プーケット津波情報総合 (スマトラ沖地震)

Webや口コミで収集した情報のまとめです。「一覧」のカテゴリーに各種情報のまとめを置きました。

各記事の整理&保存 (12/30 18:40収集分、復興関連)

2004-12-30 18:40:22 | 記事スクラップ
ロイターより (画像あり)
海外の法医学専門家、身元確認作業でタイの被災地入り

2004年 12月 30日 木曜日 18:09 JST

[カオラック (タイ)  30日 ロイター] スマトラ島沖地震に伴う津波の被害を受けたタイでは30日、死者数と行方不明者数が増加するなか、海外の法医学専門家が遺体の身元確認作業に加わった。
ドイツやスイス、オランダ、オーストラリアなどの専門家チームが、被災したアンダマン海沿岸地域で活動を開始。またプーケット島では、スイスとオランダのチームが活動準備を整えており、ニュージーランドのチームも現地に向かっている。

今回の津波でタイでは、外国人観光客を中心に1975人が死亡したとされ、6043人の行方不明者のなかには、外国人観光客も多く含まれるとみられる。

地元警察当局は、北欧諸国やドイツからの旅行客に人気のカオラックで、3000人前後が死亡した可能性も指摘している。

カオラック警察は、地元沿岸のみで既に1800人以上の遺体を収容したことを明らかにしており、タイ国内の死者数はさらに大幅に増える見通し。

CNN.co.jpより
スマトラ沖地震、タイ観光産業の損失額は780億円と

2004.12.30
Web posted at: 18:15 JST

タイ・プーケット──スマトラ島沖地震による津波で、プーケットなど有数の観光リゾート地が大きな被害を受けたタイの旅行業界団体は、観光産業の損失額は約7億5000万ドル (約780億円) に達するとの試算を発表した。

タイを訪れる観光客は今年、新型肺炎SARSや鳥インフルエンザ発生の影響で観光収入が落ち込んだ前年から、20%増の約1200万人に達した。しかし、地震と津波の影響でこれまでに、120万人の観光客がタイへの旅行を取りやめたという。今後数カ月間で、計200万人がキャンセルする可能性があるという。

また、クンプルム観光スポーツ相は、リゾート地の失業者は20万人に達する可能性があると述べた。

被災地の視察を終えたタクシン首相は、観光資源だったタイ南部の生態系が、大きな被害を受けているのを確認、「早急なホテルの再建などを実施しても、観光客を呼び戻すには時間がかかるだろう」と述べた。

クンプルム観光スポーツ相によると、プーケット島にあるホテル200軒のうち、被害を受けたのは約40個所と指摘している。

津波被災体験談 (12/30 16:00収集分)

2004-12-30 16:10:00 | 記事スクラップ
nikkansports.comより
タイで子供、象の背中で津波免れる

英PA通信は29日、タイ・プーケットに滞在中の英国人観光客の話として、巨大津波が同地を襲った際、浜辺にいた子ども数人が象の背中に乗せられ、大波にのまれる難を免れたと報じた。

観光客の目撃談によると、象は子どもを遊ばせるために連れて来られたが、飼育係が機転を利かせて子どもたちを背中に乗せたという。

観光客はホテルにいて無事だったが、浜辺にある施設などは津波で完全に壊滅したという。 (共同)

[2004/12/30/11:37]

人民網日本語版より (画像あり)
中国人観光客、プーケットで津波の現場を撮影

タイ・プーケット島への旅行ツアーに参加した中国人観光客が、持っていたデジタル・ビデオカメラでスマトラ島沖地震による津波の様子を撮影していたことが分かった。

撮影したのは北京からの観光客・張磊さん。同島南西部の海岸で観光中に、津波が発生したという。

張さんによると、26日午前10時ごろ、グループで海岸を観光中、海に波が立ち始め、岸に押し寄せてきた。波のスピードは非常に速く、遠くから見たところ、最も高いところで約5メートルに達していたとみられる。

撮影されたビデオ映像には、沖から押し寄せる大きな波や、逃げる観光客、押し倒される樹木、築10年以上のホテルが波に飲まれて倒壊する様子など、現場のもようが映し出されている。

現場の状況はそれほど深刻ではなく、津波は約10分で引き、ツアー客は全員無事にホテルへ戻ったという。 (編集YH)

「人民網日本語版」2004年12月30日

西部日刊スポーツ新聞より
スーパーモデル命拾い、ヤシに8時間

チェコ出身のスーパーモデル、ペトラ・ネムコバ (25) がプーケット北部で津波に遭ったが、椰子の木につかまって8時間後に救出されていたことが29日わかった。複数のメディアが報じた。しかし、同行していた恋人の英国人写真家サイモン・アトレー氏 (33) は行方不明になっている。


