《落日菴執事の記》 会津八一の学芸の世界へ

和歌・書・東洋美術史研究と多方面に活躍した学藝人・ 会津八一(1881-1956)に関する情報等を発信。

秋艸50号

2020年09月04日 | 日記




秋艸50号が届いたのでさっそく読んでいる。
「秋艸」(しゅうそう)は、新潟市會津八一記念館の「友の会」のような位置付けである「秋艸会」が年2回発行している会報。

主な所収文のタイトルと筆者名を挙げる。

表紙解説 良寛顕彰者の手元に伝わった書 岡村鉄琴(新潟大教授)

会長就任ご挨拶 高橋道映

館長就任にあたって 野中吟雪

生前拒み23回忌に建立(裏表紙解説)

会報第50号発刊にあたり 鈴木清一(秋艸編集長)

「秋艸」50号を祝う 柳本雄司

新収蔵品展 喜島学芸員

日々新面目あるべし -會津八一の挑戦ー 湯浅学芸員

私の會津八一先生 吉池泰夫

学芸萌芽の時代 小島正芳(全国良寛会会長)

「われ」とは誰か 救世観音詠の魅力を考える 植竹雄太 (神奈川県社会福祉士会)

秋艸道人の「淋しみ」 橋本嘉子

「わがともよ よきふみつづれ」を私に作曲させた三つの愛 若林雅


 前館長の神林氏が勇退され、新館長として野中氏が就任された。また秋艸会の会長も新しい方となられた。お二人の御活躍を祈念したい。

今号で印象深かったのは吉池氏の文章である。昭和28年、最晩年の八一の謦咳に触れた貴重な証言である。この10年ほどで、八一を直接知る人がぞくぞくとこの世を去ってしまった。寂しいが、時の流れは無情であって致し方がない。
コロナ禍がまだ続いているが、それにより読書の時間が増えた。その時間を活かし八一の作品をしっかりと読み、味わっておきたいと思う。人間万事塞翁が馬というではないか。

お読みになりたい方は、ファックスか郵便で秋艸会に問い合わせを。
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新潟市會津八一記念館内秋艸会事務局
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