プーケット津波情報総合 (スマトラ沖地震)

Webや口コミで収集した情報のまとめです。「一覧」のカテゴリーに各種情報のまとめを置きました。

各記事の整理&保存 (12/30 18:40収集分、復興関連)

2004-12-30 18:40:22 | 記事スクラップ
ロイターより (画像あり)
海外の法医学専門家、身元確認作業でタイの被災地入り

2004年 12月 30日 木曜日 18:09 JST

[カオラック (タイ)  30日 ロイター] スマトラ島沖地震に伴う津波の被害を受けたタイでは30日、死者数と行方不明者数が増加するなか、海外の法医学専門家が遺体の身元確認作業に加わった。
ドイツやスイス、オランダ、オーストラリアなどの専門家チームが、被災したアンダマン海沿岸地域で活動を開始。またプーケット島では、スイスとオランダのチームが活動準備を整えており、ニュージーランドのチームも現地に向かっている。

今回の津波でタイでは、外国人観光客を中心に1975人が死亡したとされ、6043人の行方不明者のなかには、外国人観光客も多く含まれるとみられる。

地元警察当局は、北欧諸国やドイツからの旅行客に人気のカオラックで、3000人前後が死亡した可能性も指摘している。

カオラック警察は、地元沿岸のみで既に1800人以上の遺体を収容したことを明らかにしており、タイ国内の死者数はさらに大幅に増える見通し。

CNN.co.jpより
スマトラ沖地震、タイ観光産業の損失額は780億円と

2004.12.30
Web posted at: 18:15 JST

タイ・プーケット──スマトラ島沖地震による津波で、プーケットなど有数の観光リゾート地が大きな被害を受けたタイの旅行業界団体は、観光産業の損失額は約7億5000万ドル (約780億円) に達するとの試算を発表した。

タイを訪れる観光客は今年、新型肺炎SARSや鳥インフルエンザ発生の影響で観光収入が落ち込んだ前年から、20%増の約1200万人に達した。しかし、地震と津波の影響でこれまでに、120万人の観光客がタイへの旅行を取りやめたという。今後数カ月間で、計200万人がキャンセルする可能性があるという。

また、クンプルム観光スポーツ相は、リゾート地の失業者は20万人に達する可能性があると述べた。

被災地の視察を終えたタクシン首相は、観光資源だったタイ南部の生態系が、大きな被害を受けているのを確認、「早急なホテルの再建などを実施しても、観光客を呼び戻すには時間がかかるだろう」と述べた。

クンプルム観光スポーツ相によると、プーケット島にあるホテル200軒のうち、被害を受けたのは約40個所と指摘している。

津波被災体験談 (12/30 16:00収集分)

2004-12-30 16:10:00 | 記事スクラップ
nikkansports.comより
タイで子供、象の背中で津波免れる

英PA通信は29日、タイ・プーケットに滞在中の英国人観光客の話として、巨大津波が同地を襲った際、浜辺にいた子ども数人が象の背中に乗せられ、大波にのまれる難を免れたと報じた。

観光客の目撃談によると、象は子どもを遊ばせるために連れて来られたが、飼育係が機転を利かせて子どもたちを背中に乗せたという。

観光客はホテルにいて無事だったが、浜辺にある施設などは津波で完全に壊滅したという。 (共同)

[2004/12/30/11:37]

人民網日本語版より (画像あり)
中国人観光客、プーケットで津波の現場を撮影

タイ・プーケット島への旅行ツアーに参加した中国人観光客が、持っていたデジタル・ビデオカメラでスマトラ島沖地震による津波の様子を撮影していたことが分かった。

撮影したのは北京からの観光客・張磊さん。同島南西部の海岸で観光中に、津波が発生したという。

張さんによると、26日午前10時ごろ、グループで海岸を観光中、海に波が立ち始め、岸に押し寄せてきた。波のスピードは非常に速く、遠くから見たところ、最も高いところで約5メートルに達していたとみられる。

撮影されたビデオ映像には、沖から押し寄せる大きな波や、逃げる観光客、押し倒される樹木、築10年以上のホテルが波に飲まれて倒壊する様子など、現場のもようが映し出されている。

現場の状況はそれほど深刻ではなく、津波は約10分で引き、ツアー客は全員無事にホテルへ戻ったという。 (編集YH)