ネムコバは10日間のクリスマス休暇をプーケット島で過ごす予定で、アトレー氏と浜辺の小屋に滞在していた。しかし、津波が小屋を直撃し、小屋が流されたという。ネムコバは「巨大な波で、私たち2人は小屋から放り出された」と話した。濁流の中で、水面上に出ていたヤシの木の先を見つけ、必死にしがみつき、救助を待った。一緒にいたアトレー氏は波に流されていったという。「みんな叫んでいて、子供たちの助けを呼ぶ声が聞こえた。数分後、それも聞こえなくなった」という。8時間の間、何体もの死体が近くを流れていった「生き残るために必死だった」という。

マネジャーによると、ネムコバは病院に収容され、命に別状はないが、骨盤を骨折、精神的なショックを受けているという。

ネムコバは、米誌スポーツイラストレイテッドの03年版水着特集の表紙を飾って、一気にブレークしたスーパーモデル。同誌の水着特集は全米で必ず売り切れる人気の特集。そのほか、ファッション誌エルや、ハーパーズバザーの表紙を飾ったほか、高級ブランド「カルティエ」とも契約。高級下着「ビクトリアシークレット」のモデルも務めた。

各記事の整理&保存 (12/30 16:00収集分、防災関連)

2004-12-30 16:07:54 | 記事スクラップ
asahi.comより
プーケット島の津波最大15m 海洋研究開発機構が解析 (画像あり)

スマトラ沖大地震で発生したインド洋大津波の波高の推定分布が、海洋研究開発機構の解析でわかった。海岸での高さは、タイのプーケット島の北で最大15メートル、震源に近いスマトラ島西端では同20メートルに達した可能性がある。

長さ約1300キロの断層が平均7メートルずれた場合と、南半分だけずれた場合にわけて、発生後4時間で起こる最大波高をシミュレーションした。

同機構が、長さ約1300キロの断層が平均7メートルずれた場合と、南半分だけずれた場合にわけて、発生後4時間で起こる最大波高をシミュレーションした。

大きくずれた場合、プーケット島の北やインド領アンダマン・ニコバル諸島付近で最大15メートル、スリランカ北端で10メートル、インド南部東岸で8メートルの津波が起きたという計算結果がでた。半分の場合は、これより低かった。

いずれのケースでも、津波は東西に広がる傾向が強い一方、南北への広がりは比較的弱く、被害状況と一致している。

同機構の平田賢治研究員は「プーケット島付近で波が高かったのは、弓なりになった震源域の焦点に位置したからではないか」と話す。 (12/30 15:30)

神戸新聞より
研究員2人をタイへ派遣 アジア防災センター

2004/12/30
スマトラ沖地震を受け、国際防災拠点「アジア防災センター」 (神戸市中央区) は二十九日、津波被害の調査のため羽鳥友彦主任研究員 (37) と中村晃子研究員 (37) の二人を、三十日から来年一月二日までタイのプーケット島に派遣する、と発表した。

観光施設などで被害状況や防災体制を調査する予定で、中村研究員は「多国籍の人々が集まる観光地で、災害情報や避難の必要性をどうやって伝えるかなど、今後の災害への対応策も考えたい」と話している。

同センターは、別の研究員二人を既にスリランカへ派遣。被害が大きい他の国にも、研究員を随時派遣する方針という。

各メディアの報道

2004-12-30 16:01:06 | サイト
JANJANより
今日のマスコミ 12月30日 2004/12/30

●なお錯綜するスマトラ島沖地震と津波による犠牲者情報。
【死者は、被災12カ国で約6万9000人が確認された】という国際赤十字社・赤新月社連盟の発表を『朝日』が載せれば、『読売』は【AP通信は被災各国の合計死者数が約7万7000人に達したと報じた】と伝える。

『毎日』は【ロイター通信などが各国政府発表をまとめたところによると、死者は11カ国で7万3000人に上り】と伝え、『産経』は【AP通信などが伝えたところでは、29日までに8万人を突破した】としている。

『日経』は出典を明らかにしていないが、死者数を【日本時間の30日未明までに約8万2000人に達した】と伝えている。

●死者数についてはバラバラな報道だが、国際赤十字社が「最終的に死者は10万人を超える恐れがある」と述べたことだけは各紙とも触れている。

●津波による死者の数も深刻だが、今後の衛生状態の悪化から感染症がまん延することでの死者の増加も心配されている。

【世界保健機関 (WHO) は、被災地域で衛生状態が悪化しており、事態を放置すれば、伝染病など疾病による死者数が、今回の地震と津波の死者数と同じ規模に達する恐れがある、と警告した】 (朝日) が、【医療機関は負傷者の手当に追われ、感染症の治療にまで手が回らない状況という】 (読売)

