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風に乗れ -Winddriven Current-

ワイヤーフォックステリアのナイトさんとORIXを応援する日々
“Challenge Together @KOBE”

敗北の伝説

2012-08-02 | ワイヤーフォックステリア
今日は神戸三宮の船会社に用があり,帰りにオリックス・バファローズ直営店の「B-WAVE」に立ち寄ってみると,
メインの売り出しは「近鉄の三色帽」だったようです。
確かに,この帽子はインパクトがありますよね。
そして,岡本太郎作の猛牛マークこそが近鉄の象徴のように思えたりします。

最近でも,ボビーオロゴンさんが何故か近鉄に興味があったらしく,
息子さんがこの三色帽を被っていたり,娘さんの名前が「ローズ」さんだったりと,何か縁を感じたりします。

また,奈良出身で有名な「笑い飯」の哲夫が,何気にこの帽子を被ってる映像を見たので,
何かと近鉄沿線の方にとって,縁深いものがあるのかな,と思ったりします。





ということで,今週末からオリックスの試合は1980年代の近鉄バファローズ復刻ゲームが始まります。
今週末と月末の2回に分けてとなりますが,まずは今週末の相手がロッテ戦ということもあり,
伝説の「10.19」がテーマとなるようです。

いや,私にとって対近鉄といえば,2001年の大久保勝信が北川博敏に打たれた
「代打逆転サヨナラ満塁優勝決定お釣りなしホームラン」のショックが大きすぎて,
しかも,その試合は契約金0円で入団した北川智則が55本ホームランのローズに対して真っ向勝負で打ち取って勝利投手の権利を得ており,
ルーキーの大久保と若手の葛城(大学時代はシモヤマンの同僚と後輩)は当時のオリックスにとっての夢のような存在でもありましたので,
あの大久保が打たれたショックは苦虫を噛み潰すような思い出が蘇るところもあります。


ただ,さすがに1988年の「10.19」は,関西人でなくても,ニュースステーション(現在の報道ステーション)が
ゴールデンタイムの番組を打ち切ってまで全国に試合の中継を届けた伝説的な試合となりました。
当時朝日テレビとしても,その年を代表する出来事として紹介されましたし。

ブライアントの覚醒,大車輪となった阿波野,闘志むき出しの吉井,
地味だった吹石一恵の父ちゃんも淡口も珍しくはしゃいでいたし,逆に村上は必要以上に目立っていたり。
(そういえば,ブライアントはオリックス・バファローズ1年目にマスコット兼1塁走塁コーチとして仰木監督に仕えた経歴もあります)


それでも,何故今になっても伝説となっているのか。

優勝した西武とのゲーム差が最大8ゲームあったところ,9月でもゲーム差6.0あったところを残り15試合でゲーム差0まで追いついたからだろうか。
試合そのものの内容,しかもその試合で負けたら終わりという状況で喰らいつこうとした近鉄ナインの必死さがあったからだろうか。
それとも,壮絶な戦いの中,ダブルヘッダーの2戦目の最終回で力尽き,優勝まで後一歩で届かなかったからなのだろうか。

多分,全ての要素が備わって,ファンにも選手にも同じ「悔しさ」と顔面蒼白になる「喪失感」を残したのだと思います。
でも「全てやりきった」という達成感もあったのかもしれません。

ただ,あの時,もし勝って逆転優勝していたら,今でも語り継がれる程の強烈なインパクトは残らなかったのかもしれません。
あれだけのことをしたのに,それでも負けた,どこか理不尽さえ感じるからこそ,伝説なのかもしれません。

何も責める先が見当たらない,この虚しさをどこにぶつければよいのかわからないという状況に陥ったからこそ,その過程が語り継がれる。
(有藤の抗議も含めて)
それは吹石や村上や淡口のような脇役選手にとっては幸せなことでしょう。
更に,試合に出ていなかった金村の出来事まで語り継がれてますし。
羽田さんにとっては酷かもしれませんが。

今じゃ,この結果ではクビだの死ねだの給料半額だのと言われるのでしょうけど,
あの当時の悔しさを持ちながら,選手・首脳陣を称えた近鉄ファンを思うと,
また再びチャレンジしようという前向きな思いにかられる方がよっぽど得だと思います。





その,近鉄の系譜「も」持つ,オリックス・バファローズとしては,
近鉄ファンの悲願だった「バファローズの日本一の達成」を目指しているような気がします。

でも,オリックス・バファローズが日本一を達成してしまう日って,どんな状況なんだろう。
今よりは,3塁側の指定席エリアも人が埋まっているんだろうか。
まだ想像がつきませんね。

それは,現実味がまだ無いからなのかもしれませんけど(涙)





また,一方で,あの1988年の「10.19」の日は,「阪急ブレーブスが球団身売りを発表した日」でもあります。
あの当時,つまりオリックス誕生の日から「オリックスのやることはタイミングが悪い」という指摘を受けたこともあります。

この10.19の復刻は,阪急が消えることがわかった日という意味でも,喪失感を覚えたものです。(当時小学4年生のガキながら)
同じく関西の球団だった南海ホークスは,ダイエーへ身売りされ,この年限りで福岡へ移転。
ただ,ダイエーの本社が神戸にあった関係で,オリックスとダイエーが神戸の球場を激しく争奪した経緯もあります。

そういう意味でも,あの「10.19」が阪急・近鉄だけでなく,パリーグ全体の歴史を変える日だったことには他なりません。
なので,「10.19」の復刻試合は,試合前の映像なども含めて大変興味があります。

生憎,私はこの日曜日は所用があって参戦できず,土曜日も観戦が難しい状況にありますので,
ぜひ,私が行けない分,スタンドを埋めて頂きたいと思いまして,いろいろ思う節を書きました。

10.19の川崎球場は,人が溢れかえり,球場内が覗ける隣のマンションの屋上まで人が埋まるほどでした。
なので,そこも京セラドームで再現してやりましょうw


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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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伝説の敗北ですか・・ (広島のオリックス)
2012-08-03 21:06:01
何としても連勝が欲しいこの頃ですが中々叶いませんね・・・
確かに代打逆転満塁・・(以下略)は近鉄だけでなく今や球界の伝説ですもんね。近鉄が合併されて無くなってしまっただけに価値あるものですし。
あの時の大阪Dは360度が近鉄ファンでしたからね、確かにテレビ越しで見てたブルーウェーブファンにとっては相当ショッキングな物でしたね。主さんは今年は多忙なシーズンかもしれませんが、それでも京セラやほっともっとに逐一駆けつけているのには尊敬します。 
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