「人民網日本語版」2004年12月30日

西部日刊スポーツ新聞より
スーパーモデル命拾い、ヤシに8時間

チェコ出身のスーパーモデル、ペトラ・ネムコバ (25) がプーケット北部で津波に遭ったが、椰子の木につかまって8時間後に救出されていたことが29日わかった。複数のメディアが報じた。しかし、同行していた恋人の英国人写真家サイモン・アトレー氏 (33) は行方不明になっている。


ネムコバは10日間のクリスマス休暇をプーケット島で過ごす予定で、アトレー氏と浜辺の小屋に滞在していた。しかし、津波が小屋を直撃し、小屋が流されたという。ネムコバは「巨大な波で、私たち2人は小屋から放り出された」と話した。濁流の中で、水面上に出ていたヤシの木の先を見つけ、必死にしがみつき、救助を待った。一緒にいたアトレー氏は波に流されていったという。「みんな叫んでいて、子供たちの助けを呼ぶ声が聞こえた。数分後、それも聞こえなくなった」という。8時間の間、何体もの死体が近くを流れていった「生き残るために必死だった」という。

マネジャーによると、ネムコバは病院に収容され、命に別状はないが、骨盤を骨折、精神的なショックを受けているという。

ネムコバは、米誌スポーツイラストレイテッドの03年版水着特集の表紙を飾って、一気にブレークしたスーパーモデル。同誌の水着特集は全米で必ず売り切れる人気の特集。そのほか、ファッション誌エルや、ハーパーズバザーの表紙を飾ったほか、高級ブランド「カルティエ」とも契約。高級下着「ビクトリアシークレット」のモデルも務めた。

各記事の整理&保存 (12/30 16:00収集分、防災関連)

2004-12-30 16:07:54 | 記事スクラップ
asahi.comより
プーケット島の津波最大15m 海洋研究開発機構が解析 (画像あり)

スマトラ沖大地震で発生したインド洋大津波の波高の推定分布が、海洋研究開発機構の解析でわかった。海岸での高さは、タイのプーケット島の北で最大15メートル、震源に近いスマトラ島西端では同20メートルに達した可能性がある。

長さ約1300キロの断層が平均7メートルずれた場合と、南半分だけずれた場合にわけて、発生後4時間で起こる最大波高をシミュレーションした。

同機構が、長さ約1300キロの断層が平均7メートルずれた場合と、南半分だけずれた場合にわけて、発生後4時間で起こる最大波高をシミュレーションした。

大きくずれた場合、プーケット島の北やインド領アンダマン・ニコバル諸島付近で最大15メートル、スリランカ北端で10メートル、インド南部東岸で8メートルの津波が起きたという計算結果がでた。半分の場合は、これより低かった。

いずれのケースでも、津波は東西に広がる傾向が強い一方、南北への広がりは比較的弱く、被害状況と一致している。

同機構の平田賢治研究員は「プーケット島付近で波が高かったのは、弓なりになった震源域の焦点に位置したからではないか」と話す。 (12/30 15:30)

神戸新聞より
研究員2人をタイへ派遣 アジア防災センター

2004/12/30
スマトラ沖地震を受け、国際防災拠点「アジア防災センター」 (神戸市中央区) は二十九日、津波被害の調査のため羽鳥友彦主任研究員 (37) と中村晃子研究員 (37) の二人を、三十日から来年一月二日までタイのプーケット島に派遣する、と発表した。

観光施設などで被害状況や防災体制を調査する予定で、中村研究員は「多国籍の人々が集まる観光地で、災害情報や避難の必要性をどうやって伝えるかなど、今後の災害への対応策も考えたい」と話している。

同センターは、別の研究員二人を既にスリランカへ派遣。被害が大きい他の国にも、研究員を随時派遣する方針という。

各メディアの報道

2004-12-30 16:01:06 | サイト
JANJANより
今日のマスコミ 12月30日 2004/12/30

●なお錯綜するスマトラ島沖地震と津波による犠牲者情報。
【死者は、被災12カ国で約6万9000人が確認された】という国際赤十字社・赤新月社連盟の発表を『朝日』が載せれば、『読売』は【AP通信は被災各国の合計死者数が約7万7000人に達したと報じた】と伝える。

『毎日』は【ロイター通信などが各国政府発表をまとめたところによると、死者は11カ国で7万3000人に上り】と伝え、『産経』は【AP通信などが伝えたところでは、29日までに8万人を突破した】としている。