●日本人被災者の死亡確認も、『読売』『産経』が「5人」と報じ、『朝日』『日経』は「13人」、『毎日』は「14人」と伝えている。

●タイ・プーケットで被災した柿木奈緒子さんの遺体を両親が確認 (産経23、朝日27) 。前日に柿木さんとおもわれる遺体と対面した父親が「違うみたい」と判断したが、再確認に訪れた際、【病院の遺体安置所にいたボランティアスタッフが「隣にピピ島から搬送された日本人の遺体袋がある」と指摘、両親らが隣に安置されていた遺体袋の中を確認したところ、身体の特徴や着衣から柿木さんの遺体だということが判明したという】 (朝日)

●安否を問い合わせる電話が外務省に殺到し、【29日午後5時までに約3300件に達した】 (日経) という。【問い合わせで目立つのは、旅行会社を通さずに航空便を手配したり、目的地のはっきりしないまま旅立ったバックパッカーのようなケース】 (同) で、安否の把握が難しく、これらを含めると、想像以上に日本人被災者の数は多くなりそうだ。

各記事の整理&保存 (12/30 01:55収集分、防災関連)

2004-12-30 01:56:22 | 記事スクラップ
読売オンラインより
津波警報出ていれば…被害者から憤りの声

【プーケット島=飯田達人】「なぜタイ政府は津波警報を出してくれなかったのか」――。地震発生からタイ南西部を津波が襲うまで約2時間あったが、その間、海岸にいた観光客らに津波に関する情報は全く伝えられなかった。

タイ当局が観光への影響を懸念してあえて警報を出さなかったとの地元報道もあり、被害者らの怒りが高まっている。

福岡市内のアパレルメーカー社長でイタリア人のアルド・トレリさん (47) は、長男のルカ佑樹君 (14) と一緒に、日本人の妻恵子さん (43) と長女令亜 (れあ) さん (13) 、姉のグラッツィア・トレリさん (52) の行方を捜している。

アルドさんらは、パンガー県カオラックのホテルに滞在。26日午前、アルドさんはホテルのテレビで地震発生のニュースを見たが、その時には恵子さんと令亜さんはホテル前の海岸に向かっていた。アルドさんと佑樹君もホテルの中庭へ出た。「まさか数百キロも離れたカオラックに津波が来るとは思わなかった」とアルドさんは振り返る。

突然、水平線に白い波が見え、アルドさんと佑樹君は近づいてきた波にのみ込まれた。「日本ならすぐにテレビが津波の情報を流す。なぜ、こんな大きな地震なのに、津波の恐れがあるという注意さえなかったのか」。アルドさんは目に涙をためながら、何度も首を振った。

ピピ島の海岸で不明となった妻の田中由美さん (32) の行方を捜しているオーストラリア人、ダミアン・クルートさん (28) は、地震があったことを全く知らなかった。クルートさんは「津波の警告を出してくれたら、妻を含め多くの人が被害に遭わずに済んだのに」と悔しそうに語った。

パトンビーチ近くで4年前から飲食店を経営している石地宏さん (46) によると、地震発生時にはプーケット島でも震度1程度の弱い揺れが約1分間続いた。だが、近所の人はだれも地震に気付かず、地元のテレビも報道しなかったという。石地さんは「タイのニュースは今も『津波』ではなく、『洪水』と呼んでいる。地震がどういうものか知らない人が多い」と話す。

在バンコク日本大使館職員の1人は「タイでは地震がほとんどなく、津波の被害も聞いたことがない。国民も地震に備える意識はなく、タイの気象庁の対応も遅れたのではないか」と指摘している。

(2004/12/30/01:32 読売新聞 無断転載禁止)

各記事の整理&保存 (12/30 01:55収集分)

2004-12-30 01:55:14 | 記事スクラップ
読売オンラインより
タイ「遺体すべて火葬」方針、家族に動揺

「遺体に会えないかも知れない」「遺骨さえ帰らないのか」――。インド洋沿岸を襲った大津波から4日目となった29日、タイ政府は、プーケットやピピ島での身元不明の遺体について、外国人であっても、すべて現地で火葬にするとの方針を各国大使館に伝えた。

「遺体の傷みが激しく、2次的な疫病被害をくい止めるため」との理由だが、安否を気遣う家族には、やりきれない悲しみと動揺が広がった。

「火葬というのは、すごくショックです……」。タイ本土南部のリゾート地、カオラックで連絡が取れなくなった藤本仁さん (44) (東京都新宿区) の母親 (72) は、動揺を隠せない様子で語った。「たとえどんな事態になっても、安否が分かればすぐに現地に行けるよう準備している。息子は旅慣れているので、どこかに避難していると信じたい」と祈るように話した。

藤本さんは勤めている出版社の同僚、西川浩子さん (38) (同豊島区) とともに行方不明になっている。休暇返上で出版社で2人の帰りを待つ男性社員 (39) は「犠牲者が相当数に上るという事情からだろうが、心情的には納得できない」と話した。

