エクレシア

へっぽこクリスチャン・翔の暴走爆裂ブログ

ビル・ウィルソン牧師の話

2007-01-22 00:57:31 | 神さま
ビル・ウィルソンというアメリカ人の牧師がいます。
アメリカのスラム街で、子どもへの伝道者として有名な牧師で、その働きの中で銃で撃たれたりと何度もいのちの危険にさらされながらも、救いのため主に献身し続けている方です。
彼の元で起こった、ひとつの実話をご紹介。


ある時、彼の元に一人の婦人が来ました。
婦人が言うには、
「先生、私はあなたのお手伝いがしたいです」
とのこと。
ビル先生は困ってしまいました。
と言うのも、この婦人は英語が話せなかったからです。
考えた末ビル先生は婦人に、教会と街とを行き来するバスの中で子ども達の世話をすることをお願いしました。
婦人は教会のスタッフから英語を習い、何とか二つの英文を覚えました。
 "I love you."(私は君を愛しているよ)
 "Jesus loves you."(イエスさまは君を愛しているんだよ)

教会へ向かうバスの中で、婦人は一人の幼い男の子に目が留まりました。
その姿から、貧しい家庭の子であることがすぐ分かりました。
婦人がその男の子を呼ぶと、婦人のひざの上へピョンと飛び乗りました。
婦人は、覚えた二つの英語で男の子に話しました。
 "I love you."(私は君を愛しているよ)
 "Jesus loves you."(イエスさまは君を愛しているんだよ)

教会へ着くと、男の子は婦人のひざから降り、バスを降りました。
男の子は終始無言で、それは帰りのバスの中でも同様でした。
そんな日々が繰り返されました。

そしてある日、いつものように教会からの帰りのバスを降りようとした男の子が立ち止まり、初めて婦人に言いました。
 "I also love you."(僕もあなたを愛しているよ)

その日の夕方、この男の子は街のゴミ箱から遺体で見つかりました。
両親から虐待されたのです。