『日経』は出典を明らかにしていないが、死者数を【日本時間の30日未明までに約8万2000人に達した】と伝えている。

●死者数についてはバラバラな報道だが、国際赤十字社が「最終的に死者は10万人を超える恐れがある」と述べたことだけは各紙とも触れている。

●津波による死者の数も深刻だが、今後の衛生状態の悪化から感染症がまん延することでの死者の増加も心配されている。

【世界保健機関 (WHO) は、被災地域で衛生状態が悪化しており、事態を放置すれば、伝染病など疾病による死者数が、今回の地震と津波の死者数と同じ規模に達する恐れがある、と警告した】 (朝日) が、【医療機関は負傷者の手当に追われ、感染症の治療にまで手が回らない状況という】 (読売)

●日本人被災者の死亡確認も、『読売』『産経』が「5人」と報じ、『朝日』『日経』は「13人」、『毎日』は「14人」と伝えている。

●タイ・プーケットで被災した柿木奈緒子さんの遺体を両親が確認 (産経23、朝日27) 。前日に柿木さんとおもわれる遺体と対面した父親が「違うみたい」と判断したが、再確認に訪れた際、【病院の遺体安置所にいたボランティアスタッフが「隣にピピ島から搬送された日本人の遺体袋がある」と指摘、両親らが隣に安置されていた遺体袋の中を確認したところ、身体の特徴や着衣から柿木さんの遺体だということが判明したという】 (朝日)

●安否を問い合わせる電話が外務省に殺到し、【29日午後5時までに約3300件に達した】 (日経) という。【問い合わせで目立つのは、旅行会社を通さずに航空便を手配したり、目的地のはっきりしないまま旅立ったバックパッカーのようなケース】 (同) で、安否の把握が難しく、これらを含めると、想像以上に日本人被災者の数は多くなりそうだ。

各記事の整理&保存 (12/30 01:55収集分、防災関連)

2004-12-30 01:56:22 | 記事スクラップ
読売オンラインより
津波警報出ていれば…被害者から憤りの声

【プーケット島=飯田達人】「なぜタイ政府は津波警報を出してくれなかったのか」――。地震発生からタイ南西部を津波が襲うまで約2時間あったが、その間、海岸にいた観光客らに津波に関する情報は全く伝えられなかった。

タイ当局が観光への影響を懸念してあえて警報を出さなかったとの地元報道もあり、被害者らの怒りが高まっている。

福岡市内のアパレルメーカー社長でイタリア人のアルド・トレリさん (47) は、長男のルカ佑樹君 (14) と一緒に、日本人の妻恵子さん (43) と長女令亜 (れあ) さん (13) 、姉のグラッツィア・トレリさん (52) の行方を捜している。

アルドさんらは、パンガー県カオラックのホテルに滞在。26日午前、アルドさんはホテルのテレビで地震発生のニュースを見たが、その時には恵子さんと令亜さんはホテル前の海岸に向かっていた。アルドさんと佑樹君もホテルの中庭へ出た。「まさか数百キロも離れたカオラックに津波が来るとは思わなかった」とアルドさんは振り返る。

突然、水平線に白い波が見え、アルドさんと佑樹君は近づいてきた波にのみ込まれた。「日本ならすぐにテレビが津波の情報を流す。なぜ、こんな大きな地震なのに、津波の恐れがあるという注意さえなかったのか」。アルドさんは目に涙をためながら、何度も首を振った。

ピピ島の海岸で不明となった妻の田中由美さん (32) の行方を捜しているオーストラリア人、ダミアン・クルートさん (28) は、地震があったことを全く知らなかった。クルートさんは「津波の警告を出してくれたら、妻を含め多くの人が被害に遭わずに済んだのに」と悔しそうに語った。

パトンビーチ近くで4年前から飲食店を経営している石地宏さん (46) によると、地震発生時にはプーケット島でも震度1程度の弱い揺れが約1分間続いた。だが、近所の人はだれも地震に気付かず、地元のテレビも報道しなかったという。石地さんは「タイのニュースは今も『津波』ではなく、『洪水』と呼んでいる。地震がどういうものか知らない人が多い」と話す。

在バンコク日本大使館職員の1人は「タイでは地震がほとんどなく、津波の被害も聞いたことがない。国民も地震に備える意識はなく、タイの気象庁の対応も遅れたのではないか」と指摘している。

(2004/12/30/01:32 読売新聞 無断転載禁止)

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2004-12-30 01:55:14 | 記事スクラップ
読売オンラインより
タイ「遺体すべて火葬」方針、家族に動揺

「遺体に会えないかも知れない」「遺骨さえ帰らないのか」――。インド洋沿岸を襲った大津波から4日目となった29日、タイ政府は、プーケットやピピ島での身元不明の遺体について、外国人であっても、すべて現地で火葬にするとの方針を各国大使館に伝えた。