「遺体をだびに付すのは、腐敗が激しいからでしょう。この国のルールなのだから……」

オーストラリア人の夫と旅行中に消息を絶った田中由美さん (32) を捜すため、プーケット空港に到着した父の章さん (62) (東京都北区) は苦渋の表情を浮かべた。「由美はどこかの病院に収容されている。そう信じるしかありません」と自分を励ますように語り、空港を後にした。

ピピ島で連絡が途絶えた中部電力社員 (34) を捜すため、現地に派遣された社員の1人は、「遺体の髪の毛やつめなどを残して焼却するらしいという話は耳にした。しかし日本大使館と連絡が取れず、正確なことはわからない」と、沈痛な面もちだった。

現地は熱帯モンスーン気候で、今は乾期だが、最高気温は33度前後、最低気温は25度以下には下がらず、湿気の多いじめじめとした天気が続いている。

プーケットにいる在バンコク日本大使館職員の1人は「強い火力で焼くので、遺骨があまり残らない可能性もあると聞いている。行方不明者の家族の心情を察するとつらい」としながらも、「このまま遺体が放置されれば、感染症がまん延することは明らかで、やむを得ない面もある」と語った。

(2004/12/30/00:09 読売新聞 無断転載禁止)

nikkansports.comより
カオラックは泥に覆われた死の海岸に

屋根が押しつぶされたバンガローの脇には、泥に埋まった遺体が放置されていた。根元から折れた木々、大破した車、吐き気を催すほどの死臭-。津波で壊滅的被害を受けたタイ南部パンガー県カオラック。海辺のリゾートは突然の大波で、泥と残骸 (ざんがい) に覆われた“死の海岸”に変わっていた。

スマトラ沖地震発生から4日目の29日。カオラックの海岸にあるホテル「ラグナ・ビーチ・リゾート」敷地内では、軒並み大破したバンガロー群の周りに、流木や建物の残骸が散乱していた。旅行客のものと思われるかばんや靴も散らばる。

カオラックはプーケットの北郊にある新興リゾート。近年は欧米人や日本人も多く訪れる。「ホテルに泊まっていた外国人ら数百人はほとんど死んだ。生き残ったのは数人だけ」とホテル従業員の男性、サイアン・ナムシリさん (34) 。「波が退いた後には100体ぐらいの遺体が散乱していた」「友達も、仕事もみな失った。この気持ちは言葉で表せない」。話しながらサイアンさんの目はみるみる赤く染まった。

海岸では、津波で行方不明となったホテル従業員の夫 (29) を捜しに訪れたロチャナー・ソンタクシーさん (28) が、海面をじっと見詰めていた。津波の翌日から毎日通っているという。「身分証明書や財布は見つかったが、夫の安否はまったく分からない。見つかるまでは毎日ここに捜しに来るつもり」。

近くにいた親類が「おい、また遺体だ」と声を掛けた。駆け寄ると建物の残骸の陰で、人間の足が泥の間から姿を見せていた。

海岸から3キロほどの道路脇の広場には、ビニールシートとひもでくるまれた約50人の遺体が野ざらしで並べられていた。強い死臭が漂い、多くの人はマスクや手で鼻を覆っている。

近隣のタクアパ病院にはこれまで、津波に巻き込まれた1000人近くが骨折などで運び込まれ、日本人数十人も治療を受けた。副院長のソンブーン・スクンタンピー医師 (48) は「近くの寺院には1000人近くの遺体が安置されており、行方不明者も1000人以上いる。津波の被害は、この周辺がタイで最悪だろう」と話した。 (共同)

[2004/12/29/19:44]

各記事の整理&保存 (12/29 19:45収集分、復興関連)

2004-12-29 19:43:18 | 記事スクラップ
asahi.comより (画像あり)
海自艦がプーケット島沖に到着、被災者の捜索・救助開始

スマトラ島沖地震で、国際緊急援助隊派遣法に基づき、タイ・プーケット島に派遣された海上自衛隊の護衛艦「きりしま」「たかなみ」と補給艦「はまな」が29日、同島沖に到着し、被災者の捜索・救助活動を始めた。たかなみは近くの洋上で男性の遺体1体を収容した。派遣部隊は30日以降も洋上での捜索活動などをする予定。

防衛庁に入った連絡によると、たかなみは29日正午ごろ、プーケット島西方約13キロの海域で男性の遺体を発見して収容。艦載の哨戒ヘリコプターでプーケット国際空港に運んだ。タイ人とみられるという。

周辺海域では、土砂の流出による海水の色の変化などはないが、ところどころに津波で流されたとみられる浮遊物が浮かんでいるという。

タイ政府側は、同島西方海域での捜索・救助を求めており、海自は艦船とヘリで捜索にあたる方針だ。

(12/29 19:34)

