久遠劫より今まで流転せる苦悩の旧里

過去か未来か 永遠とも思える明鏡止水の独り言

Last Atlantis

2011-07-09 00:04:14 | 流星群・天文・宇宙のこと
スペースシャトルラストミッション。

STS-135 アトランティス号のラストフライトが間もなくです。


これが今回の、そして最後のフライトミッションの記章です

天候があまり良くないため、打ち上げ確率は30%と
かなり低いものの、何とか行われそうな雰囲気です。
カウントダウンが9分を目途にどうなるか決定されたかと思います。

このアトランティスは、日本人宇宙飛行士が唯一搭乗していない
オービターとなります。
名前の由来は、1930年から1966年までウッズホール海洋研究所で
使用された調査船です。

1981年4月12日STS-1 コロンビア号が打ち上げられて30年。
節目の年に終焉を迎えるスペースシャトル計画。

もし、打ち上げた後アトランティス号に何か問題があって
帰還が不可能になった場合、
通常は救助ミッションも準備されているのですが、
今回はその準備もなく、ISSに退避した後、
ソユーズが救援に向かう事になっているそうです。


無事に飛び立ち、無事に帰還できることを願います。


【追記】
アトランティスはしっかりと打ち上げられ、
無事に宇宙へと到達しました。

打ち上げ判断リミットの9分前は何事もなく経過しましたが、
31秒前にまさかのカウント停止。
しばらくして再開し、力強く宇宙へ向かって打ちあがりました。

月刊星空案内 7月号

2011-07-05 23:07:47 | 流星群・天文・宇宙のこと
今年も下半期に突入しました。

そして、遅ればせながら星空案内7月号です。

今月より、いよいよ夏の流星群のシーズンに突入します。

まず最初の流星群は“みずがめ座δ(デルタ)流星群・南群”。
極大は28日で、新月に近く好条件で観測できます。
また、ほぼ同時期にやぎ座群も極大となりますが(30日)、
こちらは近年はほとんど活動してないので期待薄です。

また、7月末から8月上旬にかけて、みずがめ座δ南群・北群、
みずがめ座ι(イオタ)南群・北群、みなみのうお座群、やぎ座α群が固まっており、
あわせて“みずがめ-やぎ座系群”と呼ばれます。

ひとつひとつは規模が小さくHR=数個程度ですが、
全部あわせるとHR=10程度になりますので
意外に見やすいかと思います。


一昨年の7月は日食という大イベントで盛り上がっていましたが、
7月には毎年星にまつわるイベントがありますね。
そう、七夕です。
7日の夜は空を見上げず、そっとしておいてあげましょう。

ちなみに一昨年の日食と書きましたが、昨年も今年も7月は日食がありました。
昨年は南太平洋、今年は南極海域です。
今年は1日だったので既に終わっていますが。
来年5月12日には関東から九州にかけて金冠日食が見れます。

それでは時系列でまとめます。

4日 地球が遠日点(太陽から最も離れる)23時54分頃
12日 海王星が発見以来ようやく公転軌道を一周
15日 満月
20日 水星が太陽からもっとも離れる(地球からの視点で)
26日 月とプレアデス星団が接近
28日 細い月と火星が接近
28日 みずがめ座δ流星群、みなみのうお座流星群が極大
30日 新月
30日 うお座α流星群が極大

というところですね。

また、星ではないですがスペースシャトルの最後の打ち上げが
8日にありますね。
無事に往復し、運用を終えて欲しいものです。