「遺体の傷みが激しく、2次的な疫病被害をくい止めるため」との理由だが、安否を気遣う家族には、やりきれない悲しみと動揺が広がった。

「火葬というのは、すごくショックです……」。タイ本土南部のリゾート地、カオラックで連絡が取れなくなった藤本仁さん (44) (東京都新宿区) の母親 (72) は、動揺を隠せない様子で語った。「たとえどんな事態になっても、安否が分かればすぐに現地に行けるよう準備している。息子は旅慣れているので、どこかに避難していると信じたい」と祈るように話した。

藤本さんは勤めている出版社の同僚、西川浩子さん (38) (同豊島区) とともに行方不明になっている。休暇返上で出版社で2人の帰りを待つ男性社員 (39) は「犠牲者が相当数に上るという事情からだろうが、心情的には納得できない」と話した。

「遺体をだびに付すのは、腐敗が激しいからでしょう。この国のルールなのだから……」

オーストラリア人の夫と旅行中に消息を絶った田中由美さん (32) を捜すため、プーケット空港に到着した父の章さん (62) (東京都北区) は苦渋の表情を浮かべた。「由美はどこかの病院に収容されている。そう信じるしかありません」と自分を励ますように語り、空港を後にした。

ピピ島で連絡が途絶えた中部電力社員 (34) を捜すため、現地に派遣された社員の1人は、「遺体の髪の毛やつめなどを残して焼却するらしいという話は耳にした。しかし日本大使館と連絡が取れず、正確なことはわからない」と、沈痛な面もちだった。

現地は熱帯モンスーン気候で、今は乾期だが、最高気温は33度前後、最低気温は25度以下には下がらず、湿気の多いじめじめとした天気が続いている。

プーケットにいる在バンコク日本大使館職員の1人は「強い火力で焼くので、遺骨があまり残らない可能性もあると聞いている。行方不明者の家族の心情を察するとつらい」としながらも、「このまま遺体が放置されれば、感染症がまん延することは明らかで、やむを得ない面もある」と語った。

(2004/12/30/00:09 読売新聞 無断転載禁止)

nikkansports.comより
カオラックは泥に覆われた死の海岸に

屋根が押しつぶされたバンガローの脇には、泥に埋まった遺体が放置されていた。根元から折れた木々、大破した車、吐き気を催すほどの死臭-。津波で壊滅的被害を受けたタイ南部パンガー県カオラック。海辺のリゾートは突然の大波で、泥と残骸 (ざんがい) に覆われた“死の海岸”に変わっていた。

スマトラ沖地震発生から4日目の29日。カオラックの海岸にあるホテル「ラグナ・ビーチ・リゾート」敷地内では、軒並み大破したバンガロー群の周りに、流木や建物の残骸が散乱していた。旅行客のものと思われるかばんや靴も散らばる。

カオラックはプーケットの北郊にある新興リゾート。近年は欧米人や日本人も多く訪れる。「ホテルに泊まっていた外国人ら数百人はほとんど死んだ。生き残ったのは数人だけ」とホテル従業員の男性、サイアン・ナムシリさん (34) 。「波が退いた後には100体ぐらいの遺体が散乱していた」「友達も、仕事もみな失った。この気持ちは言葉で表せない」。話しながらサイアンさんの目はみるみる赤く染まった。

海岸では、津波で行方不明となったホテル従業員の夫 (29) を捜しに訪れたロチャナー・ソンタクシーさん (28) が、海面をじっと見詰めていた。津波の翌日から毎日通っているという。「身分証明書や財布は見つかったが、夫の安否はまったく分からない。見つかるまでは毎日ここに捜しに来るつもり」。

近くにいた親類が「おい、また遺体だ」と声を掛けた。駆け寄ると建物の残骸の陰で、人間の足が泥の間から姿を見せていた。

海岸から3キロほどの道路脇の広場には、ビニールシートとひもでくるまれた約50人の遺体が野ざらしで並べられていた。強い死臭が漂い、多くの人はマスクや手で鼻を覆っている。

近隣のタクアパ病院にはこれまで、津波に巻き込まれた1000人近くが骨折などで運び込まれ、日本人数十人も治療を受けた。副院長のソンブーン・スクンタンピー医師 (48) は「近くの寺院には1000人近くの遺体が安置されており、行方不明者も1000人以上いる。津波の被害は、この周辺がタイで最悪だろう」と話した。 (共同)

[2004/12/29/19:44]