CNN.co.jpより
増加一途の犠牲者数、緊急支援が本格活動、スマトラ沖地震

2004.12.29
Web posted at: 19:30 JST

- CNN/REUTERS/AP

インドネシア西部スマトラ島バンダアチェ――スマトラ島沖の地震・津波被害で、インドネシア保健省は29日、同国内の犠牲者は3万2000人を超えた、と発表した。道路崩壊などでこれまで立ち入ることが出来なかった地域での調査が進み、予想以上の甚大 (じんだい) な被害が判明したとしている。

被害状況の把握がさらに進めば、死傷者数がさらに増えるのは確実な情勢。ナングロアチェ州に入ったCNN記者は、州都バンダアチェの状況について、「中心部がほぼ、完全に破壊されている」と惨状を報告している。

地震・津波被害はこれまで、少なくとも12カ国で確認されているが、ロイター通信は、各国政府に問い合わせた集計をまとめ、犠牲者は29日までに6万8000人以上に達した、と伝えた。

インドネシア政府はこれまで、確認された死者は2万7174人としていた。他国では、スリランカで2万2000人、インドで1万2500人、タイで1538人などとなっている。スリランカでは、コロンボ発ゴール行きの列車が津波に襲われて脱線し、約1000人が死亡した。

被災地を視察したインドネシアのカラ副大統領は29日、同国の犠牲者数は最大で4万人に達する可能性があるとの見方を示した。被害が甚大なスマトラ島北端、ナングロアチェ州の総人口は約450万人。

副大統領はまた、食糧、衣類、医薬品や避難施設の整備で約1億5000万ドルの緊急財源が必要と指摘、国際社会に協力を呼び掛けた。

一方、タイ・プーケット島をはじめとするリゾート観光地では、クリスマス休暇を過ごす外国人が多く滞在しており、約2700人の外国人が依然、行方不明になっている。

スリランカでは、世界食糧計画 (WFP) の貯蔵庫にあった米、砂糖など食糧を積んだトラックが被害の大きい同国南部、東部海岸地域の被災地へ出発。日本、インド、ロシア、フランスなど各国の緊急医療援助隊も被災各地に入り、支援活動を本格開始した。

毎日新聞より (画像あり)
インド洋津波:
観光産業に大打撃 タイ・プーケット島

【プーケット (タイ南部) 藤田悟】観光産業に依存するプーケット島では、津波で海岸沿いが大きな被害を受け、大打撃を受けている。ホテルやレストランなど観光関連施設はビーチ周辺に集中しているため、影響は深刻だ。

西岸の南寄りに位置するパトンビーチは南北約2キロにわたって砂浜が広がる代表的なビーチ。しかし、湾が入り江状であるため、津波の被害が特に大きかった。津波から3日を経た29日も、根元から折れたヤシの木が無残な姿をさらし、波に流された車が建物に突っ込んだままだ。

ショッピングセンターの地下で食堂を営むブンチュット・サーイヨさん (40) は、仕事の準備中に被害に遭った。「大波が来るぞ」という誰かの叫び声を聞いた直後、水が押し寄せ何も見えなくなった。体が浮き上がり、夢中で泳ぎ着いた先は近くのホテルの2階。しかし、手伝いに来ていた長女チュララックさん (14) は行方不明だ。

ショッピングセンターは1階と地下が破壊され、食堂も流された。「娘も仕事も消えてしまった」とブンチュットさん。

ビーチ近くのプーケット・グレースランドは、部屋数460の大型ホテルとして1月オープン予定だった。ところが、津波で1階が完全に水につかり、電気製品や家具類などが使い物にならなくなった。「予約でいっぱいだったのに、すべてキャンセルです」とマネジャーのスチャート・ヒランカノクルさん (59) はため息をつく。

2月開業を目指し、懸命の修復作業に取り掛かっている。「ただ、開業してもどれだけお客さんが来てくれるか……」

タイ政府は、被害施設の件数や損害はまだ把握できていない。島の復興の見通しもまったく立たない状況だ。

タイの旅行業協会は05年の観光収入を3000億バーツ (約7900億円) と見込んでいたが、ドル箱のプーケットなどの被災により10%程度落ち込むと見込んでいる。

毎日新聞 2004年12月29日 19時28分

情報が錯綜しているようです

2004-12-29 12:19:11 | サイト
JANJANより
今日のマスコミ 12月29日 2004/12/29

●インドネシア・スマトラ島沖の地震とそれにともなう津波の被害情報は、いまだに錯綜している。

『読売』は【日本人の死者は4人になった】としながら、【外務省はこれより先、被害を受けた地域を対象に観光17社が主催したツアー旅行に参加した日本人旅行者1300人のうち、13人の安否がなお不明としており、日本人の犠牲者はさらに増えそうな情勢だ】と伝えている。

