ヒーローは誰だ？

キン肉マンとか北斗の拳とかの声優を務めた神谷明さんをゲストに招き，
「ヒーローデー」と銘打たれた今日の試合。
（同時にマクドナルドのチャリティイベントやキッズイベントもありましたが・・）



ちなみにキン肉マンにちなんで，球場内では６種類の牛丼が販売されていましたが，
どうも「牛を食う」とバファローズが負けそうな気がして，鳥肉で作られた
後藤光尊プロデュース「ゴッツそぼろ丼」をいただくことに。この日が最後の販売でしたし。


そういえば，子供の頃のヒーローと言えば？という質問に・・


先日34歳になったゴッツァンはキン肉マンを，21歳の西勇輝はポケモンを挙げていました。
世代の差ですね。

ということで，「ヒーローデー」にヒーローになるのは誰だ？そういうゲームでした。
ただでさえ知名度だけなら斉藤佑樹に票が集まりそうなものですけど。



ヒーローインタビューに呼ばれる確率が高いのは先発投手。
しっかり試合を作って勝ち投手になれば，ヒーローがぐっと近づきます。

そういうことで，先発のエヴァンは，コントロールよくストライク先行の素晴らしい立ち上がりでした。
まず一歩リード。



ハム先発は斉藤佑樹。
１回裏，スケさんは凡退も大引がヒットで出塁，ゴッツは危うくゲッツーになりかかるも
相手の守備の乱れにより２塁へ。２死２塁で打者イデホが・・


あと少しでホームランかという当たりの２塁打でゴッツァン生還。（オ１－０日）


日曜日のホームゲーム，そしてデーゲームに弱いオリックスにとって幸先良い先制。
こりゃ調子のいいデホがエヴァンを上回ってヒーローなのでは？




２回表，先頭の陽ダイカンにライト前タイムリー３塁打を許すと・・（実際はライトのスケさん高いバウンドを捕球できず後逸。
京セラドームの今の人工芝はバウンド処理が相当難しいので，ホームチームにアドバンテージがあるはずなんですが）

すると，あっさり小谷野にタイムリーを許して同点にされると，
１塁ランナーの小谷野が気になりしきりに牽制するエヴァン。


バッター鵜久森でランナー小谷野ですから，バッターに集中しろ！と不安に思っていた矢先，
好調のホフパワーを外して敢えてスタメン起用された鵜久森がドンピシャのホームラン。
言わんこっちゃない。（オ１－３日）


これでヒーローは鵜久森君に傾いたところ。たしかに，あの弾道は敵ながら美しかったですが。
しかし，ここんところ不調の斉藤佑樹に対してオリ打線，というかオリの主砲が黙っていられず・・



３回裏，ヒットで出塁した大引をランナーに置いて，２死からデホが右中間の深いところへ
力で持っていったホームラン。これで試合は振り出しに（オ３－３日）

これでオリが勝てるチャンスが近づいたとともに，デホがヒーローの座を固めたことに。


しかしヒーローと言うのは勝利打点をモノにした者が手に入れられるもの。
４回裏には斎藤佑樹に対して，バル・竹原のヒットで無死２・３塁とすると，
８番の齋藤俊雄が斉藤祐樹から前進守備の間を抜くヒットでついにオリックス勝ち越し。（オ４－３日）


続く川端も連続タイムリー，大引が犠牲フライで一気に引き離し，オリックスが一気に優勢に。（オ６－３日）



４回からはエヴァンは早くも見切られ，小松がマウンドに。
ロングリリーフということで，回の頭から投げてそこそこ抑えていたので，勝利投手の権利が転がり込んできた形に。

久々のホームゲームでの勝利となると，小松がヒーローとして出る可能性も十分ある・・と思ったのですが，
３イニング目に小谷野への死球で試合の流れとか雰囲気を壊してしまいましたね。
小谷野は治療に時間を要しましたが，その後のプレーを見てると無事のようで良かったのですが。

結局その後，この試合ホームランを打っている好調の鵜久森に代えてホフパワーが出てきたところで投手は中山に。
そういえば，中山ってピンチの場面で回の途中から出てくることってあったっけ・・？
と思っていた矢先・・




追い込んでいたにも関わらず，あそこまでフルスイングするか？
というほど鋭い打球がライトスタンド下段席に。試合は再び振り出しに。（オ６－６日）

・・・１塁側スタンドは意気消沈。もうヒーローはホフパワーでいいよ。


その後，ミンチェが出てきて「もうどうにでもなれ」という雰囲気もありましたが，
長打を浴びながら，鋭いピッチャー返しを受けるも反応よく素早いフィールディングで間一髪ピッチャーライナーで無失点に。
試合は長引き，９回表の開始時点で試合経過時間は３時間１５分に。

このまま引き分けだと，ヒーローがいないというヒーローデーになってしまうじゃないか。
そんな状況をオリックス側に試合の流れを引き寄せたのは・・・


岸田の投球。劇場の開演もなく，簡単に３人で抑えて９回裏の攻撃へ。

結果的に，あと５分で３時間半になるところで９回裏の攻撃が始まり，一人１球で凡退しなければ，
延長は無く負けはなくなります。それを見込んで相手は抑えの切り札，武田久がマウンドに。



その武田久の調子が思わしくなく，先頭川端は四球を選んで出塁。


川端の代走に野中。続く駿太は打撃の調子はさっぱりでしたが，しっかりバントを成功。
ヒーローに巡ってくるのは，ひょっとして今日２安打が得点に絡み，犠牲フライも打った大引か？
と思いましたが，結局四球で１死１・２塁に。



バッターにゴッツァン。このところ守備ではいいプレーが炸裂するも，
３番打者としての仕事ができずに苦しんでいた日々。

大一番のチャンステーマ「丑男」が鳴り響くドーム内。

「熱き情熱赤く染まり　青き稲妻輝く
ここで立ち向かえ戦士達　悲しみ乗り越え突き進め
真紅と蒼の魂を　炎と燃やして攻めろ」

ミツタカ，ミツタカ，決めたれ！


あの悲しみの出来事を経験している「蒼の戦士」は，もうお前しかいないのだ。
お前が決めろ！ミツタカ。



散々３塁側スタンドへ飛び込むファウルが続き，
１球ボールを見極め，フルカウントから低めに来たストレートを・・。




弾き返した打球は前進守備のセンターの頭上を越え・・


ガッツポーズを掲げた直後には・・


真っ先に走りこんで来た伊藤に水をぶっ掛けられるゴッツァン。













Bs 7x - 6 Fighters
この日３回得点に貢献した大引でも，３打点１ホームランを挙げたデホでもなく，
この日２安打，１打点でも試合を決めたゴッツァンがヒーローでした。

まぁ彼が打たなくてもデホが打ってたかもしれませんが，３番打者ってそういうもんなんでしょう。




「試合に勝ててよかったです。一人蚊帳の外でしたので。」
















そうそう一言。
君がプロデュースした「ゴッツそぼろ丼」，美味しかったぞ！

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