹木の一つです、当地方では「ヤマガン」などと呼ばれています、たまに街路樹などに有りますが山の中に自生しているものとはやはり違います。

それから街路樹によく植えられているのによく似ているものでアメリカヤマボウシ=ハナミズキというのが有ります。誰か歌っていましたっけ。

花が咲くとこんなに綺麗です。四枚の白い花びらみたいなもは苞です、真ん中の青いところが花の集まったものです。

山法師 僧の頭の青々と 

そして秋には一見イチゴみたいな美味しそうな実がつきます。食べられますが酸味が無くてねっとりしていて私は美味しいとはいいにくいです。


漆が取れるウルシの樹

2014-01-08 13:33:36 | 樹木

漢字の漆には他の樹木と違いきへんではなくてさんずいが使われています、これはウルシの樹から取れる樹液のことつまり漆のことをさしているそうです。今では普通にウルシの樹の事を漆と表現しています。

それから、漆のことをジャパンと言うそうですが元々は外国から渡ってきたものだそうです、縄文の頃にもすでに漆を施した物が使われていたとか聞きますから外来種という風には言えないような気もしますが。

これは家の近くで見つけたものです、漆掻きをした痕跡ですね、今はこの辺で漆を掻くという話は聞かないのでこの樹がもう少し小さい頃掻いた物でそれが痕として残っていた物だと思います。

話しでは他の地方から漆掻きの本職を呼んで自然に生えた漆の樹から漆の樹液を採取していたということです。

自生しているというか鳥が種を運んで生えたというか結構そこらに生えている物です。この漆をこの地方では「ほんうるし」とか「さとうるし」などと呼んでいます。

この地方で見られる漆科の植物は他にヤマウルシ、ツタウルシ、ヌルデが有りますがそのうちでヌルデは被れることが有りません。

漆の実です、シジュウカラなどの野鳥がやってきて其のうちに全てなくなる予定です。

私は何度かこの漆に被れた事があります、人は慣れるといいますが私は慣れないようです、くわばらくわばら。


東北では少し珍しい樹木

2013-11-27 12:31:32 | 樹木

家の玄関の前に鉢植えを置いています、殆んどの樹木はとうに葉を落としているこの頃ですがこれは青々と葉をつけています。岩手県には常緑の樹木はあまりありませんので、自生しているという意味ですが、少し珍しいと思います。

名前はジンチョウゲの親戚で「ナニワズ」といいます。春早く黄色い花を咲かせます。

こんな感じです、そして夏には早赤い実をつけます。写真では葉が付いていますがその時落葉します。正確には常緑樹ではないのでしょうね。この木の仲間にはナツボウズという呼び方も有るようです。