しかし『朝日』は【同省 (注・外務省) が確認した死亡者は4人になった。スリランカの7遺体については旅行会社「大陸旅遊」 (本社・東京) が28日夕、同行者が身元を確認したことを明らかにした】として、【日本人11人死亡確認】と報じている。さらに、【同省 (注・外務省) の在留邦人への安否調査では、プーケット島周辺に滞在する約400人のうち約100人の在留邦人の所在がわからないという】としている。

『毎日』も【邦人の犠牲者はこれで11人となった】とし、『日経』も【同地震による津波で死亡したとされる日本人は計11人となる】とし、さらに【国内では各自治体が連絡の取れない不明者を公表。計40人以上が安否不明とみられる】と報じている。

『産経』は『読売』同様に外務省が発表にもとづき【4邦人死亡確認】と伝え、スリランカの遺体については【見つかった7遺体が邦人とみられており、家族らが29日、現地に向かう】と断定を避けている。さらに、【このほか、30人以上の邦人が安否不明で犠牲者はさらに増える見通し】としている。

●外務省が「4邦人死亡確認」としているうちの1人、福岡市の柿木奈緒子さんは【同行者や旅行会社が身元を確認した】 (毎日) というが、【 (父親の) 茂喜さん (53) は28日夜、現地入りして遺体と対面、「遺体は娘とは別人ではないか」と話した】 (日経) という。【同省 (注・外務省) は歯型の鑑定なども実施する方針だ】 (読売)

●全体の被害者数についても、情報は錯綜している。
『毎日1』は【ロイター通信などが各国政府発表をまとめたところによると、沿岸11カ国の犠牲者は計3万7000人を超え】としているが、『産経1』は【インド洋大津波による沿岸被災地での死者数は、AP通信などが28日に伝えたところでは、4万6000人を超え】と伝えている。

しかし『朝日』は【死者5万人超す】、『読売』は【津波死者 史上最悪5万超す】と報じており、『日経』は【被災各国の政府・警察やロイター通信がまとめた28日午後11時までの死者数は合計で約5万9000人超】と伝えている。

各記事の整理&保存 (12/29 12:00収集分、防災関連)

2004-12-29 12:06:04 | 記事スクラップ
東京新聞より
海辺の楽園津波対策なし

インドネシア・スマトラ島沖で起きた巨大地震と津波になぎ倒されたタイ南部の人気リゾート・プーケット島。世界各地から観光客が訪れ、電話やテレビ、インターネットなど情報を得る手段は豊富に整備されているプーケット島で、なぜ、これほどの大きな被害が出たのか。背景を被災現場で検証した。  (プーケット・平田浩二)

◆情報提供

「ホテルから注意を呼び掛けるアナウンスなどは全くなかった」。被害に遭った観光客は口をそろえた。インドネシアの地震の発生はタイの現地時間で午前八時ごろ。それから約二時間後の午前十時に第一波、そして約三十分後に第二波がタイ南部を襲った。

「津波と入れ違いで沖に出たようなもの。一時間遅かったら確実に巻き込まれていた」。茨城県取手市の主婦山田智恵子さん (37) は、地震発生を知らずにカオラックの港からダイビングのため大型船で午前九時に出航。一時間後は外洋に出ていて「うねりも全く感じなかった」。船上で一泊して港に戻ると、ホテルは跡形もなかった。

パトンビーチにいた千葉県横芝町の公務員鈴木善之さん (45) は「子どもたちがピチャピチャはねる魚を手づかみできるぐらいに水が引いたので不思議だと感じたが、誰も慌てないのでまさか地震が発生していたとは思いもよらなかった」と話す。

◆無防備

今回、プーケット島や東側に浮かぶピピ島でも湾内での被害が激しく、近くの家屋などは壊滅状態となった。

「急に水が引くのは津波の前兆。湾内は波が集中し特に威力が増す」と強調するのは、プーケット県鉱物資源センターで海洋地質や潮流などを調査しているタウィ・トンタン研究員。

さらに湾内に島がある海岸では津波の第一波が引いた際に島にぶつかり、威力を増して第二波となって海岸に押し寄せるため被害が大きくなるといい、無人のプー島を抱えるカタビーチの被害が大きかった原因を分析する。

そのうえで「ただ、タイではそうした知識を持っている人はわずか。もちろん大きな地震を経験した人はだれもいない。これまでせいぜいマグニチュード7程度が最大だった。地震・津波対策という意識は行政や観光関係者には全くなかった」と話す。

自然災害に知識のあるトンタン氏でさえ、大きな揺れを感知した当日、災害担当部署に状況を問い合わせただけ。「分からない」と答えられ、それ以上の詳報な情報収集の必要性を感じなかった。

プーケット県の気象担当者も本紙の取材に対し「地震の発生に伴う津波警戒を住民に呼び掛けるような義務はないし、そもそも想定していない」と答えた。

パトンビーチのホテル従業員は「火事の避難訓練はしているが、地震や津波時の訓練はしたことがない。スマトラ沖で発生した地震をテレビで知ったが、気にならなかった」という。

◆対策

各観光ビーチにはライトアップのための電灯は設置してあるものの、日本ではどこでも見かける見張り台やスピーカーは見あたらない。今回の惨事を機に海岸沿いにサイレン設置などの対策を講じる方向で検討が進められている。

トンタン氏は「プーケットのような観光地では旅行者の神経は散漫になりがち。今回、だれもが海が怖いことを身に染みた。旅行者の命を守るには、わたしの専門の地質学や気象、広報など各行政部署が情報を共有し、民間に提供するシステムづくりが早急に求められるだろう」と指摘した。

中日新聞より
なぜ津波警報できず
タイ政府が調査へ

【バンコク=山田伝夫】スマトラ沖地震津波で、国際観光地プーケットなどで約千五百人にのぼる死者を出したタイ政府は、「なぜ、津波警報が出せなかったか」について、タイ気象庁を徹底調査することを決めた。今回、犠牲が目立つタイ、スリランカ、インド、インドネシアなどでは、事前に危険が知らされないまま大惨劇につながり、各国では政府への批判が強まっている。

二十八日付のタイ英字紙「ネーション」が、「警告はあまりに小さく、あまりに遅かった」との見出しとともに伝えた。

気象庁を所管するスラボン情報技術通信相によると、気象庁の技術的、構造的問題を調査するチームを速やかに設置。気象庁がいつ地震を把握し、どのように対応したのか、津波の危険は察知できなかったか、などを調べる。

地震を観測した二十六日、気象庁長官がその直後、会議を招集したことは分かっている。スラボン情報技術通信相は「タイでは津波はこの三百年間経験がなかったため、彼らは思いもよらなかったのだろう」と話した。

しかし、一部で流れている「観光客が多い時期だったため、警報を出さなかった」とのうわさは否定。気象庁長官の責任は「今後の調査結果を待って決める」などと話した。

各記事の整理&保存 (12/29 12:00収集分、復興関連)

2004-12-29 12:05:05 | 記事スクラップ
ロイターより
タイ政府、津波被害額を5億1000万ドルと想定
2004年 12月 28日 火曜日 21:08 JST

[バンコク 28日 ロイター] タイのタクシン首相は、インド洋全域を襲った津波によるタイ観光産業への被害額が200億バーツ (約5億1000万ドル) に上るという見通しを示した。
首相は今回の災害について、議会に追加的な予算を提案することになるとしている。

タイ観光局のチュタマス・シリワン総裁は、被害が最も大きかったプーケット、バンガ、クラビの3県の状況について記者団に対し、「3カ月以内に最も打撃を受けたこれら3県の被害の7割方を再建することになるだろう」と言明。「ただ、これは仮定に過ぎず、実現するかどうかは確かでない」と述べた。  アナリストの間では、津波に襲われたタイ国内の6県の修復に、少なくとも半年から1年はかかるという見方が多い。

NIKKEI NETより
タイ首相、プーケット入り・被災地支援本格化

【バンコク=長尾久嗣、シンガポール=宮内禎一】インドネシア・スマトラ島沖地震から2日が経過した28日、インド洋沿岸諸国の被災地では救援活動が本格化してきた。水や食料を搬送するとともに、医師や看護師を派遣。復旧をにらみ緊急の免税や融資といった財政措置も相次いでいる。ただ、各国の取り組みにはばらつきがあり、救援・復旧プロセスに差がつきそうだ。

タクシン首相と主要閣僚は津波襲来当日にプーケット島入りし、水や食料のヘリコプター搬送など救援活動を指揮している。200人を超える医療関係者も続々と現地に入り、海軍は艦艇13隻で行方不明者を捜索中。政府は警察、国軍兵士など1000人を追加投入し救援や治安維持を強化している。同島では略奪容疑で7人を逮捕した。台湾の緊急救援隊も28日、同島に到着した。 (07:01)

津波被災体験談 (12/29 12:00収集分)

2004-12-29 12:03:48 | 記事スクラップ
静岡新聞より
無事帰国した島田の永江さん 「海が盛り上がり 泥水のような波」

「沖合五百メートルほどの海面が盛り上がり、海岸に近づいてきた。周りは紺碧なのに、津波だけが茶色に濁っていた」―。インドネシア・スマトラ沖地震で二十六日にスリランカが津波被害に遭った際、首都コロンボに滞在していた元榛原高校長で国際協力機構 (JICA) のシニア海外ボランティア永江史朗さん (69) =島田市河原二丁目=が二十八日、島田市の自宅に戻り、目撃した津波について語った。
永江さんはコロンボの海岸線にある大型ホテルの九階の部屋で、押し寄せる津波を目撃した。「三―四メートル水が引いたと思ったら、次の瞬間に泥水のような大きな波が押し寄せてきた。今まで見たことがない光景だった」。このホテルは海岸から十五メートルほどしか離れていなかったが、周囲で大きな被害は確認できなかったという。
恐怖を感じたのは空港に向かう途中で立ち寄った、コロンボから三十七キロ離れたリゾート地のニゴンボ。「町に入った途端、不穏な空気を感じた。道路に漁網やごみが散乱し、血相を変えた現地人の群衆が向かってきた。ただごとではないと実感した」。血を流したまま恐怖におびえる人もいて、欧米人男性は「高さ一・二メートルほどの速い波が来た」と答えた。
さらに、近くのホテルを見て驚いた。「ロビーにあるはずの調度品や備品が全て津波で流されていた。現地人の運転手が『怖い。戻りたい』と震えた。第一波の到来から三時間ほど経過していたが、次の津波が来たら、と私も恐ろしくなった」
永江さんが地震と津波の概要を知ったのはコロンボの空港で飛行機を待っている時。前日の二十五日には海岸線を列車で移動していて「一日違ったら、命を落としていたかもしれない」と声を震わせた。

安否情報

2004-12-29 02:50:57 | 安否情報
ちゅっちゃんさんのページの掲示板から安否情報を引用いたします。ここの掲示板は情報が早いので、安否についてご心配の方はときどきチェックされることをお勧めします。

(以下引用)

クラビからの確認情報です
投稿者:クラビ ゆかこ
投稿日:12月29日(水)02時47分18秒

津波が発生してすぐに安否を取った人々です。

アオナンビーチ

春海ちゃんとダンナのタイグー
吉永ちほ

アオルックのレムサック

三谷亜美 おうか ウイ
前田さん

ピピのロングビーチ 

ロングビーチダイバーズ トミー君とナナちゃん
ピピパラダイスパールリゾート 小俣 みちよ

ランタ島

ビービーバンガロー

かおるさんとアンちゃん

クラビ病院には現在ピピのアクアノーツのゆうこさんが
肋骨打撲で入院してらっしゃいます




ご無事が確認されている方々、その9
投稿者:ちゅっちゃん
投稿日:12月29日(水)02時00分31秒

プーケット日本人会が在住日本人については安否を確認されているそうです。

ご無事が確認されている方々です。

「マリン・プロジェクト」のスタッフ全員
「ヌアサヤム」のやださんご一家
「品川さんの旅行社」の品川さん
「プーケット トラベルガイド」の新山さん&スタッフの皆さん
「極楽タイランドのコラムニスト」のみいさん
「PHUKET FOR YOU TRAVEL」の町田けいこさん&あさこさん
「ダイビング・アウトレット」のミサさん&ナカさん
「ANDAMAN TRAVEX」の小宮あきよさん
「タヴォン・グループ」の白鳥さん
「タイランドトラベルゲートウェイ」のさくらこさん
「ケンの店」のケンさん(足に1週間の怪我)とご一家
「レストラン・カトレア」の葉山さん
「タヴォン・ビーチ・ヴィレッジ」のノリコさん
プーケット在住の巣瀬真樹子さんご一家、平川さん、相田文代さん
「ベータシステム」の藤田さん
「ダイビングショップ常夏屋」の立花ヒロキさん
「ブルー・マリン」のHIROKOさん&久美さん&ひろみさん&八千代さん
「ザ・グルーブ」の矢野さん
「プーケットハッピーツアー」のももえさん&スタッフの皆さん
「カタダイビング」のアラタさん&舞子さん&スタッフの皆さん
「ダイブアジア」のスタッフの皆さん
「Phuket Walker」の金近さん&スタッフの皆さん
「プーケット旅行センターパトンビーチ支店」の村田あきのりさん
「プーケットウォーク」の鳥羽さん
カオラックの「ダイビングショップedive」のスタッフの皆さん(プーケットへ向け航行中)
「タワーツアー」のスタッフの皆さん
「バンタイビーチリゾート」のしばたさん
「マリンクエスト」のスタッフの皆さん
「ピピのモスキート」のミヤコさん
クラブメッドに宿泊していた中田ファミリーは無事に香港に戻られました。
「Water World Diver」の吉田香苗さんのご一家
「アップルツアー」の本多さん
「ピピのモスキート」のみやこさん・元スタッフのやすこちゃん・オイ・ディノ・マヤさん
「toshe's bar」?のtoshiさん
「J&R」のスタッフの皆さん
「ピピのロングビーチ」のトミーさんとナナさん

ここに書いている現地代理店については、ゲストの皆さんもご無事ということです。